ファイト!さんの雑感シリーズ「雑感6」

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《お知らせ》

このページでは第51回〜第60回を「雑感6」として転載致しました。皆さんが新しい順にご覧いただけるように、新着分が上に来るように致しました。ファイト!さんへの激励、ご感想などはゲストブックにどうぞ!



雑感その60:IT株価

>Blueshirtsさん
いつもながら、切り口がおもしろく大変勉強になります。JPモルガン の話などは機会があればじっくりお伺いしたいですね。研修につい てはファイト!も興味があり、asktakaさんと同意見ですね。 やはり邦銀はジェネラリスト重視でいままで上手くいってきたのが 金融手法の高度化に伴いスペシャリストを要求するClientsの需要 に十分に答えられなくなったことが人材の質の差となって出てきて いるんでしょうね。

>asktakaさん
結果的には何の勉強もしたことにはならなかったようです。 次回は真面目に「勉強」します。 でも、MBAの勉強も始める予定ですし、、、。相変わらず個人的には 忙しい毎日が続きそうですね。

さて、今日の雑感。


<A社とB社の株価>
月日 A社 B社
2月15日 241,000 198,000
4月24日 19,800 57,300


  この上の表は何かお分かりになりますか? 実はA社は光通信。2月15日は東証終値の今年の最高値。B社 はおなじくIT関連といわれているソフトバンクの株価。

よくこの2社の株価が比較に出されることが最近多くなりました。 光通信は、携帯電話の加入台数の伸びが飽和状態になりつつある中 でいわゆる加入者の水増し問題、代理店の倒産、情報開示に対する 不信感などが原因で連日ストップ安が続き、今日やっと正常な売買 となりました(といっても今日は最安値更新ですが)。

取引銀行の興銀などはコミットメントライン枠での数百億円の貸出 を回収。まあ、携帯電話の伸び鈍化による運転資金の必要性がなく なったからだという説明ですが、返済原資は社長の資産運営会社から 調達したとか。なんか取引金融機関も先行きに警戒感をもっているよ うですね。決算も営業利益で赤字となった模様。ドコモのiモードが 加入者抑制に動いていることも影響しているようです。

もともと携帯電話の契約台数が固定電話数を越えたあたりから、いづ れは業績の伸びも止まるだろうと思われていましたが、意外と早かっ た感じですね。

これからは、積極的な企業情報開示が必要ですし(先週の日経に同社 が広報部員を募集する広告がでていましたが)、携帯電話のコンテン ツ会社への投資の回収を急ぐ必要がありそうですね。少なくとも、携 帯電話の周辺ではビジネスチャンスを求めて競争が激化していますか ら、この競争にどう勝ち抜くか、他との比較優位性をどこに見出して いくかが今後のポイントのような気がします。

一方のソフトバンク。今年の最安値は4月20日の43,300円。 今日はストップ高です。やはり投資家の目からは、NYの下げに一瞬 冷や汗をかいたものの、その後の戻りとソフトバンクの投資案件(ヤ フー等)の冷静な分析を踏まえた上での結果だと思います。しかし、 ソフトバンクは常に投資・回収を繰り返していかなければいけない 構造になっており、この循環が今のところはある程度上手く回転して いる様子ですが、一度この循環が途切れるようなことになると怖いで すね。

しかしながら、途上国に出向きインターネットを武器にインフラ整備 にビジネスチャンスを見出すなどの行動は、やはりさすがといえます ね。

いづれの2社も2月はじめはどの証券会社・投信会社も目標価格は 25万円だとか派手に宣伝していたのですが、最近なんか2〜3万 円とかいっているんですから、世の中のアナリストと称する人々が 何を根拠に話をしているのか???です。まあ、信頼性という点で はアナリストの評判は落ちたことは間違いありません。あの25万 円といって買いを推奨していたアナリストは、いったい何を根拠に 話をしていたのか?今となっては覚えていませんが、少なくとも会 社の財務状態等をしっかりリサーチしたとは思えませんね。

かくいうファイト!もCMAを受けたのですが、、、、。こんな アナリストにはなりたくないなぁ〜

まあ、アナリストたるもの人に株を勧めるなら、まず自分のポケッ トマネーで買うぐらいの根性は要りますよね。でも、よく聞くと アナリストって人には株をいろいろ勧めるんですが、実は自分では 株をやらない人が意外といるらしいですね。これがいいのか悪いの かは分かりませんが、、、、。

(2000年4月24日)




雑感その59:金融4グループ

疲れました。USCPAの試験以来の疲労感です。午前中は難易度の高さ に3割程度は山勘記入。午後は、最初は電卓を叩きまくるものの時間 がなくて解ける問題も空欄のまま。最後は、こんなもん分かるやつが いるのかという問題を鉛筆転がして解答。 いや〜やはり試験勉強はちゃんとやらないとダメですね。また来年が んばりますか。

  という訳でちょっと「雑感」はお休みしていたのですが今日から復活 です。

  さて、先週はあの東京三菱銀行が三菱信託と統合することとなりまし た。まあ、当初業界では三和という線が濃厚だと噂していたのですが その三和が東海・あさひ連合に加わったことから、最後は三菱グルー プに落ち着いたようです。

  これで4つのグループが出揃いましたね。

1.三菱東京ファイナンシャル・グループ:総資産 87兆円
2.みずほフィナンシャル・グループ:総資産142兆円
3.三井住友グループ:総資産:99兆円
4.三和・東海・あさひグループ:総資産103兆円

  総資産だけでは、あのシティが73兆円、ドイツ銀が87兆円です から、規模だけでは世界ランキングのトップグループ独占ですね。

  三菱東京については、やはり三菱銀行が軸になって今後同じグルー プの東京海上・明治生命をどう取り込むか。また、国際証券をどう するのかが見ものですが、今後人員削減等のリストラをいかに進め で効率化できるのか、また、国際部門での外銀との戦いを行きぬけ るかにも注目したいですね。でも、日本信託ってどうなるんだろう?

  みずほグループについては、人材的には興銀にかなり優位であるこ とから、富士・一勧が飲み込まれるかどうかが気になるところです ね。それに、最近富士・一勧の営業ってかなり気合が入っています からね。人数で勝る2行がどうでるか?信託部門では安田だけでは ちょっと物足りないかな。

  住友・さくらは旧財閥同士の統合であり、ちょっと見ものです。そ れに三井信託が中央信託と一緒になっていることもあり、住友信託 との関係など、ちょっといろいろ出てきそうですね。

  三和・東海・あさひは、地域的にはバランスが取れています。統合 ゲームに乗り遅れた三和、まあ一説には行内の派閥争いが原因とか 週刊誌なんかに書かれていましたが、結局はリテール中心に戻った 感じですね。あとは大和を取り込めるか否か、、、。

  いずれの4グループも収益性は欧米の銀行に見劣りしますし、ROE なんて5%以下。これでは、以前asktakaさんが書かれていたリード 会長の言葉も真実味を帯びてきますね。

  そういえばMinaさんのサイトで投資銀行についてのことがコメントさ れていましたが、正直いって「投資銀行業務って何?」と聞かれて答 えることができる邦銀は今のところ皆無でしょう。にもかかわらず、 4グループとも投資銀行業務に力を入れるんだといっていますが、今 ひとつ焦点がボケている気がします。

  M&Aのアレンジ力、新商品の開発力、各国の税制を熟知した資金運 用手段の提供、企業の誕生から墓場までの総合的コンサルタントサー ビスの提供etc、、、。

  どれをとっても外資系と比べると歴然とした質の差は否めません。 こんな中、投資銀行業務強化といってその中身をどうするのか理解 していないのはおそらくとうの本人ではないでしょうかね。

  こうした統合・合併の動きがここ1年で急に出てきました。ついこの 間までは、大手20行と言われていたのに、北拓・長銀・日債銀と戦 線を離脱。隣が大きくなると我も我もと合併に走る。なんか、外から 見ていると????という感じですね。

  どこか1行ぐらい、俺のところは投信販売とM&Aに特化するとか 言い出しても面白いんですがね。規模も大切ですが、最後は収益性 のような気がしますが。規模が大きければ、それだけ無駄な部分に も手を出さざるを得ないですからね。

  4グループはまだまだ多いと思います。せいぜい総合金融会社は2 つでいいでしょう。でも、まあひとつの流れはできましたから、次 は生損保ですかな?外資系生損保の攻勢は激しいですからね。

  こんな激動の金融ビックバンの中に身を置くファイト!はまさに 大海に浮かぶ木片って感じですね。大きな波に飲み込まれないよ うにしないと、、、。

  さて、明日からまた仕事だ!

(2000年4月23日)




雑感その58:株価

いや〜今日はすごかった。 株価ボードを見ていたら、9時からいきなりズルズルと日経平均が 下がって10時ごろには前日比1400円安。さらに前場終了前にはなんと 1万9千円を割ってしまいました。終値は19008円となんとか1万9千円 台は維持しましたがどうなることやら。

  いろいろな新聞等を読むと共通点は次の2点。

  1.米国株の下落で損失を被った投資家が日本株を売っていること。

  2.最近の国内情報・通信関連株の先行き不透明感が強まったこと。

  まあ、1については先物市場の発達している米国投資家が証拠差金 の追加差し入れの必要からキャッシュフロー捻出のために利益の出 ている日本株を売却していること等があげられるでしょう。

  2については、光通信などに代表される最近の株価の動きに対する 投資家の不信感などがあると思います。

  今回の日本の株価暴落はこうしたことがいろいろ複合して発生した ものだといえますね。

  また、ドルの全面安も。朝方105円台をなんとか維持していましたが、 夕方には103円台で推移していました。そのお陰か、シティバンク などには外貨預金をする人が多かったようです(渋谷のシティは カウンター前に人が並んでいました・・・)。

  今夜のNY市場の動きが気になりますが。反発してくれればいいので すが、もし再び下がるようだと結構大きな問題になるでしょうし、 米国の加熱した景気を一気に冷やすことになりかねません。 ここはFRBの腕の見せ所でしょう。

  日本もようやく回復の兆しが出はじめたところですから、今回の 暴落はちょっと痛いですね。それに円高。当然ながら海外からは 内需拡大を迫られるでしょうし、そうなると企業に力のない現状 では政府が赤字国債を乱発。ゼロ金利は当面維持。う〜ん、こう なると経済の授業そのものですね。最終的には増税がまっている のでしょうか。

  こうなると結果論なんですが、G7前の日銀総裁のゼロ金利解除 発言はいったいなんだったんだろうか?と思ってしまいます。

  おっと、もうすぐNYが開きますね。今日の雑感はなんかまとまり がなかったんですがお許しを。なにせ、ファイト!には為替の動 きは仕事に直結するものですからね。

(2000年4月17日)




雑感その57:スポーツの話

来週末はファイト!も最後の悪あがきをせざるを得ない状況ですから 「雑感」はちょっとひと休みします。来週後半ぐらいから臨時休業だ とは思いますが、ファイト!が消えたらそれなりに勉強していると思 ってください。人間ダメとわかっていてもやるときはやらないとね、 トホホホホ・・・。

  さて、今日の雑感。風呂上りなので軽い話題。

  シドニー五輪まであと5ヶ月となりました。前回のオリンピックから もう4年も経ったのかと時間の流れが速いことに気が付きました。と いうことはファイト!もあのころから4つも年輪を刻んだわけですか らね。

  五輪の代表選考など、プロ野球と並んでいろいろスポーツ面を賑わせ ていますが、今日の日経を読んでいたら「サメ肌水着?」なるものが 紹介されていました。

  水着の表面に鮫肌状の撥水加工がしてあるそうです。水の外ではわか らないのですが、水の中に入ると確かに魚のうろこ状のものがはっき りと浮かび上がっています。

  これまではできる限り泳ぐときに水の抵抗をなくすため、水着は薄く 小さくというのが常識でした。毛深い男性スイマーなんて体毛を剃っ ていたぐらいですからね。

  それが、この最新鋭の水着の登場で全身を覆うものまで出てきたそう な。スポーツもここまでくると科学ですね。

  そういえば、スキーでも最近カービングスキーというターンが楽にで きる板が出てきて昨シーズンは随分と人気を呼んだみたいです。ファ イト!は貧乏ですから、最新鋭のスキー板を試すことはできなかった のですが、よく聞くとスピードは大したことないけど、ターンが楽に できるようになり、スキーコントロールがしやすいそうです。

  スポーツ科学という分野が確立されているぐらいですから、こうした 科学的根拠に基づいた道具類はこれからも次々に出てくるんでしょう ね。

  でも、そうはいっても相撲や柔道など科学とはちょっと無縁なスポー ツもありますよね。相撲・・・でも身体が大きければいいという時代 は、あの筋肉質だった千代の富士の出現でちょっと変わった気がしま すね。柔道も柔道着がカラー化したり。

  科学的な成果で新記録が次々と塗り替えられるのもいいですが、ファ イトはやはり昔ながらの身体と身体のぶつかり合いの方がいいですね。

  ファイト!は何が好きかって?ラグビーです。中学からずっとやって ましたからね。ラグビーもあまり科学とは無縁な世界ですね。ですか ら今のファイト!も科学とは無縁な人間だと言われるんでしょう。 そうそう、どこか身体に痛いところがあれば「走れば治る!」なんて 言われてましたね。あのころが懐かしい・・・。

(2000年4月16日)




雑感その56:商法改正

>asktakaさん
あまり早く書くと楽しみを奪ってしまうようですね。では、せっかく なので明日の分を書いてしまいましょう。でも、来週試験なのにまだ 半分しか勉強していないんですが・・・まあいいか。

  今日の雑感。「商法改正」

  4月12日付の日経に「会社制度国際基準に・・・商法、50年ぶり 抜本改正」という記事が出ていました。

  50年ぶりというのは、いやはや戦後すぐに作られた商法を我々は いままで大切にしてきたんだなぁ〜と思う反面、そんな昔の法律 をよくいままで使ってきたもんだとも感じました。

  大学時代に商法を勉強しましたが(一応、出席はしましたし単位 ももらいました)、条文が漢字カナ混じりの文語体で書かれていた ため、本屋に行って口語体に直した条文を立ち読みした記憶があり ます。

  主として、株主総会や執行役員制度といった企業統治のあり方、決 算や登記などの情報開示、連結決算や時価会計といった国際的な流 れに対応するものとなるようです。

  なぜ今になって改正の話が突然出てきたのか一般庶民には分かりかね ますが、議員立法などの動きが出てきたために、法務省が自らの存在 意義を示すために重い腰をあげたという意見もあります。

  理由はどうであれ、時代の流れにあわせて法律が改正されるというの はごく当たり前のことのような気がしますし、素直に歓迎したいです ね。

  その時代の首相により法律がコロコロ変わるようでは逆に混乱するの も事実ですが、戦後の遺産をいつまでも後生大事にしているというの も問題ですからね。

  アジアの新興国では、ある日突然国のリーダーが変わり、法律も変わ るというのはよくある話です。銀行の駐在員などは、こうした国の 法律制度を逐次ウオッチするというのも重要な役割になっています。 特に外為関連は細かいですからね。

  国際会計基準の流れが日本の会計ビッグバンをもたらしつつあります。 商法も欧米流の考え方の流れに沿って改正されます。まさに21世紀が 始まろうとしている今このときの状況を冷静に眺めると、我々も時代 の流れに乗り遅れないようにしなければと気が引き締まる思いですね。

  ファイト!も今一度日本の商法について簡単にレビューしないといけ ないなぁ〜。米国のBusiness Lawの概略の勉強だけではあまり役に 立たないですからね。

  商法などの詳細な内容については、専門家の「入門生」さんにおまか せして、ボートフォリオの勉強に戻ります。

  訂正:雑感55の株価急落の下落金額は617ドルでしたね。671ドルと    あるのは単なるタイプミスです。

(2000年4月15日)




雑感その55:銀行の非常識

>風間さん
なんかタイミングがいいというか、671ドル史上最大の下げ幅でし たね。これで月曜日の日本市場がどうなるか見ものですね。おそら くドカッと下がるのかな?それとも、これまでの回復のシグナルを 汲み取って小幅な下げに留まるのか。最近の動きからすると前者で しょうねぇ〜

  今日の雑感。銀行の非常識。

  風邪なのか調子がいまいちなので今日はゆっくり起きて図書館行き は断念。午前中ゆっくり新聞を読んでいたらこんな記事が日経に出 ていました。

  「大手行の中小企業融資・・・かさ上げの疑い・・・野党が国会で 批判」

  やはり出ましたか。この3月の大手銀行の融資姿勢は異常でした。 ファイト!のClientも一様に同意見です。つまり、必要もないお金 を無理やり期末越えの条件で貸し付けられたというもの。

  どうも各金融機関とも中小企業融資を増やすんだといって公的資金 をもらいながら、目標額に達しないことがわかってくると、一部の お願いがしやすい優良中小企業を駆け込み寺化したようです。

  言われた企業側としては、以前の貸し渋り期には頼んでも貸してく れなかったのに、今更なんだ!と心の中で思っているようですが、 この世の中お金を持っているほうが強いですからね。黙って言うこ とを聞いているようです。

  本来、銀行の貸出金は企業の設備資金・運転資金、あるいはプロジ ェクト資金等の資金使途に使われます。ところが、この3月の状況は 銀行の体裁つくり協力資金といった性格のものです。

  銀行側からすれば、中小企業に貸出を増やすといっても、優良企業が そんなにあるわけがない。また、バブルの反省からどんな潰れそうな 会社にでも貸出できる状況でもありません。また、不良債権をつくり ことはできませんからね。

  となると出口は自然と既往優良顧客への貸増しかありません。

  また、統合を控えているということもこの問題を助長しています。 統合が決まっている銀行の支店同士のものすごい競争意識。確かに 隣同士で支店を構えるところは、表面上は仲良くやりましょうと にこやかな笑顔を交わすんですが、心中は穏やかではありません。 統合したら、どちらかは廃店になるのですから。つまり、支店長 も2-1=1です。

  ある都銀は、保証協会の枠消化のために「資金使途はどうでもいい から、とにかく借りてください」といって無理やりお金を押し込み ました。企業にとっては、ありがた迷惑です。別に無利息で貸して くれるわけではありませんからね。

  ファイト!は昔上司から、貸出する場合には4つのことが重要だと 教わりました。

1.企業・経営者
2.資金使途
3.償還能力
4.担保

  重要度は上の方が高いこととなります。今の状況は、2以下は無視 されているんですね。担保主義の弊害は確かにバブルの崩壊によって 指摘されてきました。ただ、それは担保だけを見て、1〜3を無視し ていたことが多々あったことが主因です。

  さて、こうした状況を見て、「銀行の常識は世間の非常識」と言われ ている原因の一端が少し見えてきたのではないでしょうか。

  このことを分かっていながら、「しょうがないよ、俺たちは所詮サラリ ーマン」といっているようでは、「あなたは典型的イエスマン」と指摘 されても返す言葉はないですね。

  4つの巨大金融グループ誕生・・・・ファイト!にはどうもこの言葉が 空々しく聞こえてなりません。さて、皆さんはどう感じますか?

(2000年4月15日)




雑感その54:郵貯の話

久しぶりに居酒屋に行ってきました。意外と繁盛していましたね。 日本経済回復の先行指標と考えれば、先行き明るいかも。でも、 高級料亭は閑古鳥という現状を考えれば、安い居酒屋が繁盛する のは逆にまだまだ回復には至っていないのかも。

  さて、今日の雑感。 ファイト!のいる金融機関をはじめ、今どこの金融機関も郵便貯金 の満期金獲得のために奮闘しています。

  郵貯の残高は250兆円といわれています。これは市中銀行の預金残高 の合計に匹敵する規模です。

  今話題の郵貯の満期金はこのうち、今後2年間に106兆円、3500万口座 が満期を迎えるというもの。ちょうど、バブル期に設定した10年定期 の満期です。その前哨戦としてこの4月に約11兆円が満期を迎えるの です。

  郵貯もある程度市中銀行に満期金が流れるのもやむを得ずと思ってい るようですが、4月に関しては取りあえず60%程度は確保できそうな 見通しのようです。

  まあ、郵政省は約70%の捕捉を目標にしているようですが、各地の郵便 局長さんは大忙しでしょう。地方では郵便局の局長さんは地元の名士 ですし、いわゆる集票マシーンです。なかなかの発言力を持ってい ますから、この70%という数字もあながち無理な目標ではないような 気がします。

  でも、もし仮に予定どおり70%の資金が郵便局に戻ったとしても残り 30%、金額にして約32兆円程度が市中銀行等の金融機関に流れる計算 となります。投資信託・外貨預金等の宣伝合戦がすさまじいのもよく 理解できます(最近の新聞には毎日のように広告が出ていますね)。

  32兆円といえば、統合前の大手銀行並みの資金量ですからね。

  でも、郵便貯金からの資金流出は国の財投資金にとっては痛いで すね。資金流出した分を消費者が消費に回せば景気刺激のいい材料 にはなりますが、単なる市中金融機関への付け替えではあまり意味 ないですからね(銀行貸出が伸びればまた違った意味を持ちますが)。

  でも、財投をつかさどる政府にとっては気になるでしょうね。財投 の逼迫は、選挙前の政治家にとっては何が何でも避けたいところで すからね。

  当分は、郵貯がどの程度の満期金を捕捉できるのかに注目してみる 価値はありそうです。それが、日本のマクロ経済政策に大きな影響を 与えることになりますからね。

(2000年4月14日)




雑感その53:アメリカの経済はバブル?

>blueshirtsさん
ファイト!もありましたよ。ゴルフの練習場で子供を連れて行ったら 子供は待合室でと言われた経験。クラブ活動も確かに言われてみれば そうですよね。

>風間さん
そうですか。TOEFLなしですか。羨ましいなぁ〜。ファイト!も元の 大学に戻らずそのままアメリカで卒業すればよかったかなぁ〜

>asktakaさん
とうとう買ってしまいました。「企業参謀」(新装版です)。 帰りの電車の中で10ページほど読みましたが面白そうな本ですね。 でも、床屋の値段にはギャップを感じますね。しばらく、電車の 通勤時間が楽しくなりそうです。

さて、今日の雑感その53・・・・・OK、確かに53です。

アメリカの経済がバブルか否かに関しては、NYで開催された 日経新聞の景気討論会で議論されていたようですね。今日の新 聞に内容が掲載されていました。予想通り、アメリカ側の出席 者はバブルではないと主張。日本側はバブルだと主張。お互い の言い分がいろいろな角度から主張されていて面白かったです ね。

昨日の日経には、度重なるFRBの利上げにかかわらず、米国の 銀行貸出が急増していることが出ていました。

ちょうど今ファイト!が勉強している内容に「財務レバレッジ」 の問題があります。

簡単に言えばROAが負債利子率を上回っている限り、他人資本であ る借入金の利用が、ROEを増幅させている状況にあるということで す。

要は借金して高い利息を払ってもなお、利益が増大している状況と いうことですね。

今のアメリカの状況はまさにこれですよね。貯蓄率はO.8程度にま で急落し、人々は借金をしてそのお金で株に投資。でも、もし何か の影響で株式が暴落したらどうなるか。

確かにアメリカではIT投資による生産性の向上が認められるようで すがはたしてこれがどこまで続くのか。ダウ平均などは95〜96年に 比べたら今は約3倍の計算です。

ファイト!は個人的には今のアメリカはバブルだと思います。ただ、 はっきりとした確信が持てません。というのも、アメリカはバブル だといわれてもう何年かたちます。いくら理論的に説明しても、実 際の動きを目の当たりにするとその論拠も現実の前に吹っ飛んでし まいますからね。

ニューエコノミーだといって繁栄を享受しているアメリカに対して 「いずれアメリカも後になってあの時はバブルだったと言うように なるぞ」なんて心の中で思っている日本人も多いでしょう。まあ、 嫉妬心というやつですね。

最初に書いた討論会でも最後には消費者の行動がかぎであるという 点では共通した認識をもっていたようです。やはり、最後には消費 者の行動が国の経済を左右するんですね。

ファイト!も一諸費者として日本経済に貢献するために明日から 消費を増やすかな・・・・でも、ない袖は振れないか。

なんかやる気なくすなぁ〜(笑)。

(2000年4月13日)




雑感その52:スポーツ

>asktakaさん
「今日の話題」はいいお手本ですね。勉強になります。早くファイト! もこんな文章が書いてみたいものです。

今日の雑感。「スポーツ」

マスターズが終わりました。注目のタイガーウッズは優勝こそしなか ったものの下馬評どおりの実力を見せてくれました。日本勢は、ジャ ンボの28位が最高。国内での知名度に比べるとまだまだのようです。

ゴルフをはじめ日本はスポーツが盛んな国だと思いますが、どちらか というと観る方が得意で、実際にプレーとなると世界レベルに到達し ている分野はかなり限られているようです。

以前アメリカのTVでタイガーウッズ特集がやっていましたが、彼は 小さいころから父親に連れられてゴルフ場に通ったそうです。スタ ンフォードにいたころのアマチュア時代には実に3000ラウンド を回ったとか(ちなみに丸山は800ラウンドだそうです)。

アメリカをはじめとして多くの国では小さいころからジュニア育成 に力を入れていますね。

そういえば、韓国とかではオリンピックで金メダルをとると一生食 べていけるという話は有名ですよね。かつての東欧諸国、ソ連など ではスポーツは国家の威信をかけたものであり、金メダルを取るこ とは選手にとって至上命令でした。今の韓国も似たようなものが残 っているのでしょう。

いまでも、多くの国ではジュニア育成に力を入れており、そのため の環境もよく整備されています。ゴルフに関して言えば、夕方など から子供にゴルフ場を開放。閑散期には子供ゴルフスクールを開催。 また、プレー料金も破格の安さ。こうして小さいころからゴルフへ の興味を植え付ける。その内の何人かが将来のタイガーになっていく。

一方の日本。オリンピック強化選手などしていますが、小さいころ からひとつのことに集中させるのは子供によくない、という意識が 強いのか、こういった集中育成は高校・大学に入ってからが一般的 です(ゴルフなんてほとんどないですが)。

果たして、どちらがいいのか。小さいころから英才教育をして、 その道で一番になるプロスポーツ選手を育成するのか。あるいは、 小さいころは、子供の自主性に任せて強制的な育成は行わない方 がいいのか。

まあ、この議論に対しては子供が自ら好きといえばその道一筋も いいじゃないか、というのが大方の意見でしょう。

ただ、ファイト!は日本人が優勝できないのは単に国家的なプロ ジェクトとして強制的にジュニアを育成するシステムがないから だという一方的な傍観者の目から見た意見にはちょっと異論があ ります。

まだ小さいのに子供が自分の言うことを聞くうちに、子供に親の 期待感からひとつのことを集中的にやらせるのはどうかと思うか らです。

アメリカ的に、まず子供が自ら興味を持ってくれるような環境を 大人が与えてやること、つまり子供にも選択肢を与えることが重要 だと思うのです。与えるものも、大人が自分の好みで与えるのでは なく、いろいろなものを与えること。

ゴルフでいえば、冬季の閑散期に子供にゴルフ場を開放するなんて いい案ですよね。子供が好きになれば、それを好きから上手になる ように支援してあげる。

こうしたことができるような環境を整備すること。これが日本の スポーツ界を世界に通用するものにすることの第一歩のような気 がします。

(2000年4月12日)




雑感その51:不祥事とイエスマン

>Minaさん
「チョコとん」を知っているとは相当の通ですね。メルシーねぇ〜 懐かしいなぁ〜。ファイト!も実は大学の後半2年は早稲田に住んで いましたね。弁天町だったかな。あ〜あ、あのころは貧乏だったな。 今でも変わらないが・・・・。

>asktakaさん
もう50回になりますか。いつやめようかと思いながらも、ここまで 来てしまいましたね。内容にはあまり進歩がないのですが、日ごろの 筋トレと同じく、雑感を書かないと夜眠れないんですよ。まさに思う ツボですね。(笑) 物流と流通の指摘ありがとうございます。今まであまり意識してなか ったのでこれから気をつけます。書こうと思っているのは、後者の方 ですね。つまり小売業。近日中に。

さて、今日の雑感その51・・・・51です。

「大機小機」(今日の日経朝刊)

最近の警察をはじめとする日本の組織に関する一連の不祥事の原因は 内部のチェック体制にあると書いてあります。

その原因は、組織の人間の「本音」であるインセンティブを考えずに 「建前」だけで組織を組み立てているからだと。

つまり、企業の監査役や警察の監察官のように監査・監察する人間が 身内の者ばかりだったり、かつての銀行検査官のように退職後の収入 を監督先の銀行に頼ったりしていれば、監査・監督が上手くいくはず がないからです。

また、年功序列の賃金体系の下では、若いときには仕事に比べて過小 な報酬しかないが、年をとるに従い仕事に比べて過大な報酬を得る。 この結果、市場価値を上回る収入を得ている上級管理職は、自らの保 身のために経営トップに対しては「イエスマン」にならざるを得ない。

従って、こうした「イエスマン」に周りを囲まれた経営者は現実が見 えなくなってしまう。

では、どうすればいいのか。簡単です。年功序列型賃金体系を年報制 など、仕事の重要度、難易度に見合った報酬体系に変えることです。 そして、自らの行動をチェックする機能を全くの第三者に行わせる。

この2点が重要なポイントでしょう。前者については、徐々に浸透 しつつあります。まだ、完全な実力主意の年俸制というところまで はいきませんが。ストックオプションの導入などもいい例でしょう。

後者については、最近ようやく監査法人の存在感が出てきたような 印象を受けます。また、社外取締役の導入なども見られるようにな ってきました。

でも、あともうひとつ。人材の流動化。つまり、今までは終身雇用 制度の下で、従業員は多少がまんしても一生同じ会社ですごそうと 考えます。ですから、会社に盾突くことなど考えられなかったのが 現実でした。ですから「イエスマン」が大量に生産されてしまう。

もし、いつでも、自分のすきな会社に転職できる制度があれば。転職 により不利になることがないような社会構造が整えられれば、「イエ スマン」は激減するのではないでしょうか。組織内の不祥事に関して も新しい人材を常に組織内で循環させることによって馴れ合いをなく せば、かなり減るのではないでしょうか。

もし、警察に弁護士が入っていれば・・・・中坊さんみたいに。きっと 警察も大きく変わるでしょう。

もし、いままで内部登用でしか社長を出さなかった会社が、突然外国人 の辣腕経営者を社長に据えたら・・・・日産のように。今、大きな変化 が日産の中で起こっています。

組織の活性化・・・・・まさに、あたらしい風を常に組織の中にふき 込むこと。これが今の日本の会社には必要なことだと思いますが。

ちょうど同じ新聞にある商社の記事が。

{社長・会長当分無給に、2期連続無配に「けじめ」}

これが日本流の「けじめ」ですね。海外なら即新経営者を株主が 送り込んでくるでしょうに。どちらがいいのか分かりませんが、 ファイト!のイメージしているのとはちょっとギャップがある感 じですね。

なんかまとまりのない話になってきましたので今日はこの辺で。


(2000年4月11日)


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