ヤマハ CS01

時代の狭間

ヤマハCSシリーズの集大成、CS70M(890,000円)を発表した翌年の1982年に発表。
このヤマハ最後のアナログシンセは、非常に安価だったが、機能は不足気味だった。
もちろんモノフォニック(=単音)だった。
CV/GATEは無かった。ピッチベンドはアップ方向しか出来なかった。レゾナンスはハイ・ロー2段階切り替えだった。
それでも、発振しないレゾナンスはヤマハのシンセに共通した仕様であり、味があった。
波形はPWMや三角波まで装備されて、多彩だった。スピーカーを内蔵し、手軽に楽しめた。
ヤマハの個性、ブレスコントローラーが使えた。
手軽さがウケた。
だが、すでにヤマハはFM音源の開発を終え、市場投入を開始していた。
FM音源を搭載したデジタルシンセサイザー、DX7(248,000円)が1983年に発表されると、庶民はCS01の存在を記憶から消してしまった。
音源 VCO(アナログ)
鍵盤奥行 白鍵/黒鍵 79mm/43mm
鍵盤 オクターブ幅 136mm
重量 (電池除く) 1.4Kg
使用電池 単3 6個
使用形態 据え置き兼用
発売年、価格 1982年、32,000円
MIDI なし

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