この世にきた6つの意味

自分がなぜ生まれてきたのか、今まで折に触れて考えてきた。その答えが見つかったと思ったときもあったが、しばらくするとそれだけが答えなのかと悩んでしまう。でも、最近気づいたことがある。

この世に来た意味を把握しているのはハイヤーセルフ、超自我、真我、無意識などと呼ばれる根元的な自分であって、表面にでているいわゆる自分とは別の存在だ。だから結局のところ、表面の自分にとってその意味は理解できないのかもしれない。さらに、皆が同じ目的を持って生まれてきたと考えるのも不自然だ。きっとそれぞれのハイヤーセルフ特有の思いがあって、皆この世に生まれてきたのではないだろうか。

とりあえず今までの人生でわかってきた6つの目的について書いてみるが、これ以外にもきっと、我々の理解の範疇を超えた目的があるのだろう。


a.)あの世にいると時間に縛られずだらだら過ごしてしまうので、死という卒業時期を設定したこの世に来て、一気にステップアップを狙うために生まれてきた。

この世で生きる際にどうしようもなく縛られるのが、究極のところ時間だ。ずっと生きていると身体に衰えが出てくる。食べなければお腹がすく。さらにずっと食べなければたいていは死ぬ。ずっと同じ服を着ていると汚れてすり切れてくる、などなど。
そうした一方向に流れる時間に縛られたこの世界。しかし、一方向にしか流れず終点に死があるからこそ、学びの場としてふさわしいのかもしれない。


b.)この世の乱れがあの世にも影響しているため、それを改善するために生まれてきた。

この世の学びを効率的にするため、そしてそれ以外のなんだかわからないたくさんの理由によって、我々は生まれるとその前の記憶をなくす。しかしそれが元で、この世しかないと思いこんで死ぬ人がいて、死後いつまでも自分にとらわれて、この世とあの世の一般階層の両方を乱れさせる。それを未然に防ぐために、この世にくるハイヤーセルフたちがいるみたいだ。


c.)あの世では精神レベルの極端に違うものたちは会うことができないが、この世ではそれができる。その魅力に引かれて生まれてきた。

あの世ではあまりにお互いのレベル(=波動)が違うと、波動が上の相手は見えないか、光としてしか感じないようだ。またうまく見えて話したとしても、波動が上の人の近くにいると居心地が悪くなるそうだ。この世でもそれに似たことはあるが、肉体というオブラートにくるまれているため、波動の差による影響はあの世よりずっと少ない。そこに魅力を感じるハイヤーセルフも絶対いるだろう。


d.)純粋なエネルギーの状態では自分を体験することはできない。またこの相対性の中でなければ我々は自分を知ることが出来ない。そのために生まれてきた。

高次の霊がこの世に来る場合、こういった目的もあるだろう。あの世と言っても千差万別で、たいていはこの世と同じような肉体を使い、この世と同じようなことをやっている。むこうでも教会に通っている人(霊)がいるという報告を聞いたとき、「あの世に行ってまで何やってんだか」と思ったものだ。ちなみに向こうの牧師さんにはこの世とひとつだけ決定的な違いがある。その違いは、自分もみんなも一度死んだというのを知っていることだけなのだが。
向こうに行っても相変わらず肉体にとらわれている階層の上に、純粋なエネルギー体へと昇華していく階層がある。この階層まで行くと通常はもうこの世に来ないようだが、あえてこの目的を持ってくるハイヤーセルフもいるのだろう。

e.)「個」そしてプライバシーを楽しむために生まれてきた。

全体から孤立して完全に個体となったとき、いったいどんな気持ちになるのか、それを楽しみ、そこから何かを学ぼうとしている気がする。また、考えを隠して他人と付き合うのも非常にこの世的な楽しみだ。

自分の考えを隠す理由はいろいろある。

相手を傷つけないために
自分を傷つけないために
相手を驚かせるために
相手をだますために
自分一人で納得のいくまで考えるために
人生というゲームを面白くするために


f.)単にこの世が面白そうだったから生まれてきた。

絶対、こんな風に単に観光に来たみたいなハイヤーセルフもいると思う。


ここに挙げた6つの目的以外にもきっとたくさんの目的があるのだろうが、とりあえず5才の頃から40年ほど考えてきたことを今回まとめてみた。(2005/11/11)


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