伊豆諸島のコクワガタの生態


樹液に来た神津島の雄(左)

 伊豆諸島のクワガタムシは、主にオオバヤシャブシの樹液に集まりますが、タブノキの樹液にも集まります。

カタツムリを食べる利島の小型の雄(中)

 クワガタムシは、肉食性もあり、樹液だけではなく時に他の動物の体液を吸うこともあります。

コクワガタの蛹を食べる利島のオオヒラタシデムシと小型の雄(右)

 非常に不自然な場面ですが、自然に朽ち木が崩れたところからコクワガタの蛹がこぼれ落ちたもののようです。

タブの実を食べる利島のコクワガタ雌(下

利島では、コクワガタは徘徊しながらとにかく食べられるものは何でも食べているという感じです。

三宅島のコクワガタの産卵マーク(左)

 コクワガタの雌は、産卵の時に朽ち木の繊維の方向

に垂直に(・)という形の削り傷を付け真ん中に産卵

します。これによって朽ち木に雨水がしみこみやすく

なるので、朽ち木を乾燥から防いでいると考えられま

す。こうした習性は他のクワガタにも広く見られますが

特に、ルリクワガタ、アカアシクワガタなどではっき

りしています。


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