Paris

Opera Garnier

オペラ・ガルニエ。
コンクールによって選ばれた、建築家シャルル・ガルニエの名前から、オペラ・ガルニエと呼ばれています。
ナポレオン3世の命によって、1860年着工、1875年に完成。

オペラ・バスティーユ(新オペラ座)が1989年にできてからは、オペラよりバレエが中心の公演を行っているそうです。

幅125m、奥行173m、総面積11237uという大きさ。

外観も素晴らしいですが、中に一歩はいるとその壮麗さに圧倒されます。

公演の無い日中は、内部を見学することができます。(30F=500円ぐらい)
屋根の角のてっぺんには、金色に輝く像が。中心部のてっぺんには、竪琴をもったアポロンの像があるそうなのですが、近くからは建物が大きすぎて見えませんでした(~_~;) 正面上部には、有名な作曲家たちの塑像が飾られています。これはモーツァルトの像。上に、「NATIONALE」という文字がありますが「ACADEMIE NATIONALE DE MUSIQUE ET DE DANSE」(=国立音楽舞踏学院)がオペラ座の正式名称だそうです。
正面の入り口を中へ入ると、またバッハ、ラモーなど有名な作曲家の像があります。 そして、ここが、客席へと進む大階段。素晴らしい眺めです。きっと昔は、美しいドレスを身に纏った女性たちが男性にエスコートされてこの階段を上がっていったのでしょうか。
見て下さい、この大ロビー。ここに立った時は、なんとも表現できない気持ちになりました。豪華絢爛。オペラの幕間などに、ここで会話を楽しんでいたのでしょうか。本当に圧倒されて、言葉が出ませんでした。 大ロビーの天井。
両サイドが、窓や鏡になっているので、日光が入って来てかなり明るい作りになっています。その光に照らされた天井。音楽史を主題にして、ポール・ボドリーという人が描いたそうです。
2階ロビー。ちょうど大階段の上部にあたります。
照明が、この空間を一層華やかな雰囲気にさせています。日中は観光客でいっぱいのこの階段も、公演時間となれば、期待に胸を膨らませた観客でまた違った雰囲気になるのでしょう。
劇場内の客席です。真紅のベルベットに覆われたシートが美しい。1階から5階席まで、舞台に向って半円を描くように並んでいます。1900席あるそうです。舞台に立つ人間としては、こういう高いところから見下ろされるような席の作りは、かなり緊張するのではないでしょうか?
そして、なんといっても一番の見所はこちら。劇場の天井に描かれたマルク・シャガールの天井画です。
様々なオペラを題材に、シャガール独特の幻想的な絵が描かれています。シャガールの絵というと、どちらかといえば青いイメージなのですが、真ん中につるされたシャンデリアの明かりのせいもあってか、全体的に赤、金のイメージです。このシャンデリア、重さが8トンもあるそうです。
こうやって、すべてが素晴らしい芸術品の中で演じられる芸術とはどういうものなのでしょうか?
一度は体験してみたいですね。

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