☆ ログハウス建築日誌(4) ☆

                                                     更新日: 2006年01月03日
                                         
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07.待ちに待った着工です: 2005年08月14日

 8月3日、建築確認がおり、住宅金融公庫の設計審査にも合格しました(合格通知書は、7日送付されてきました)。これですぐにログハウス松本が着工に入ってもらえるのかと思ったのですが、他の工事のほうが長引いているようで、なかなか始まる様子がありません。電話で着工がいつなのか問い合わせても、はっきりした回答がありません。ここは我慢・我慢といった気持ちでした。
 泊まる所もないので、8月6日(土)は、山中湖文学の森の駐車場で車中泊。早くログハウスが出来ないかなあと待ち焦がれていました。そして、ようやく9日(火)にログハウス松本より電話があり、14日(日)に着工式を行うことに決めました。

 8月13日(土)の夕方、次男を乗せて山中湖へ向かいました。その夜は山中湖畔のキャンプ場で宿泊(車中)しました。翌14日(日)は天気がよく、絶好の着工式日和となりました。集まったのは、私と家内、長男、次男、長男の友人日置君、Z君、それにログハウス松本、基礎工事の小佐野さんの計8人でした。私は無心論者なので、というよりお金に余裕がないので、神主を呼んでの式は行いませんでした。みんなの工事の安全の気持ちが伝わればよいと考えました。

 まずは、式の前に、雑草の生い茂った建設予定地の草払いから始まりました。それぞれが薙刀のような長い鎌、短い鎌、あるいは剪定ハサミなどをもって、一生懸命精を出しました。朝から結構日差しが強いので、暑くて汗が噴出します。草刈りが終わると、松本さんがどこから持ってきたのか、簡易式台を設置し、そこに家内が持ってきた塩と米、野菜、それにお神酒を並べました。神主代行の松本さんを先頭に、式台の前に並び、松本さんの合図で全員礼拝をしました。続いて、松本さん、私、家内、それに小佐野さんが、式台の前に出て、それぞれ礼拝を行いました。その後、建物予定地の四隅に、塩と米をまき、お神酒をかけて式は終了となりました。

 その後は、庭に設置したバーベキューコーナーで、ビールやお酒を飲んでのバーベキューとなりました。今後の工事の話や工事とは関係のない話などで、お互いに打ち解けた雰囲気となりました。まだこれからの事が不安で、心配なのですが、とにかく大勢の人に集まってもらい、工事の安全を記念することができたのでほっとしました。後は着工を待つばかりです。

 この日は、門柱の追加もやりました。これで門柱は右側1本、左側に3本となりました。私だけがおおいに満足していますが、家内を始めとして他の人は心の中でおおいに疑問を感じているようです??

式の前の草刈り 神妙に全員礼拝 家内の安全祈願 お神酒を捧げる
楽しいバーベキュー ミズキの門柱を建てる 門柱の完成
 8月17日(水)、建築確認書類が届いたとの連絡が、ログハウス松本よりありました。ようやく着工のOKが出たことになります。20日(土)には、建築確認および自然公園法による建築許可の立て札を、敷地のコーナーに立てました。来週から、整地と基礎工事が始まるとのことでした。気分がうきうきしてきました。

 下の写真は基礎工事の写真です。施工は小佐野工業です。たいへんしっかりした土台を建てていただきました。隣のホテルのご主人も、「たいそう立派な基礎ですね」とほめておりました。
 基礎工事でひとつだけ問題が発生しました。当初地下点検室(床下を点検するための地下室)は予定していなかったのですが、ログハウス松本が地下点検室を設けることにしました。これは、点検室を収納室として使えるので、私にとっては望むべくもないことでしたので、当然お願いしました。ところが、点検室は浸水対策を行わないと、場合によっては点検室に水が浸透し、床に水が溜まることがあるとのことでした。そして、その防水対策費用が追加費用となるとのことでした。ちょっと予定外のことで困ったのですが、床に水が溜まるようでは、せっかくの収納用の地下室が使えないことになってしまうので、やむを得ず防水対策をお願いすることになりました。このあたりは、依頼主はしろうとなので、施工管理者は事前に話をするようにしてほしいと思いました。



09.米ヒバの加工体験: 2005年08月23日

 そうこうする内に、ログハウス松本より、輸入した米ヒバの原木が横浜港から河口湖町の製材所に届いたとの連絡がありました。この米ヒバは、生木のまま棟木と母屋木(2本)に使うとのことでした。これも、当初私は想定していないものでしたが、ログハウス松本より、提示を受け、驚いたものです。ハンドカットのログハウスでは、丸太を棟木や母屋儀に使うのは当たり前かもしれませんが、マシーンカットのログハウスで丸太を使うのは多くはないようです。ログハウスがとても豪華に見え、家のシンボルとなります。

 8月23日(土)、友人の石井さんご夫妻も誘い、米ヒバの皮はぎとログ材加工に挑戦しました。これもログハウス松本より、「原木の皮はぎをやってみませんか」というお誘いに、「お願いします」ということで実現したものです。現地に行ってみると、大きな米ヒバが3本敷地に横たわっており、その大きさに圧倒させられました。製材所から工事現場に運んで、下ろすのにたいへん苦労されたようです。本来は直接現場へ持ってきてもらう手はずになっていたらしいのですが、何かの手違いで横浜港からの運送業者が製材所に下ろしたので、移送に手間隙が掛かってしまったとのことです。

 下の写真(上段)が米ヒバの原木とその皮はぎの様子です。ナタのような皮はぎ専用のカッターあるいは長柄の鎌で丁寧に皮を向きとっていきます。米ヒバは日本のヒノキやヒバと同じようなものです。比較的簡単に皮はぎをすることができました。皮はぎの後は、電気カンナで表面を平滑にします。電気カンナは初めてだったので、なかなか滑らかに操作できませんでした。

 最後は、チェンソーによるログ材加工です。前にもお話しましたが、チェンソーはミズキの伐採のときが初めてでした。それにもかかわらず、松本さんは「やってみるか」といって、加工の仕方を教えてくれました。松本さんが、切断面に対して墨ツボを用いて墨を張ってくれるのですが、なかなか思ったように切断できませんでした。また、この原木をどう使い、そのためにどのように加工するのかもわからないで、加工作業するのは、ちょっと無理があったようです。何事も、目的を明確にし、設計をきちんと確認してから作業するのが適切ではないかと思いました。

 暑い中でしたが、汗を流しながらの力作業は、普段の机上での作業では味わえない、充実した気持ちを味わうことが出来ました。松本さんに感謝、感謝です。

 遅くなりましたが、ログハウス松本のスタッフ、市場さんと山崎さんをご紹介します。市場さん(右写真の左側)は、鳴沢村の富士桜別荘地に住んでおられ、いつも松本さんといっしょに仕事をされています。来春お子さんが生まれるとのことです。山崎さん(右写真の右側)は、富士吉田に住まわれ、私よりちょっと年上ですが、いたって元気で、駄洒落を言っては皆を和ませてくれます。白髪と白髭がとても素敵です。

 *ログハウス松本代表の松本さん(左写真と、右写真の中央)は、当HPで紹介しております。



10.ログ材が到着: 2005年09月13日

基礎の様子(南から) 米ヒバ(棟木と母屋木)の加工
 9月になりました。まだ残暑が厳しい日が続きますが、基礎工事も順調に進み、上下水道やガスの配管も出来ました(水道管接続に際しては、富士急に工事の検査をお願いするとともに、”水道接続・検査料”を支払います)。米ヒバの加工も最盛期といったところでしょうか(右写真は9月3日(土)撮影)。

 10日(土)には、土台回りを土で埋めて、基礎工事はほぼ完了しました。また、電気工事業者と建物内の配線の確認もしました。

 12日(月)には、米ヒバ(棟木と母屋木)の加工作業も完了しました。また、仮のデッキ(1Fテラス)も設置されました。

 米ヒバの加工完了にあわせて、13日(火)に、大型11トントラックに満載されたログ材が熊本から到着しました。ログ材は熊本の製材所で、建物設計図にあわせてマシーンで加工されております。今回のログ材は、楕円型ログ材(ラグビーボールを縦にして、上下をカットしたような形で、左右にふくらみがあります。あまり使用例はないそうです)で、サイズは120mmx165mmで、16段積みとなります。

 最初に、加工済みの棟木と母屋木(2本)を、トラックのクレーンで仮デッキの上に移しました。続いて、クレーンでパックされたログ材を高々と吊り上げ、敷地の所定位置に置きました。これで、土台を作って、ログ材を組み立てるばかりとなります。なお、当日は、ログ材の販売業者、ランベックス東京の寺見さんも駆けつけいただき、ログ材の搬入作業を確認してもらいました。
ログ材を満載したトラック ログ材の吊り上げ1 ログ材の吊り上げ2
敷地に置かれたログ材 仮デッキ上の棟木やログ材

 13日(火)は、ログ材搬入見学の後に、法務局(吉田出張所)へ行き、登記(表示)申請書の書き方について事前チェックを受けました。というのも、節約のために、登記は司法書士を通さず、自分でやることにしていました。司法書士に依頼すると手数料として20万円近く掛かるようです。時間がないと無理ですが、なんとか時間がとれそうなので、勉強の意味も含めて、挑戦することにした次第です。
 
 14日(水)には、建物の火災等による損害を補償するために、建物の損害(火災)保険に加入しました。これは、建物完了後も引き続いて有効となる保険で、必ず加入する必要があります(保険加入は施工業者が行いました)。

11.ログ材ベンチ作成に挑戦: 2005年09月18日

 18日(日)に現地に来てみると、土台が完成し、その上に最下段のログ材が仮設置されていました(右写真)。これで、いよいよログハウスが建つのだなという実感がふつふつと湧いてきました。

 この日は、松本さんの特別サービス?で、長男といっしょにログ材によるベンチ作成に挑戦しました。チェンソーによる加工の経験は2度目となります。ログ材の墨付け、チェンソーによるログ材の平面カット、その後の電気カンナによる平滑化などを教わりながら作業をしました。最も難しかったのが、ログ材とログ材を直角に組み合わせる部分の彎曲カットでした。墨付けは、コンパスのようなもので彎曲線を引き、それにあわせてチェンソを当ててカットします。でも初心者にとっては、チェンソーをカーブさせながら動作させるのは無理でした。最後は松本さんの出番となり、ようやく完成しました。

 出来上がりはなかなかの物でした(写真下、左から3番目)。いかがですか?3人ですわり心地を試しながら、記念写真を撮りました。

 ログハウス松本の話では翌週にはログ材の組上げは終了するとのことでした。会社でも休まないと、ログ材の実際の組み立てを見ることができないということです。残念!!棟木と母屋木の組み立ても、翌週には終わるとのことでしたので、25日(日)、上棟式を行うことに決めました。

 右の写真はお分かりですか?そうです。7月9日に伐採したミズキの大木の根です。基礎工事をするときに、パワーショベルで引き抜いてもらったものです。現代風生け花のようなオブジェに見えませんか。これは何とか記念に保存したいと考えています。



  
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