Carthage/Roman〜(ローマの時代〜)

Thermes d'Antonin
アントニヌス共同浴場

上と右の写真が2世紀ごろ造られた浴場跡。メインの建物は高さ20メートルの柱の上にドームがあったという、巨大なお風呂場。水風呂、体育施設、温浴上がそろった健康ランドだった。
カルタゴ最大の遺跡で見所も多いが、隣が大統領官邸のため、境界には銃を持った警備兵が10メートル間隔くらいでずらりと並んでいる。カメラを官邸側に向けてはいけない、なかなか緊張感のある観光地。


Citernes de la Malga
ラ・マルガ貯水池

アクロポリウムから歩いて10分くらい。かつては20以上のタンクがあり、水道橋を通ってザグアンから運ばれた水がためられた。水路やタンクが広大なエリアに残っている。入り口がどこかわからないまま、水道橋の上を歩いて、発掘工事中の遺跡を勝手に見学させてもらった。


Villas Romaines
ローマ人住居跡

オデオン高原に残る、3世紀ごろのローマ人住宅街跡。右はヴォリエールの別荘。前庭に動物のモザイク飾られている。

アンフォラの先を切って作られた魚のタンクと水槽・・・・と、カルタゴで手に入れたガイドブックに載っていた。要するに生け簀なのだろうが、使い方は不明。
この周辺で、ヨーロッパの大学と思われるチームが、教授(と思われる)の指示に従って発掘作業をしていた。

Basilique Damous Carrita
ダムスエルカリタのバシリカ

カルタゴ博物館から歩いて15分くらい。65×45メートルという、この地域では最大のバシリカ(教会堂)があった。大きな道路のすぐ横にあり、ここも発掘工事中。


Theatre Romain
ローマ劇場

丘の斜面を利用して造られた劇場。さほど大きくはないが、きれいに復元され、今でもフェスティバルなどに利用されている。


Amphitheatre
円形闘技場

2〜4世紀に、ここでは4万に近くが闘獣を楽しんだ。剣士対剣士、剣士対猛獣の闘い、猛獣狩りなどが人気だったという。
カルタゴはどこも発掘作業が進められている最中で、ここも作業員が多数。周りの森の中は、警官が乗るための馬の休憩所らしい。


Musee Paleochretien
パレオ・クリスチャン博物館

4〜7世紀、主にビザンチン時代のバシリカがあった。小さな博物館の中に地下の発掘口があり、そこからいろいろな彫刻やコインが出てきたらしい。


L'Acro Polium
アクロポリウム

●2TD
ここは共通券では入れない。1270年ハフシ王朝時代、十字軍を率いるフランクのルイ9世が、カルタゴ近くに上陸した。ルイ9世はこの近郊でペストのため死亡し、チュニジアの征服は失敗に終わった。1840年、ここにルイを記念した大聖堂が造られた。
ということで、ほかの観光地とは少し趣がちがう。が、聖堂は大変目立つので、ビュルサの丘を目差す観光客はこれを目印に登る。