このアルバムは映画「Woman In Red」のサウンドトラックで、正式名は
Selections From The Original Motion Picture Soundtrack
"The Woman in Red"
というものです。
映画の内容は、ふと見かけた美人女性を、冴えない男が追いかけ回して
苦労する、というコメディでしたが、それはともかく、このアルバムは
とってもいいです。
このアルバムはスティービー・ワンダーのプロデュースで、3曲目の
インストルメンタル曲を除いて、すぺてスティービーワンダーの作詞作曲。
つまりスティービーのオリジナルアルバムといって良いでしょう。
曲順にも起伏があり、1枚のアルバムとしてうまく構成されていると思います。
どの曲もいいのですが、この中で、ディオンヌ・ワーウィックと
スティービー・ワンダーがデュエットしている(この組み合わせも豪華。
悪いわけがない)、It's You がすんばらしい。
It's You:
ふたりが巡り会った喜び、「この人だ!」とお互いが直感する神々しさを、
このハーモニー、この言葉の選び方、メロディは渾然一体となって
見事に表現しています。名曲です。
唄を聴いていると、頭はボーとして、こんな素敵な恋愛をしてみたいものだと
憧れてしまいます。
もう1曲、ディオンヌとスティービーがデュエットしている Weakness もまた、渋い曲ですが心に響きます。
このアルバムには、大ヒットした I Just Called To Say I Love You も 収められています。わかりやすい曲ですが、スティービーの作品としては 工夫の感じられない曲で、これが彼の代表曲だと世間一般に思われちゃったら いやだなぁ、という感じです。なんでヒットしたんだろうなぁ?
Song / Performer
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp