戦後70年 絵本とお話の集い

１　趣旨
　滝沢市にもかかわりのある戦争の記憶を風化させないために、過酷な戦中戦後を生きぬき郷土滝沢の礎を築いてきた市民の体験を、世代を超え語り継ぐこと。
 
２　日時　平成 27年８月 29日　午前 10時00分～12時00分　
 
３　会場　滝沢公民館 視聴覚室
 
４　主催　特定非営利活動法人　滝沢市民ネットワーク　
 
５　後援　滝沢市教育委員会
 
６　お話　佐久間康徳さん　滝沢市姥屋敷在住 現姥屋敷自治会長
　　（５歳の時に家族とともに終戦時満蒙開拓団の逃避行と収容所生活を体験。引き揚げ後、滝沢村姥屋敷に入植する）

７　内容
(1)絵本朗読　15分
　絵本「年老いたメス狼と女の子の話」を拡大映写朗読し、感想を交流する。
　　　野坂昭如原作。1993 汐文社発行。昭和 20年８月 15日の旧満州が舞台。
(2)お話　40分
「旧満州引き揚げと戦後の暮らし」佐久間康徳さんの体験を聞く。
(3)ふりかえり　40分
　参加者で感想を交流しあう
 
８　参加対象　小学生以上～大人　20～40名程度
 
９　参加費　　大学生以上 1人　500円　高校生以下無料
 
10　その他　　絵本の拡大映写については、著作権者の許諾を得ている

参加者の感想から
 こんぺいとうと、カンパンをオオカミと女の子が分けあって最後に死んじゃうという話で「もう戦争はしない」という願いをこめたということが心に残りました。もう一つは中国と日本の戦争の話も心に残りました。色々なことを教えてもらって佐久間さんの生活がよく分かりました。なるほど～っと思いました。（小学生）

満州での戦中、戦後の日本人の運命、ご苦労、心にしみました。私も北朝鮮から引き揚げてきたのですが、父親の家族に対する思い、ロシアに連れて行かれて（在郷軍人）亡くなりましたが、その後の母の苦労、思いが改めて胸にしみました。“戦争”というおろかなことを人間世界から無くすことが何よりと思いました。（大人・女性）

大変なご苦労をして今日があったと思います。これからも身体を大切にして皆さんに（苦労話をしたくないと思いますが）いっぱい皆さんに話をして下さい。（70代・男性）

自分の力ではどうにもならないことが起こる。戦争は絶対にしてはならない。便利な世の中になって大変な時代を一生懸命生きたたくましさに尊敬する。（あらためて自分の父を思い出す）（60代・女性）