カシオ CZ-230s

実験機

CZシリーズ最高峰であるCZ-1が発表される直前、ひっそりと登場。
プリセット音色100種類、PCMリズムパターン20種類、スピーカー付。カシオトーンである。
しかし少々違った。
オリジナルリズムを30パターン(分解能1/12拍、ステップ入力のみ)、それらを組み合わせて199小節以内のソングをプログラムできた。
リズムパターンには、リズム音色の他にプリセット音色も組み込むことが可能だった。
演奏面では、ピッチベンド、ポルタメントが付いて音色に表情を付けることができた。
機能を駆使して、これ一台でオリジナル曲の伴奏を再生しながら立奏でソロを取ることも可能だった。
駆使すれば可能であるが、プログラム作業は時間がかかり簡単ではなかった。演奏時間の何十倍もの時間をかけて、リズムやコードを組立てる必要があった。
オリジナルリズム機能よりも「指一本でオートコード、自動伴奏」機能を付けた方が売れただろう。
CZの名前を持ちながら音色作成は出来ず、立奏するにはベンダーの位置が使いにくく、伴奏させるには時間をかけてプログラムしなければならず、大衆向けではなかった。
音源 PD(位相変調)
鍵盤奥行 白鍵/黒鍵 82mm/46mm
鍵盤 オクターブ幅 140mm
重量 (電池除く) 3.4Kg
使用電池 単1 6個
使用形態 据え置き兼用
発売年、価格 1986年、69,800円
MIDI あり

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