換気扇の掃除・無断侵入にご注意

■ペンネーム「麻崎」さんからの投稿です。

 子供共々風邪でダウンしてた日の事。
 
 カメラ付きインタフォン(「カメラがついてる」とはっきり判るタイプ)が鳴った。「うえ〜……誰じゃこんな日に」と嫌々受話器を取ろうとすると、その前に勝手に玄関が開いた。
 現われたのは作業服を着た、いかにも現場回りスタイルの30半ば過ぎくらいの男。その男は黙って玄関に上がり込もうとしたので「アンタ誰!」と不機嫌丸出しの声を出した私。
 
 当然、この段階で男は社名も自分の氏名も名乗っていない。そして結局名乗らなかった。以下、記憶にある限りに。
 
 男 「うちは配管の掃除なんかをしている会社なんですけど、おたくしは換気扇の掃除なんかどうしてますか?」
 私 「(心の声:何で配管屋が換気扇の心配をするんだ)自分でやってるけど……」
 男 「いや素人はやってるつもりで出来ないものなんですよ」
 私 「(心の声:余計なお世話だ。殺されたくなかったら失せろ)ご心配なく。十分できますから」
 男 「うちに任せてもらえれば低料金で(セールストーク)」
 私 (遮って)「あんた、無断で人の家に入ってきて何ほざいてんの」
 男 (むっとした顔)「チャイム鳴らしただろう」
 私 「カメラとマイクついてるの見えなかった? こっちがどこの何様か聞かないうちに入ってきて何言ってんの!」
 男 「うるせえ! 死んじまえ!」(ドアをばーんっと叩きつける感じで閉める)
 
 私はすかさず消費者センターに通報し、そこで強盗未遂の疑いもあるから警察に連絡した方がいい、と助言され、番号も教えてもらった。#9110だそうだ。
 
 警察に状況、作業服の縫い取り、男の人相風体を通報したところ、この男の家に入る手口がこの件の前月に発生した強盗に酷似していた(御用聞きを装って入り込み住人を縛り上げる)事を教えてもらい、ただちのその社名の実在の有無等を調べてくれると言ってくれた。
 
 約30分後、警察から電話が来た。そのハウザーなる会社は実在し、実際に清掃会社で、そこの担当の人相風体が合致する者が二人組みで営業に回っている、その様な誤解を受ける行動は慎む様に注意した……等の話を聞いた。玄関には施錠しておいた方もいい等の助言ももらった(子供がいると難しいんだけどなあ)し、あとで学校にも不審者情報として連絡もした。
 
 けれど、この会社の前に後日行ってみたら、清掃会社を名乗りながら玄関前には大量のゴミが積み上げられ、とても清潔な会社には見えなかった。ためにこのハウザーなる会社は強盗の下見をする為に他人の家に上がり込み、偽りの業務で大金を巻き上げた挙句に強盗に押し入るのでは……と思ったほどだ。

■勝手に入ってこられると、とても怖いですよね。
 家に小さい子供がいたら、なおのこと。応戦しようにも、子供の情操教育に悪影響があったり、親の尊厳が無くなってしまったりしたらどうしようかと思って・・・
 
 じゃなくって、仕切り直し。
 
 家に小さい子供がいたら、なおのこと。子供に何か危害を加えられたら、なんてやっぱり考えてしまいますもん。
 
 それが親ってもんですよね。とと、キレイにまとまったかな(汗)。

(2004.4.22)
(参考)
この他の、麻崎さんの投稿は以下の通りです。
東日本債権総合管理局
NHK集金人
民事管理事務局・「麻崎」さんからの投稿