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5時30分に起きた。さまざまな虫の声に混ざって鶏の声がした。6時10分に歩いて出かけた。薄暗い道をメインストリートへとたどる。 パサール(市場)に近づくにつれて喧噪と人混みが濃くなった。 適当に折り返す。パサールと王宮が向かい合う中心部で道路を撮影する。 "cafe Buddha"近くに英語の掲示板ができていた。そのなかにvillaがレンタルで月に5,000,000ルピア(約75,000円)という広告があった。ウブド中心部から歩いて5分、警備・庭師・女中の費用も込み。ベッドルームが少なくとも2つ、リビングルームとテラスに加えてスタジオがあり、バスルームは屋内と屋外にそれぞれある。オプションで車と運転手(費用別途)。詳しくはweb siteで見てね、ということだった。ここで数ヶ月、絵や音楽に打ち込むのもいいかもしれない。他のリゾート地ならコックも付くのだろうが、ウブドならいくらでもいい店がある。 インターネットカフェはさらに増えていた。かつて私をボッたWARTELも「インターネットつなげます」と謳っているし(ついでに店内でおみやげ品まで売っている)。 帰り道、器用に後ろ足でのど元を掻いている犬を見つけた。道路のど真ん中で堂々としている。カメラを向けたら悠然と見返してきた。 バリの野犬には妙な風格がある。 帰ったら宿泊カードに記入し、レンタルバイクを依頼する。 自転車は20日分で15万ルピア(約2250円)にしてもらう。20日もいないけど。しかし、チェーン錠に鍵が入らず、結局取り替えてもらう。朝食はオムレツとトマトをはさんだホットサンドにフルーツ。これは全然変わっていない。いや、ワヤンが料理の腕をあげたかもしれない。オムレツにサンバルで味付けしてある。 シャワーを浴びて洗濯をする。今回はユニクロの「吸湿即乾」素材を導入したのだが、その最大の眼目は「洗ってすぐ乾く」ことに期待したのである。果たして結果は? 借りたばかりの自転車で出かける。今回の自転車はギヤもタイヤも最高。 快調に飛ばして"Pondok Pekak Library"へ。 さぶちゃんの姿は見えず。古い『地球の歩き方』と下川裕治『アジア極楽旅行』を斜め読み。ジャカルタの市外局番とか、1997年のシャトルバスの相場などを確認する。私も暇というか何というか。 雨が降ってきた。洗濯物は、半屋外のシャワールームで、屋根の下に干してあるから大丈夫だろう。たぶん。 11時をなかば過ぎた頃、雨が激しくなってきた。かすかな晴れ間に自転車を飛ばして帰る。 インドネシア語の勉強と日記と昼寝に没頭する。午後1時過ぎには停電。すぐに復旧したようだが。 おなかが空いたので、晴れ間を見つけて歩いて懐かしのワルンへ。 "Warung Kacu"でサテ・バビ。ここはウブドでいちばん安くてうまいナシ・チャンプールを出す、と私が信じていたところなのだが、なんと英語のメニューができていて、道路にテラス席が張り出していた。3年前にはナシ・チャンプールと飲物だけで、インドネシア語必須のローカルな店だったのに。 メニューの多さにびっくりして、ナシ・チャンプール以外を食べようと思ってサテを頼んだら、見事にサテだけ。ここでトマトやら葉っぱやらえびせんやらを添えるような飾り気があれば、商売上手ということであろうに。中身はあまり変わっていないようで、次こそナシ・チャンプールにしようと決心する。 サテ・バビ、ナシ・プティ、エス・テで12,400ルピア(約186円)。昔は1万ルピアでゆうゆうお釣りが来たのになあ。 スコールが来ては去っていく。タイミングを見計らって帰る。よく考えれば傘をさしてでかければいいのかな。どうも熱帯で傘をさす気がしないのだ、私は。 雨に降り込められて午睡を決め込む。あ、洗濯物は・・? 激しいスコールのせいで干す前よりも濡れていた。 悄然として室内で改めて干す。 テラスに出たり、部屋に引っ込んだり。夕食は空腹感がないのでパス。iBookに本格的に向かってカキカキ。 夜半を過ぎても、雨、時々スコール。
photography and text by Takashi Kaneyama 2003 |
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