ファイト!さんの雑感シリーズ「雑感5」

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《お知らせ》

このページでは第41回〜第50回を「雑感5」として転載致しました。皆さんが新しい順にご覧いただけるように、新着分が上に来るように致しました。ファイト!さんへの激励、ご感想などはゲストブックにどうぞ!



雑感その50:M&Aと欧州

>asktakaさん
流通に関してはある雑誌におもしろい記事が出ていましたので、 そのうちに書きます。どの雑誌かは企業秘密です。

さて、今日の雑感。

以前「昭栄」のTOBに絡んだお話を雑感の中でしました。あの時は 日本の金融機関やキャノンの対応について書いたと思います。 今日はその続編。

ビジネスのお手本としてはいつも米国の例が出てくるんですが、フ ァイト!は意外とこれからはヨーロッパがおもしろいかもしれない と感じています。

日本で最近流行しはじめたM&Aですが、ヨーロッパでは一足早くその 動きはあったようですね。1999年のヨーロッパ全域で行われたM&Aの 総額は1兆ドルを突破!その半分以上が敵対的買収。

今年2月ごろ新聞の国際面に出ていたドイツのマンネスマンに対する 英国通信会社ボーダフォオンによるTOB。史上最大の1990億ドルの 取引でした。日本では、ちょっとだけしか報道されなかったようで すが、ヨーロッパでは大変なニュースだったようです。日本と異な りマスコミも総動員。第二次世界大戦再来とまで現地の新聞には書 かれていたようです。

マンネスマンは買収阻止のために投資銀行や弁護士に支払う費用の 上限を220億円まで引き上げたとか。220億円!?どっかの会社の売 上高をはるかに越える金額。さぞかし弁護士と投資銀行は喜んだで しょうね。

最後には、欧州最大の携帯電話会社を誕生させるという英国側の事 業戦略を市場が評価して、ボーダーフォン側の勝利となりました。 やはり最後の審判は市場が下したんですね。ここは株式の持ち合い という社会主義的な制度を残す日本と大きく異なる点ですね。

この内容を読むと、すごいなぁ〜という感想だけで終わるのですが、 ドイツ経済を少しでもかじった人にはこれは驚くべきことなんです ね。

ドイツは銀行による産業支配が強く、「ドイツ株式会社」と呼ばれ るほどです。ドイツ銀行をはじめとした金融機関はあらゆる産業に 人材を派遣。こうした金融機関との強固な関係の中でビジネスが成 りたっている社会でした。

ところが、今回はヨーロッパの統合に向けた流れの中での出来事。 まさに「ドイツ株式会社の終焉」と呼ばれても不思議はないことで す。

やはり、難産の末に達成した通貨統合の流れがヨーロッパのボーダー レスな再編劇につながっていったのでしょう。

日本では、最近になってやっと敵対的TOBなる言葉が出てきましたが、 これから日本でもブームになるのか?

なると思います。いままでこうした敵対的買収の最大の防衛策は情報 開示をしないことと指摘されています。しかしながら、最近の新聞記 事によく出てくる国際会計基準の採用により、日本もこの情報開示に 積極的にならざるを得なくなります。ということは、今まで会社の内 容が分からず買収したくても目的の会社の資産内容など不透明な部分 があったがために二の足を踏んでいたものが、霧が晴れるがごとく、 企業の内容がわかれば、、、、、当然それまで市場が評価していた 価値以上のものをその企業に見出せば「買い」に入るのが市場原理 というものです。

今はその前段階で、企業側が市場から撤退宣言を受ける前に、自ら 自首している状態ですからね。これが、一段落すると日本も欧米の ようにM&Aの嵐が吹き荒れるかもしれません。 あのドイツでさえそうなったんですから。

日本では、やはり米国に方にどうしても目が行きがちになるのですが 意外とヨーロッパのことって多くの人が知らないんですよね。地理的 な問題もあるし、マスコミの取り上げ方にも多少問題があるかもしれ ませんが。でも、ヨーロッパにも優良企業はたくさんあります。日本 でも有名なネッスルなんてビジネススクールまで持ってますよね。

日本は米国に10年送れているといわれていますが、その米国と日本の 間にヨーロッパがあるような気がします。やはり米国だけでなく、 世界中の経済の動きもしっかりとウオッチする必要がありますね。 なんたってこれからはボーダレスな時代ですからね。

日本人は、米国は日本をいい意味でも悪い意味でも日本をかわいが ってくれると片思い状態のようですが、米国は日本よりもヨーロッ パの方を重視しているんではないでしょうかね。黙っていてもちょ っと圧力をかければ何でも言うことをきく日本よりも、一筋縄では いかないヨーロッパに重点を置くのも無理はないかもしれませんが。

日本も頑張らないと!

(2000年4月10日)




雑感その49:B2Bと物流

>asktakaさん
昨日、今日の分を書いたのでお休みと思っていたのですが、我が母校 のことが出ていては黙っちゃいられません。

雄弁会。いつぞやの春秋コラムに出ていましたね。ファイト!は学生 時代から政治が嫌いだったので雄弁会には全く関心がありませんでし たが、クラスに政治家を目指していた友人がいましたね。確かに調整 型の人間が多いのですが、学生時代には俺が日本を創るんだ!なんて 威勢のいい発言がよく聞かれました。

ファイト!がいたころはスポーツにしても早稲田が元気一杯のときで 慶応はやや下火のころでしたね。それでも早慶戦になると俄然盛り上 がっていたものです。早稲田が女狂いの慶大生といえば、慶応はバカ ダ大学生と呼び合いながらも、なぜか最後には肩を組んでお互いにエ ールを掛け合ったりしているんですから不思議な関係です。これも伝 統というものなんでしょうか? まあ、もてない早稲田のやっかみとマスコミを押さえられている慶大 の不平といったところなんですが。

読者の皆さんにはasktakaさんが慶応派、ファイト!が早稲田派といえ ば、いままでのカキコを読んでいればなるほどと納得されるんではない でしょうか?早稲田は知性を磨かねば。ついつい痴性に走ってしまう からバカダ大学と言われてしまうんでしょう(笑)。

>KOHさん
張り出し横綱ってないんですか。ふ〜ん、あまり相撲は見ないから気 がつきませんでしたね。

アウトプットの問題は、下手でもいいから書くことです。そうすれば それを読んだ人がアドバイスしてくれますから、それをいかに自分な りに消化するかというだけです。このサイトは敷居は高くないはずで すのでどんどんカキコしてみてください。

>入門生さん なるほど、日本の会社の役職名ねぇ〜。言われてみればなるほどそう ですね。まさに指摘された役職名はファイト!の会社にもたくさんあ りますね。明日会社にいってどんな英訳しているのか調べてみましょ う。

さて、せっかくですから今日の雑感。

日経新聞「経営の視点」。3月4日のプレステのネット直販の裏話が 出ていました。玩具卸のハピネットと佐川急便の綿密な準備により ネット直販で売れた約12万台のプレステが発売日の午後5時までに 配送完了したというもの。

ハピネットなんて始めて聞いた会社名なんですが、BtoBの基盤が あったことが成功の秘訣とか。午前10時までに受けた注文は、翌日 午前10時までに届けるサービスを注文10万件に1件の誤配があるか ないかの精度で確立しているとのこと。すごいですね。

実際は発売日の正午までに80%の配送が終了していたそうです。でも 驚くのは、こうして時間単位で配送率が管理できていること。日本 の物流も随分と進んできているんですね。

この記事のなかで面白かったのは、世の中BtoBとかBtoCとか言われて 両端のBとCが注目を浴びているんですが、真中の小文字のtoが実は 非常に重要な役割をもっているという指摘。

確かにそうですね。もし、エンタープライズ(古いですが)の番組の 中に出てくる空間異動装置なんてあれば、パソコンで注文すると即 自分の部屋の中に品物が転送されてくるなんてことになりますが、そ うでなければ物流を押さえる、つまりto産業がこれからの注目株だと 思います。

いままでリストラなんかすると、大体企業で真っ先に削るのは広告 宣伝費と物流コストですからね。その物流が今後のe-commerceの カギを握っているというのはなんとも皮肉な話です。

今盛んにIT革命と言われていますが、次は生き残った物流会社に よる物流革命のような気がしませんか?

余談ですが、空間異動装置。あれって「ハエ男」の映画にもありま したよね。もし、100年後に空間異動装置ができて物流の大革命が おきるとします。でも、送られてきた商品に一匹のハエが紛れ込ん でいたら・・・・・。なんか、怖いですね〜 (いかん、こんな話を書いているからバカダ大学生と呼ばれるんだ な・・・・笑)。

(2000年4月9日)




雑感その48:ゴーン社長

最近のこのサイトのカウンターの伸びはすごい勢いですね。つい先日 「30000アクセスおめでとう」なんて言っていたのにもう32000以上で す。割と堅い内容だと思うのですが超人気サイトになりましたね。 こうなるとファイト!も気合が入ってきますね(気合だけですが)。 明日は忙しくなりそうなので、風呂上りに明日の分をもうひとつ。

明日の雑感。

日産のカルロス・ゴーン社長。鳴り物入りでルノーから派遣されて きたゴーン氏。当初は、「コストカッター」との異名や大胆なリス トラ策から恐れられていたようですが、今年の6月で早1年になろう としています。その間、あの主力工場の閉鎖や株式の持ち合い解消、 調達先の半減など、集中治療室の主治医がごとく朝から晩まで治療 に専念しています。

工場におんぶにだっこだった町の火が消える。こんなことも言われ ましたが、もしあれを断行しなければ日産という会社は今頃なかっ たかもしれません。

こういった意味では、ファイト!はこの人のリーダーシップに負う ところが大きい気がします。これがプロパーの人間だったらここま では不可能だったでしょう。

3月20日の日経朝刊「リーダーの研究」にゴーン氏が取り上げられ ていました。状況を緻密に分析し、早朝から深夜まで熱心に働く姿 から、日産でついたあだ名が「スーパーコンピューター」「セブン イレブン」。しかしながら、経営手法は意外とオーソドックスなよ うです。社員数百人との面接。社内横断組織の新設。「経営に教科 書は要らない。大切なのは人々の意見に耳を傾け、問題を見つけ出 すこと」という理念。

意外となんでもないことのようですが、いままでの日産では考えら れなかったことなんでしょう。

最近の経営者像で目を引くのは、やはりこのゴーン氏や米国流の経 営を身に付けた八城氏、孫氏などです。こうした人々に共通するの はやはり強いリーダーシップ。そして確固たる経営理念だと思いま す。これが、日本の温室で育った危機意識のない経営者との大きな 差ではないでしょうか。

人間やはり一度地獄を見ないと成長しないといいますが、日産も早 く一皮剥けてかつての名声を取り戻して欲しいものですね。たとえ それが外国人のリーダーシップによるものでもファイト!は構わな いと思います。その時にベストだと言われているリーダーならどこ の国の人間であろうとも関係ないですよ。日本はようやく人材の流 動化の芽が出て来たところですが、その次に来るのはボーダーレス な人材流動化でしょうからね。

こうなるとやはり英語でのコミュニケーションをベースに国際標準 感覚を身に付けることがファイト!をはじめとする若い(一応ファ イト!も仲間に入れてください)人々に必要なことなんですね。

近い将来、海外の会社のCEOになってくれなんていってもらえる ような人物になること、実はこれがファイト!の「夢」です。 さて、「正夢」となるか「夢」は夢で終わるのか・・・・。

(2000年4月8日)




雑感その47:先ずはお返事など

>asktakaさん
ファイト!は毎日職場で花見です。もちろん仕事しながら。都心に あるオフィスは桜の季節だけは特等席ですからね。 「今日の話題」読みました。もう読んだんですね。ファイト!もよ うやく先週読み終えました。「雑感」にどのテーマで書こうかと思 っていたときにゴーンできましたね。ちょっと意表をつかれました (笑)。ファイト!も近日中になにかひとつ書きましょう。

さて、今日の雑感。「これを英語で言えますか?」という講談社 インターナショナルの本がミリオンセラーになりつつあります。 本屋のレジの脇に山積みされているような類の本なのですが、ち ょっと英語をかじったことのある人への挑戦的なタイトルに惹か れて思わず手にとってしまいます。そしてパラパラめくって自分 の知らない言い回しなんかを見たら最後。「なるほど・・・」と 感心して気が付くとお金を払って買っています。 実はファイト!もその一人。

日本人なら誰でも知っている言葉が、英語ならどう表現するかと いうもので今までも数々の同類の本が出ていましたが、なぜこの 本に限ってこんなに売れているんでしょうか?不思議です。

これはどう英語で表現するの?と聞かれて初めて困ってしまうよ うな日本語の表現方法が意外と簡単な英語で表現できることが分 かるからなんでしょうか?

相撲用語、、、、。

横綱  grand champion (or yokozuna)
大関  champion
関脇  junior champion
小結  junior champion second grade
前頭  untitled sumo wrestler in the top division
十両  untitled second division sumo wrestler
関取  salaried sumo wrestler

なんか英語で書くと味気ないですね。言われてみればふ〜んと思う のですが、なんかピンとこないですね。

でも、面白いもので別の和英辞典(k社)を見ると違うんですよね。 横綱は同じなんですが、大関はsumo wrestler of the second highest rankとなっています。関脇は同じですが、小結は辞書に なかったです。関取は単にsumo wrstlerとなっていました。 こうなるとどれを信じたらいいかわかんなくなっちゃいますね。

要は外国人が概念を理解できればいい話であって、もともとこれ が正解というのはないんでしょう。

暇なときにはこんなお遊びをしながら英語の雑学を身につけるの もいいですね。ちょっと友達に自慢できますからね。こんな雑学 を覚えるぐらいなら、目前に迫った試験の勉強しろっ!いう声が 聞こえてきそうですね(笑)。

まあ、お時間に余裕のある方はどうぞ暇つぶし兼雑学蓄積用に 読んではどうでしょうか?

でも、西の張り出し横綱ってなんて表現するんだろうか?

(2000年4月8日)




雑感その46:銀行のIT投資

>asktakaさん
過去の「今日の話題」を一度じっくり読もうと思いながら、書く方 に時間が取られてなかなか読むまでは行かないのが実情ですが、ポ ートフォリオの試験が終わったらじっくり読みます。でも、さすが プロの文章は勉強になりますね。内容はもとより文章構成や、言葉 の使い方などなど。ファイト!が先日受けた研修のお手本のようで す。

>littlebutaさん
「合併」「統合」etc,,,いろいろな言い方がありますが、要は人員 削減が目玉ですからね。銀行店舗→コンビニのATM設置→インターネ ットなど、銀行と顧客との間の距離(接点)が、窓口→ATM→各家庭 と短くなっています。従って当然必要とされるものも人→機械設備→ ネットインフラと変化してきます。こうなると人の削減、IT投資の 強化という動きになるのは明らかですよね。これらの流れを起こす 手段が「合併」「統合」なんですよね。

でも、相も変わらず横並び意識は強いようですね。どこかひとつ 今までの銀行の常識を変えるような発想で世間をあっと言わせて くれませんかね。

さて、前書きが長くなりましたが今日の雑感。

銀行のIT投資。日本の4大金融グループの2002年度のIT投資額は 平均で2000億円程度となるそうです。今までは、不良債権処理に 忙殺され、また2000年問題もあり、本来の銀行業務にかかわる前 向きな投資ができませんでした。

また、銀行のIT投資は勘定系の投資がほとんどで、いわゆる顧客 のデータ等情報系の投資はあまり重視されてこなかったようです。 まあ、そのお陰で残高1万円の人も、1000万円の人も金利の高低は あるにせよ、同じ均一で正確なサービスを享受することができま した。まさに、日本人特有の平等意識。

一方、欧米の銀行は勘定系の投資は全体の40%程度で、残りは顧客 データベースやネット事業に重点を置いているようです。

日本でもさくら銀行などがampmの中にATMを置いたり、ネット取引 拡大を始めました。でも、すぐに他の銀行も真似をしています。 同じことをやるならば、何も法人格が分かれている理由がない、4 グループとも一緒になっても構わないんじゃないのというファイト! の過激な主張はこうした現状も背景にあります。

やはり、これから総合金融を手がけられるのは1行か2行でしょう。 あとは、早く自分の実力を見極め、専門分野に特化するという明確 な方向性を持ち、それに対して重点投資するべきだと思います。

大手のIT投資を見て、地銀もネット分野に重点投資なんて今から考 えてももう手遅れです。

ファイト!の個人的な意見ですが、これからは携帯電話とテレビが 有望株だと思います。次世代携帯電話はメモリー機能も持ち合わせ ており、今実験が行われているカードマネーの次に来ると思います。 つまり、いちいち銀行に行ってICカードにお金を入金するのではな く、携帯電話のメモリー機能にダイレクトにネットで入金。その携 帯電話が各店の読み取り機と接続でき支払いが完了。コンビニで買 えるチケットなども携帯電話のメモリーにダウンロードして、コン サート会場入り口の読み取り機に読ませておしまい。完全なペーパ −レスです。

テレビ。これはデジタル放送とかCATVを使うお陰で双方向の情報交 換ができますから、今までパソコンでやっていたものがテレビでで きるようになるというもの。ロンドンではHSBC(香港上海銀行)が すでに実験をしてかなりの成果をあげているようですね。やはり、 パソコンよりもテレビの方がお年よりなどにはもってこいでしょう。 パソコンが小さくなっていくのとは逆にテレビは大きくなっていき ますから、小さい字が苦手なお年寄りには圧倒的な支持を受けるで しょう。それにテレビって家の中でも一等地に置かれますからね。

これからIT投資をしようと思っている金融関係者の皆さん。携帯 電話はすでにシティなんかが触手を伸ばしていますから、テレビ というのはいかがですかね?コンビニのATMなんてネットが普及す ればそのうちなくなりますよ。でも、テレビはなくなりませんから ね。

ファイト!の会社にも今こうした進言をしているのですが、果たし て聞き入れられうかどうか?

(2000年4月7日)




雑感その45:デジタル・デバイド対策

今日の日経朝刊見ましたか?東京地区だけかもしれませんが、 ファイト!にはちょっと驚き。

明治生命の新製品の一面広告。ここまではいいのですが、な んと「とんねるず」の2人のまじめな顔が超アップで。あの ダイヤモンド系明治生命がお笑いタレントを一面広告で起用 するとは。金融機関の広報担当者の間でちょっとした話題だ ったようです。でも、憲さんは「まことちゃん」の作者に似 ているのがおかしかった・・・・。

さて、今日の雑感。 クリントンさんが、企業やボランティア組織の協力を得て、 インターネットの僻地や低所得層への普及、学校での利用を 促す新たな対策を発表したそうな。

米国発のニュースでネットの急速な普及と電子商取引の拡大 に伴い、人々の間でネットに精通している人とそうでない人 の格差が拡大しているという問題がよく指摘されるようにな りましたね。そういえば、先日の新聞にはネット精通者の給 料がそうでない人より2〜3割高いという報告もされていま したね。

日本でも、就職の際に企業の一次審査がネットで行うことが 急速に広まってきたようです(今日の日経夕刊一面)。

確かに、こうなるとインターネットに通じた人はあらゆる情 報を瞬時に手にすることができる反面、インターネットに接 続できない人は日常生活や業務上不利益をこうむる可能性が 高くなっていくでしょう。

米国はこうした問題に対処するために国を挙げて取り組もう としているようです。

日本では、一部の学校にインターネットが導入されているよう ですが、まだネット人口が米国ほどではないのでこの問題はあ まり大きくなっていません。でも、近い将来きっと問題になっ てくることでしょう。

では、どうすればよいか? 小学校高学年ぐらいになったら、生徒一人に一台のパソコンを 無償で与えるというのはどうでしょうか。そして英語、数学、 国語に加えてコンピューターも主要科目に加える。パソコンの 無償配布は結構コストはかかりそうですが、安いノートパソコ ンなら10万円以下になっている時代です。メーカーも将来の有 望顧客のためなら多少利益を削っても先行投資と考えればいい でしょう。それに、当然ならがら注文台数も多くなりますし。 こうした目的ならば、大手企業なんかから寄付を募ることも十 分に可能でしょうし。

そして子供達には、インターネットを通じていろいろなことを 教える。単なるペーパーテストだけが勉強でないことを分かっ てもらう。当然教える先生側の勉強も大切です。でも、こうし た授業なら先生よりもむしろサラリーマンのお父さんやお母さ んの方が教えるのが上手かもしれません。

こうすれば、あとは政治がどこの家庭でも快適なネット接続が できるようなインフラ整備を支援すればいいだけです。

こんな構想をする政治家がそろそろ出てきてもいいと思いますが。 訳のわからない補助金を何十兆円もばらまくよりもよっぽど将来 の日本の発展には役に立つような気がしますが・・・。

そういえば、昔ばらまいた地域振興券は結局一回ポッキリですね。 経済を知らない政治家の選挙対策のために随分と無駄なお金を使っ たものですね。いつも最後にとばっちりを受けるのは我々納税者で す。ファイト!はMBAじゃなくて政治家を目指そうかなぁ〜

(2000年4月6日)




雑感その44:日本の弱者対策は・・

おもしろい本を見つけました。 「ドットコム・ショック」(大前研一著、小学館、1400円) この人についてはいろいろ意見のある人もいるでしょうが、ファイト! は考え方の切り口が斬新で、かつ身近な例をあげながらいろいろ旧体制 に関して一言ズバッと辛口意見を言うところが好きです。ただ、その中 にもこの人の「日本人よ!もっとがんばれ!」という呼びかけが聞こえ る感じがして・・・・一度立ち読みでもいいから見てみてはいかがでし ょうか?あと少しで読み終わりますから、雑感等でご紹介しましょう。

さて、今日の雑感。 最近都内の地下鉄の階段の異変に気がついた人いますか?都内にいく ことがあり、地下鉄を利用する人しか分からないと思いますが。

階段にスリップ止めが塗布されているんですよ。濃い茶色した塗料で 雨の日にはお年よりなんか階段で滑ることが少なくなるのではないで しょうか?

おそらく塗料にゴムの樹脂かなんかが入っていて、塗布するだけで 滑り止めになるものなんでしょう。地下鉄を利用の際には見てみて ください。まだ、一部の地下鉄の階段しかないかもしれませんが、 その内にすべての階段に塗布されるでしょう。

これを見て感じたのは日本における弱者への配慮です。 アメリカなど欧米では、身体障害者・老人などが健康人と同じよう に町に出て買い物などを楽しんでいる光景をよく見かけます。その ため、スーパーの駐車場でも一等地はちゃんとこうした人々専用に なっています。また、街中でも老人の手を取り横断歩道を渡ったり 地下鉄の中やバスの中で席を譲る光景が頻繁に見ることができます。

一方の日本。地下鉄のシルバーシートには寝ているのか寝たふりなの 分からないサラリーマンや若者が老人を立たせて平気で座っています。 また、ファイト!の近くのスーパーの車椅子マークのある駐車スペー スにはよく外車が横柄な感じで止まっていたりします(もちろん運転 手は隣に若い女性を乗せた若者)。

これはやはり日本には身体の不自由な人や老人をいたわるという意識 が希薄化してきたことが理由だと思います。昔はこうではなかったよ うですけど(と、ファイト!の母親はよく言っています)。

でも、こうした健康な我々の意識の問題も大きいのですが、行政等の 身体障害者や老人を受け容れる社会的基盤がなんか的はずれなことを している気がしてなりません。

地下鉄の駅。また階段の話ですが、都内の地下鉄は車椅子での利用は まず不可能だということ知っていましたか?まず、地上から改札口に いくまでの階段。エレベーターのある駅は都内でも数えるほどしかあ りません。改札口からホームへ。昇りにはエスカレーターは動いてい るんですが、下りのエスカレーターはあまり見かけません。また、当 然ながらエレベーターはほとんどなし。老人にとって階段を昇るのも 大変なんですが、下るのも結構大変なんですよ。転ぶのは大抵階段を 下っているときですから。

ある駅では、乗り継ぎのための階段にはちゃんと階段の端に車椅子が 乗せられる設備があります。でも、地上から改札口までは階段しかな いのです。これでは、この設備が使われたことを誰も見たことがない というのも納得がいきます。

日本の場合は、なんか一点を見ればすばらしい設備があるにもかかわ らず、それが規制とかで断片的になっていて使い物にならないことが 多々あります。

チグハグなんですよね。

まあ、階段のスリップ止めについては、そのもの自体はやや耐久性に 劣りますが、なんで今までやらなかったのだろうか、と思うような簡 単なことです。でも、これで老人の階段での転倒事故は減るんじゃな いでしょうかね。ようやく、本当の意味での誰でもが利用できる「公 共」の乗り物といえるようになる第一歩を踏み出した感のある地下鉄 の話でした。

(2000年4月5日)




雑感その43:先ずはお返事など

小渕首相の話は、なんとなく気の毒な感じです。新聞に首相のスケジ ュールが出ていましたが、あれでは倒れるのも無理ないと思います。 人間やはり身体が丈夫でないといけないですね。でも、首相は労災 申請するのかな?

さて、今日の雑感。 asktakaさんにジョン・リード氏への反論というリクエストがありま したので、少しだけ思うところを・・・・。

シティバンクは確かにすばらしい銀行です。24時間営業のATM、マ ルチカレンシーのキャッシュカード、保証料のいらない住宅ローン、 郵便局との提携等々つぎつぎと顧客の利便性を考えたアイデアを実用 化してきています。

今の日本の銀行がやっていることの多くは、シティバンクがやってい たことの踏襲です。リード氏が日本の金融機関をこき下ろすのも無理 ないことですね。

でも、顧客はどう思っているのか?ちょっと、Clientに聞いてみまし た。

「シティバンク使ってみてどう感じますか?」

「便利ですよ。いったん申し込みをすれば、電話1本で資金移動がで きますし、海外に留学している娘に送金するのも日本の銀行に比べれ ば手数料も安い。シティバンクに口座を持てば日本の銀行に口座はい らないですよ。」

「なにか文句をつけるとすれば?」

「そうですね〜、外貨預金の利率は他と比べると低いですね。まあ、 利便性とコストは反比例するものですから仕方がありませんが。あと 一定金額以上ないと口座手数料を取られたりしますから、小金持ちし か事実上取引できないでしょう。あれでは、いくらこれからは携帯 電話を利用して10億口座作るんだといっても、金銭感覚のある若者に はそっぼを向かれてしまうのではないですか?」

確かにシティバンクの戦略は顧客の目線で物事を考えるサービス精神 が感じられます。但し、日本の銀行のように1万円程度しか残高がない 人は事実上締め出して、預金金利を低めに押さえて利鞘を確保してい る戦略が見えますね。確かにこれは合理的な考え方です。

民間の会社である以上、利益をあげることは最大の関心事なんですが、 銀行というある意味で公共性の高い機関が顧客を選別するのは果たし て正しいのかどうか、という点は議論が分かれるところだと思います。

また、携帯電話を持つのは一線のビジネスマンはさておき、資金力の ある年配の人にはやはり携帯電話は使いづらいようですから、これか ら携帯電話で口座を増やせるかどうかも不透明な部分は多いと思われ ます。

1億円以上の人にだけの運用手段提供。シティのこの広告を見て普通の 一般サラリーマンはどう感じますか?さすがはシティと思うか?あるい はお金持ちだけ優遇する銀行だと嫌いになるか?

日本の銀行も預け入れ額に応じて金利に差をつけます。でも、あれほど までに大々的に宣伝はしません。日本のように平等意識の強い国では こうしたある意味で差別的な広告はあまり受け容れられないと考えられ ているからです。

さて、シティのことについて書きましたが、前述のように気になる点は あるものの、やはりその先進性は学ぶべきことは大いにあると思います。 日本の銀行をあざ笑うがごとくのコメントをしていたリード氏も当初は 日本の市場参入に関して大変な苦労をしてきました。

他の外銀なんて単なる本国の出先機関に過ぎないところが多い中で、 シティは日本の中にちゃんと足をつけて商売をしているわけで、この 点は大いに評価すべきだと思います。

とはいっても。一度は怒涛のごとく世界市場を席捲した日本の銀行。 このまま終わるとは思いません。 幸いにして若い人材はどんどん輩出されていますし、やり方さえ上手 くできれば、日はまた昇る・・・・と思います。頑張らないと!

(2000年4月4日)




雑感その42:銀行再編

日本の金融機関もジョン・リード氏に随分とこき下ろされていますね。 でも、なかなか反論できないところが悲しいですね。

日本の銀行もみずほ、さくら・住友、三和・東海・あさひ、東京三菱の 4グループになりました。総資産100兆円を越える規模。でも、今回 の一連の動きを見ていると、やはり銀行って古い体質だなぁ〜と思い ます。

マスコミ報道なんか見ていると、これからは規模が大きくなければいけ ないというような論調も多いのですが、ファイト!はこれからの金融は 規模だけではないような気がします。

規模を大きくすることの利点。これは、人員削減・重複店舗削減、IT 投資コスト削減等いろいろありますが、ほとんどコスト削減にしか目が いっていない感じです。

でも、おかしいですよね。だって、銀行ってサービス業でしょう?本来 ならば、自分達の利益確保も大事なんですが、顧客に目を向けた姿勢が 感じられないですよね。顧客にはこういった利便性が合併によってもた されますとちゃんといったところってありますか?

銀行は製造業のように物を生産して販売し、その商品によって顧客に満 足感を与える商売ではありません。サービス業です。高い給料も顧客に 高い満足感を与えることの対価として支払われるものです。この根本的 考え方が今の金融には欠如していると思います。

リストラ、、、、これも結局は顧客のことではなく、自分達の生き残り のためのもの。なんか変です。考え方が違う気がします。確かに、銀行 自身が健全な経営をしていなければ顧客も安心して取引ができません。 でも、やはり最初に考えることはサービス業としての基本だと思いま せんか?それが常識ってものだと思いますが。

今の大手銀行はなにをやっているのか?合併を控え、合併後の発言力 を得るためのがむしゃらな身内競争。こんなところに貸出するの?な んて思うものも結構あります。Clientに聞くと、最近合併銀行が支店 統廃合を前にして同地域にある合併支店同士の競争が激化していると のこと。身内の喧嘩みたいなものです。

横並び意識、担保主義、金太郎飴集団、リーダーシップなきリーダー 達、派閥争い、、、、。銀行の常識は世間の非常識ということは随分 前から言われていますが、まだまだこの言葉は生きているようです。

どうせ同じことやるなら、4つのグループがひとつになったらもっと コスト削減できるのに。そうすれば郵便局VS民間巨大銀行という2大 金融グループとなるのに。これはあまりにも飛躍しすぎてますかね?

早く日本の銀行の常識も世間並みの考えをもつようにになることを切 に願う次第です。でも、まさに金融で働く者には受難の時代ですね。

こういう時こそ、流れに身を任せるのではなく、自ら流れを作り出す 勇気が必要だと思います。それには、それを言い出す人間の能力が高 くなくてはいけません。ファイト!もがんばろっと!

(2000年4月2日)




雑感その41:コーヒーの話

図書館で日経ビジネスのシティバンク特集コピーしてきました。 あとでゆっくり読もうっと。最近、土日は図書館通いです。ま だMBA受験の準備ではなく、証アナの勉強。結構CPAで勉 強したことが役に立っていますが、堅い頭にはなかなかすんな りと入っていかないところが悩ましい。でも、MBAでのファ イナンスの下準備だと思えば。4月の試験が終わったらいよい よMBAの準備開始かな?

さて、今日の雑感。asktakaさんもお忙しそうなのでかる〜い 話題を。「コーヒー」の話。

ここ最近街角にコーヒーショップが多く見られるようになりま した。ドトールコーヒー、スターバックス、プロントetc,,, 年配の方にはやはりコーヒーは喫茶店でという人はまだまだ多 いようですね。ファイト!の上司は入ったこともないのにコー ヒーが一杯180円なんてどうせまずいところだ!なんていう 固定観念を捨てきれず、いつも1杯500円以上の喫茶店しか 入りません。でもどうもよく聞いてみると、ドトールのような 狭い店内よりも喫茶店のソファーでゆっくりタバコが吸いたい のが本音のようですが。

ファイト!はドトール派です。コーヒーの原価なんてせいぜい 20〜30円なんて思っていますから、仕事の合間の時間つぶ しは「安さ」が優先されます。それに、どこのドトールに行っ も同じ品質ですから安心感がありますからね。

でも、都内で増えてきたスターバックスに行く回数が最近多く なりました。その理由は、禁煙であること、コーヒーがおいし いことがあります。プロントのコーヒーはやや酸味が強すぎる 感じですし、ドトールはちょっとクセがある感じですが、スタ ーバックスはちょうどよい感じです。300円弱とややドトー ルなどと比べると高いのですが、店の作りも落ち着いていてな んとなく、本を読みながらコーヒーをという気分にさせてくれ ます。ドトールはちょっと黄色が派手で落ち着きませんから。 プロントはタバコがもうもうとしているし。

ファイト!が行き始めたスターバックスにコーヒーに関するリ ーフレットが置いてあります。コーヒーの入れ方とかいろいろ 書いてあるもので何種類かあります。 先日これを読んでいたら、コーヒーって意外と奥が深いものだ とあらためて感じました。

「コーヒーを抽出する、これは化学反応の問題です。」 そうか、自宅で飲んでいるコーヒーは嫁さんの化学実験の成果 なんだぁ〜なんて午後の陽だまりの中で感慨にふけったりしま す。

「ローストすると高熱によって豆の内部で複雑な化学反応が起 こり、生豆に含まれる糖分や炭水化物が揮発性オイルに変化し ます、、、、この揮発性オイルが、コーヒーの芳醇な風味と独 特なアロマを生み出すのです。」 コーヒー一杯にも複雑な物語があるんですね。

もし、スターバックスに寄られたら一度このリーフレットを手 にとって読んでみてください。きっと、コーヒーが一層おいし く感じられますよ。

(余談) ファイト!の思い出のホテルであるFour Seasons Hotelの1F にラウンジがあります。夏になったらぜひここのアイスコーヒーを お試しください。一杯1000円なんですが、なんと、水で固める のが常識の氷が、、、コーヒーを凍らせた氷なんです。 これなら長話してもコーヒーは薄まりません。量もたっぷりですか ら、ゆっくり夏の日差しを避け、リッチな気分になれること請け合 いです。椿山荘のきれいな庭を見ながらホテルのラウンジでおいし いコーヒーを、、、、あとは一緒に飲むのが誰かという問題だけで すね。(笑)


(2000年4月1日)


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