ピロンちゃん2

■ペンネーム「ミニクチ」さんからの投稿です。
 この投稿は、当サイトの「ピロンちゃん」に対しての情報となっております。未読の方は、そちらから先にお読みください。

 ピロンちゃん・・・なんか聞いた名前だな、と思い掲載内容を読んで思い出しました!
 
 ちょうど1年前、その名の重曹水の入った1リットルのペットボトルを貰いました。
 実は、お隣さんにお茶に呼ばれていた時のことです。お隣さんは、いい育ちをしているのか訪問販売員の人を家にあげてしましました。しかも私という来客中に。
 
 市販の台所洗剤には界面活性剤が含まれているので徐々に体内に侵入して悪影響を及ぼすと!
 その界面活性剤は洗濯洗剤やシャンプーにも含まれているから危険だとも言っていました。
 
 1本1000円する品物でした。日持ちしないので毎月4本買ってくれ、とのことでした。
 そんなに要らないし高い、というと電気分解する機械を買えば安く作れる、と言うのです。
 それが毎月3500円の分割でボーナス時期は50000円の5年払いだというのです。
 どうみても高いです。トータル70万円くらいです。
 
 悩んでいるそぶりを見せると今日契約すれば月々3000円に負けますよ!と言うのです。
 そんなにすぐ値引きするのは怪しいとおもいました。
 
 主婦ですので夫に相談しないと、と言い帰ってもらいましたが2時間くらい説明が続きましたね。
 
 結局「ピロンちゃん」と名づけられた1リットルペットボトルを試供品としてもらいました。
 でも、重曹とアルカリ水を混ぜたものが正直1000円するとは思えませんでした。
 その試供品を貰うには名前と住所と電話番号を教えなければなりませんでした。正直に書こうか迷いましたが正直に書いてしましました。
 
 そしてその勧誘員から名刺をもらい、
「本日から5日以内にお返事をください」
 と言われました。
「そうすればお値段を勉強価格に致します。」と。
 
 その夜、旦那に昼間起きた出来事を話しましたら
「絶対に騙されているよ!! そんなの買っちゃ駄目だぞ」
 って念を押され、お隣りのおばさんも
「高いから買わない!」
 ってことで電話も入れずに放っておきました。
 
 1年経ちましたが、あれから2度とピロンちゃんの勧誘はきていません。
 運がよかったのでしょうか・・・

■ミニクチさんから、2回目の投稿です。ありがとうございます!
 
■界面活性剤が体内に侵入、ですか・・・。
 先述のakiさんの投稿「ピロンちゃん」にも、「普通の洗剤では身体の内臓にあっという間に入り込み、とっても良くない」なんて記述がありました。
 私は化学は全くの門外漢なので、さりげなく(?)スルーしていたのですが、ここまで連発されると流石に気になってきます。
 
 で、界面活性剤についてぽつぽつと検索してみたんですが、やっぱりよくわからない・・・。
 東京大学の安井至先生による「合成洗剤か?石鹸か?」「市民のための環境学ガイド」「市民のための環境学ガイド書庫」内)とか横浜国立大学の大矢勝先生による「石けんと合成洗剤」など、興味深いページを幾つか発見しましたが、今回の話には直接関係ないので、割愛いたします。(とは言え、是非リンク先をご一読あれ)
 
 で、まあ、本題のピロンちゃんだよ、と我に帰った私が思い出したこと。
 そうだ、我が父上様の専門は化学ではないか!
 というわけで、出先の父に電話で聞いてみたことを、箇条書きにしてみます。
 
・分子の大きさ(≒分子量)の小さい物質は、皮膚から浸透しうる。
・吸収されたものは、尿として排泄される。
・そもそも、界面活性剤は界面を活性するわけだから、浸透しやすい。
・分子量が小さい界面活性剤、特にベンゼン系(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)は皮膚から浸透しやすい。でも皮膚炎や肝臓障害を引き起こす可能性があるため、最近は使われていない。
・分子量が小さくても、脂肪族の界面活性剤は吸収されにくい。
・カルボン酸カルシウム塩などは大丈夫。
 
 それをうけて、あらためて「アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」を検索してみたら、「環境省」「リスクコミュニケーション」「化学物質ファクトシート」というデータベースを見つけました。
 
 それによると、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの毒性については、実際の洗剤使用時の数百倍から千倍近い濃度にて「皮膚刺激性あり」、そしてラットやマウスの実験で、通常の日常生活の中では起こりえないきわめて多い量を取り込んだ場合に、肝臓重量の増加や腎臓への影響が報告されているそうです。
 
 また、体内に取り込まれたアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムは、ラットの実験では168時間後にほとんどが排せつされ、アカゲザルの実験では24時間後に体内のいずれの臓器にも蓄積されていないことが示されているそうです。
 
 ・・・フツーに、適切に使用する分には、あまり心配することがないようですね。そりゃ、使わないに越したことはないんでしょうけど、対費用効果の関係もありますし・・・。
 
 前述のアルキル云々ナトリウムはわかったが、他の界面活性剤についてはどうなんだ! と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」「界面活性剤」を紹介しておきます。
 界面活性剤の名前が沢山挙げられていますので、これを元に自分で調べて下さいね♪
 
 いや、もう疲れちゃたんで・・・。

(2005.3.29)
(参考)
この他の、ミニクチさんの投稿は以下の通りです。
腹立つ電話
懸賞に応募したために・・・

■ピロンちゃんについて、さらにポッキーさんという方からも投稿をいただきました。「ピロンちゃん3」をご覧下さい。

(2005.6.1)

■界面活性剤のラウリル硫酸ナトリウムについて、まとめてみました。「ピロンちゃん特集・ラウリル硫酸ナトリウムについて」です。参考にどうぞ。

(2005.12.27)