(^-^) ◆ しあわせってなんだっけ? ◆ (^-^)



「しあわせってなんだっけ?」と明石家さんまが歌う 醤油のコマーシャルがありましたが、 いったい「しあわせ」とは何でしょうか?

それは、やはり「しあわせ」という用語でしか表現できない ものであり、それ以上に分解して説明しようとすると、 個人ごとに違ったものになってしまうのでしょう。 だから「しあわせ」という用語が必要なのだし、成り立っている。

いろいろな考え方があるでしょうが、最近思うのは、 基本的には、主観的な「快と不快」の総量で測るしかない のかな、ということ。トータルで 快 が多くて 不快 が少なければ、より幸せ。
ものごとを「快」と「不快」にわけることは比較的簡単にできて、 おそらくその感覚は進化的なプロセスで決まって来たものでしょう。 でも人間個人はそんな由来や意味は知らないわけで、 その場その場で自分の「心」の命じる快・不快にしたがって 物事を選択して行くことしかできません。

進化的に(先天的に、遺伝子的に、本能的に)組み込まれている 快・不快は、

 ・死なない方を選ぶ
 ・子供を多く残す方を選ぶ

という結果をもたらすような判断基準のはずです。
「快」というのは、その方向へ行動を導く「灯り」 のようなもので、 「不快」は、その方向から遠ざかるように導く「闇」 のようなものです。 より生存率・繁殖率の高い方向にともる「灯り」を感じるものが 生き残って続いて来たはずだからです。

それは何百万年も続いて来たことなのですが、 現代は、人間自身の手によって環境(生活環境や社会の仕組み)を 短時間に大きく変えてしまったために、従来の価値基準のまま、 つまり直感的快楽のままに判断・行動しても、同じ結果を もたらさなくなってしまいました。

また現代の人間は、知能が発達していろいろな価値基準を作り出し学習し、 さまざまな欲望を持つために、それら複数の価値基準がコンフリクト(葛藤・矛盾) を起こして、全てを満たすような選択肢はなくなってしまったように思えます。
つまり、「しあわせになりたい」というぼんやりとした気持ちは 誰もが共通に持っているけれども、「それを実現するには?」 という問いに対して答えの見つけにくい、複雑でストレスの多い世界に なってしまったなぁと感じています。


1998/12/13 T.Minewaki
2001/03/21 last modified T.Minewaki

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