ヤマハ KX5

立奏鍵盤の日本代表

それまでヤマハはショルダーキーボードKX1(200,000円)を発売していたが、庶民にはまったく普及していなかった。
そこに、1984年に低価格でKX5を発売し、庶民ショルダーキーボード時代の幕開けを飾った。
素晴らしいことに高級機KX1と機能は同等だった。デジタルシンセDX7との相性もよかった。
国産では久々のリボンコントローラーに熱くなった。
ただし、鍵盤が異型になった。
幅は標準だが、奥行が短かった。このため、多少弾きにくいものと思われた。
だがそんなことは、慣れてしまえば問題ではないのだ。
異型鍵盤のおかげで本体が小型化され、日本人にも扱いやすい大きさとなった。
また、TMネットワークやヤマハ系のミュージシャンが使用して庶民に影響を与え続けた。
その結果、16年という異例の長さで販売され続けた。
生産完了後の現在でもKX5のファンは多く、色を塗り替えるなどの改造をして使用している人も多かった。
一時代を築いた名機である。
音源 なし(音を出すには別に音源が必要です)。
鍵盤奥行 白鍵/黒鍵 90mm/50mm
鍵盤 オクターブ幅 160mm
重量 (電池除く) 3.5Kg
使用電池 単3 6個
使用形態 ぶら下げ専用
発売年、価格 1984年、69,800円
MIDI あり

無断転載を禁ず

戻る