コルグ POLY-800

ポリシンセの価格破壊

ヤマハDX7(248,000円)、ローランドJX-3P(185,000円)等、庶民がポリシンセを手にいれることが出来る時代になってはいたが、まだまだ高かった1983年末、一挙に10万円を切る価格で登場。
機能も充実しており、8音ポリフォニック、64メモリー、ポリシーケンサー(256ステップ)内蔵、テープインターフェイス内蔵、MIDI端子装備、そしてストラップピン付き。必要なものはすべてそろっていた。
'83楽器フェアで発表されると同時に、楽器店に予約が殺到したという。
一躍人気機種となった。
価格が安いのには、からくりがあった。
8基のオシレーターに対して、フィルターが1基しかないのである。その影響は、フィルターをエンベロープで動かす音色ではっきりとわかった。
スラーで弾くと一音目のエンベロープがその後の音にも適用され、または打鍵ごとにエンベロープがリセットされてしまうのである(どちらにするかは音色ごとに設定できる)。
このため、ポリ800を「ウソ800」と悪意を込めて呼ぶ者もいた。だがそれは間違いである。これはこのシンセの個性なのだ。
音源 DCO(デジアナ)
鍵盤奥行 白鍵/黒鍵 142mm/85mm
鍵盤 オクターブ幅 164mm
重量 (電池除く) 4.0Kg
使用電池 単2 6個
使用形態 据え置き兼用
発売年、価格 1983年、99,800円
MIDI あり

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