ヤマハ DX100

ヤマハの新提案

'85楽器フェアで、標準鍵盤のDX27(98,000円)と共に発表。ヤマハDXシリーズの末弟。
FM音源がとうとう10万円を切った。
4オペレータのDX21(133,000円)の廉価版だが、FM音源特有のきらきらした音は健在だった。
相変わらず音作りが難しかったが、プリセット音だけでも十分だった。
MIDIを使えば、ベロシティーも受けつけた。ストラップピンも付けた。
セカンドキーボードとしても最適だった。
キーボーディスト全員に、少なくても一台はFMシンセを持ってもらうつもりだったのだろう。
だが、ヤマハにはさらに大きな考えがあった。
この高性能小型ミニ鍵盤機を、リズムマシン、シーケンサーなどと組み合わせたシンセサイザーミュージックシステム、「X'ART」をヤマハは提案した。
すべてそろえてても、価格は名機DX7と同じ位で一流ミュージシャンに迫るシステムを持てる、と夢を売った。
これを使えば、楽器が出来ない人でも曲作りが出来る、と夢を売った。
「X'ART」自体は大成功とは行かなかった。だが世の中はヤマハの言う通り、楽器が出来ない人でも
曲作りが、自動演奏が、出来るようになりつつあった。
音源 FM(周波数変調)
鍵盤奥行 白鍵/黒鍵 80mm/44mm
鍵盤 オクターブ幅 136mm
重量 (電池除く) 2.5Kg
使用電池 単2 6個
使用形態 据え置き兼用
発売年、価格 1985年、69,800円
MIDI あり

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