切手に見る激動のフィンランド(おおっ!)
FAF管弦楽団のバイオリン弾き西田氏。子供の頃の趣味は切手収集。(^^)
が、驚くべきは、なぜかフィンランドの切手を集めていたということ!!!
西田氏曰く「私はガキの頃、(よくあった話ですが)切手を集めていて、将来のオタクたる才能が当時からあったのか、なぜかフィンランドの切手を集めてました。で、たまたま手元にあるので久々に見てみますと、国名の表示が興味深いです。」
というわけで、西田氏に撮影していただいた切手の写真を紹介しながら、シベリウスが生きた激動のフィンランド史を駆け足で紹介しま〜す。
♪19世紀末・・・


誇り高きライオンの紋章にSUOMI FINLANDの文字。 ただし、ロシア語も併記。
SUOMIと言うのはフィンランドのこと、私達が自分の国を日本と呼ぶのと同じですね。
フィンランドがロシアに併合されてしまったのが1809年。イギリスに対抗するために、ナポレオンがロシアに対して同盟の報酬としてフィンランドの地を約束したから。併合されてもフィンランドの自治権は認められていたようですが、切手にロシア語が併記されているのはこのためなのでした。
♪第一次世界大戦前後・・・

すべてロシア文字で双頭の鷲の紋章
♪第一次世界大戦後・・・



ライオンの紋章にSUOMI FINLAND。ただし切手の額面の数字がどんどんでかくなる。
で、デザイン一新、数字切り下げ、ライオンそのまま。
この間、印刷は凸版>平版>凹版へと進化。
♪第二次世界大戦前後・・・

数字のない切手登場。ライオンなし、国名なし。ナチスドイツ占領下時代。
♪第二次世界大戦後・・・

産業デザインの切手登場。
♪今・・・



いわゆる普通切手はライオンの紋章にSUOMI FINLAND。100年前と同様です。
♪おしまいに・・・おまけ(^^)

てなこって、シベリウスは長生きしたので、これらの切手の大半を見てかつ、使ったと思われます。北の国でも20世紀は激動の世紀だったよーです。
シベリウスって、けっこう怖いですよね・・・顔が。(^^;
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