コルグ 707

夜明け前

1987年10月の楽器フェアで発表。
半年前に発表されたシンセサイザーDS-8(142,000円)とは音源部は共通であった。
しかし、本体に曲面を多用すると共に鮮やかな色を採用して、軽快感を全面に押し出した。
また、商品のキャッチコピーを
「キスよりやさしい、ファ  スト・シンセ」とした。
非常に新鮮であった。
まじめなコルグらしからぬ商品だった。
ベンダーホイールの効果をボタン一つで上下の逆転ができたり、液晶画面に天気予報(?)を表示したり、小技を持っていた。
不思議なシンセだった。
実はシンセサイザーの東の雄だったコルグは、1986年からヤマハの資本参加を受け入れていおり、DS-8/707はヤマハのFM音源を採用していた。
この不思議なシンセの半年後、コルグの救世主M1(248,000円)が発表された。
707はコルグが一番苦しい時期の製品だった。

音源 FM(周波数変調)
鍵盤奥行 白鍵/黒鍵 141mm/84mm
鍵盤 オクターブ幅 159mm
重量 (電池除く) 4.6Kg
使用電池 単2 6個
使用形態 据え置き兼用
発売年、価格 1987年、99,800円
MIDI あり

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