上海大飯店

蘿蔔絲酥餅(左奥)と豆沙酥餅(手前)


大宮というと中国風味在東京に入れるのはちょっと無理がありそうですが、一応首都圏ということで当面はご勘弁ねがいます(笑)。 さて私がはるばる横浜から大宮くんだりまで脚を運んだのは上海の緑波廊から優秀な麺点師が来ていると言う情報を最近信頼できる筋から聞きつけたからです。

メニューの内容はこの店の売りの手作りの上海点心以外にも香菜干絲とかへちまを使った料理などあきらかに中国人向けの料理も多数含まれています。 店の方の話しでは中国人の客は2割程度とのことで、大宮では新宿などのように中国人の顧客主体の商売は無理なので最初はある程度日本人の味覚にあわせながら徐々に本場の味を広めて行きたいとのことでした。


いくつかの点心を味わわせていただきましたが、その内でも特に気に入ったのは蘿蔔絲酥餅と豆沙酥餅です。 蘿蔔絲酥餅には大根の絲切りにたっぷりと金華火腿を配したジューシーな餡が包まれておりその味は本場でも充分に通用すると思われます。

鍋貼(焼き餃子)は皮が薄く優雅な感触をもっており本場のものと比べるとかなり上品な仕上がりになっていますが上海鍋貼の特徴であるスープをたっぷり含んだ餡が包まれています。 皮は粉を水ではなく湯でこね一番寝かせた特別製のものとのことで、本場志向と言うよりは日本人の好みを狙った改良が加えられているようです。

金腿小粽は金華火腿を包んだ小ぶりのちまきでなかなかおつな味がします。 これ以外にも蘿蔔絲酥餅や糯米焼売にもふんだんに金華火腿が使われておりこの店の意気込みが伝わってくるようでした。


小籠包(左)と糯米焼売(右)


鍋貼(左)と金腿小粽



基礎データ
住所埼玉県大宮市桜木町1-8-3サンユービル2F
電話048-658-2660
営業時間
お勧め料理上海點心、上海家庭料理など
取材日時2000年10月




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