わんだふる 小笠原アイランド(2)


     
1. 竹芝桟橋を出航 (3月28日(火))
     
2. 小笠原父島島内観光 (3月29日(水))
       3. 自然観察トレッキング (3月30日(木))
    4. 島内ぶらぶら歩き(アオウミガメ) (3月31日(金))
     5. ホエール・ウオッチングと南島訪問 (4月1日(土))
        6.  帰路 (4月2日(日))

4.島内ぶらぶら歩き(アオウミガメ) (3月31日(金))

 今日31日は、ホエール・ウオッチングと南島を訪問する予定であった。ところが朝起きて外へ出てみると、空は晴れているのだが、相変わらずの強風である。朝食を食べ、一応準備をしていたが、8時頃今日の予定は中止とし、明日に延期するとの連絡が入ってきた。残念だが、今日の開場の荒天振りから判断してやむをえないので、明日の天気に期待するしかない。まあ、特に目的を持った旅ではなかったので、一日街中?をのんびりと過ごすのも悪くはないと気持ちを切り替えた。
 9時頃、車でおがさわら丸の停泊している二見港まで連れて行ってもらった。まずは、町の商店街?をぶらぶらと歩き、お土産探しをした。とりたててこれはといった特産物もなく、農協のスーパーでパッションジュースやジャムなどを買って、託送した。

二見港 デイゴの花 名前不明 ブーゲンビリア

 その後、海岸沿いを歩きながら、漁協組合の水族館に立ち寄った。ここの展示内容はやや寂しかったが、初めて子供のアオウミガメを見ることができた。さらに海岸沿いをぶらぶら歩いて、小笠原海洋センターまで足を運んだ。名前が立派なので、大きな施設かと思ったが、アオウミガメを保護しながら、子供たちに海洋生物の保護教育を行っているところで、恐らく予算もないので細々と運営しているようであった。説明をお願いしたのだが、お昼なので休憩ということで、断わられてしまった。
 海岸でスーパーで買った弁当を食べ、その後また待ちの中心街に戻り、近辺をのんびりと過ごした。旅ではいつも何か忙しく過ごしている私にとって、こういう旅の過ごし方はややたいくつで困ったが、めったには味わえず、なかなかよいものだと感じた。

二見港(母島丸) ハイビスカス きれいな道路 アオウミガメ(子供)

 3時過ぎに、島内村営バス(200円)に乗って宿泊所へ戻った。明日は午後には東京へ出航するが、天気が安定すれば、半日のホェール・ウオッチングと南島観光が予定されている。好天に恵まれますように!!


5.ホエール・ウオッチングと南島訪問 (4月1日(土))

 月が変わった1日(土)、朝起きて外へ出てみると、空は晴れており、風も昨日に比べれば収まっているようである。今回のたびには特に目的はなかったとは言うが、南国の島にやってきて、海に一度も出なかったというのでは、お話にもならないではないか。食後に、ガイドから”今日は午後2時の出航までの午前中にホエール・ウオッチングと南島上陸を行います”という連絡があった。これでほっと一息といったところ。
 8時過ぎに、初日の現地ガイドさんがマイクロバスで迎えに来て、港まで連れて行ってくれた。そこにはガイドさんが所有する立派なクルーザー”海人丸(KAIJIN)”が係留されていた。久し振りにクルーザに乗れると思うと、とてもうれしくなった。単純だな!
 9時頃出航した。外洋は波の高さが2〜3mとのことだったが、そんなに大きな揺れは感じなかった。クジラを探してあちこちとクルージングしたが、なかなか見つからない。波が荒いときはクジラもあまり姿を見せないようだ。ようやく、ザトウクジラを発見(この季節はマッコウクジラは観察できないとのこと)。クジラの保護のために船はあまり近づくことは禁止されているのだが、肉眼でもブロウ(いわゆる潮吹き)やフルークアップダイブ(深い潜水に入る時に尾びれが海面に上がる)を見ることができた。でも、どこに現れるかまったく見当がつかないので、写真をうまく撮ることができなかったのは残念である。下の写真1枚が、ようやく撮れたザトウクジラの尾びれ(もう潜水し始めている)の写真である。また、豪快なブリーチング(巨体を海面状にジャンプする)やイルカの群れも見ることはできなかったが、あきらめるしかなかった。

クルーザーKAIJIN ザトウクジラの尾びれ 南島の入り口 南島の中(白いのは貝殻)

 ホエール・ウオッチングを楽しんだ後、パラダイス島南島へ向かった。南島に上陸するには、狭い入り口を通り抜ける必要があり、波が荒いとクルーザーのような大型船は入れないとのこと。そのため、先回りして南島に来ていた小船に乗り換えて、岩が迫っている水路をすり抜けて、静かな海面に入り、そこから上陸した。

。ここは自然保護のために1日の上陸者を制限しているとのことだったが、監視員がいるわけではないので、どうやら守られていないような感じであった。でも、自然景観は比較的きれいに保たれているようであった。ただし、私はどうしても観光名所の見学に興味が湧かない癖があり、ガイドがほめたたえるほどの感動を覚えることはなかった。ガイドさん、ごめんなさい。
 12時過ぎ、南島を脱出し、二見港へ向かった。これで父島のたびは終わりである。海が荒れたため、イルカと遊ぶドルフィンスイムができなかったのがちょっと残念であった。

南島(外洋と繋がった穴) 南島からの父島の展望

6.帰路 (4月1日(土)&2日(日)) 

 船の出港は14時である。1週間に1船便しかないため、港は帰る観光客と送迎者で混雑していた。学校の先生が東京へ帰任するらしく、船の前で送別式?が行われていた。本土の送別会とは違った雰囲気であった。13時半頃に乗船。ちょうど14時に小笠原丸は岸壁を離れた。大勢の島の人が見送ってくれた。感謝!感謝!

 二見湾内を走り始めると、あちこちから見送りのクルーザーがたくさん現れ、小笠原丸の両側を判走しはじめた。これは感動ものであった。最後には、クルーザーから飛び込みダイビングで別れを飾ってくれた。これはなかなかのよい演出で、またまた感激してしまった(海外でもダイビングのお別れを経験しており、そのときを思い出した)。

岸壁で見送る人々 判送するクルーザーの群れ クルーザーKAIJIN

 これから、およそ24時間の船旅である。2等船室で横たわっているのも疲れるが、外洋は風が強くて、外のデッキに出るには寒すぎた。やむをえず、船内をうろうろと歩き回ったり、休憩室のソファーで休んだりして、時間をつぶして過ごした。
 2日(日)の朝は6時に目が覚めた。太平洋はかなり荒れており、小雨が降っていた。そろそろ船旅にもうんざりして、疲れが出てくる。東京の竹芝桟橋に着いたのは、15時30分であった。本当にお疲れさんでした。


                                                                    2006年7月2日 完

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