《 ミギーの恋 (1) 》

◆予言します
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  予言します。

  岩明均は寄生獣の続編を描くだろう。
  それは、寄生獣の繁殖についての物語となるだろう。

◆描かれなかったこと
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  寄生獣で、ぽっかりと描かれなかったことがあります。
  それは寄生獣の繁殖について。
  生物として、繁殖の問題は避けて通れないはずなのに、それが描かれなかった。
  輪であるはずなのに弧しか描かれていない。

  寄生獣が終わったとき、僕が一番気にかかったのは、そこでした。
  「あ、こいつ、うまくつじつまが合わせられないんで、すっとばしたな。」
  そう思った。

  でも、そうじゃない。
  彼は、意図して描かなかったのだし、今は、描くわけにはいかなかった。
  そういうことだったんです。

  改めて、寄生獣の1巻を読んでみると、ストーリー初期にもう、
  田宮良子がAとセックスする、という「実験」をしている。
  そして人間の子供も産まれている。
  繁殖は、田宮良子の最重要研究課題だったのだ。ということは、
  作者ももちろんそれについて十分考え抜いた筈だ。

1995/04/03 T.Mineawki
1999/06/25 last modified T.Minewaki

ミギーの恋(2) なぜ描かなかったか
寄生獣 [1〜10]
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