黒白猫、ふたたび。
この夜、駅から冷える月夜を家へと歩いていたら、暗がりの中を 歩いてくる黒い影。
ニャーと呼ぶとニャーと応える。久しぶりの黒白猫との再会(3度目)。
僕がしゃがむと周りをうろうろと歩いて、ふともものあたりをパリパリと 掻くので何したいのかなと思ったら、膝の上に乗ってきた。 (野良猫は絶対膝になんか乗ってこない、こいつは飼い猫なのだろう。)
鼻が詰まってるらしく息をするたびにぜーぜーぶーぶーごろごろいう音が 伝わってくる。そうかお前も風邪ひいたか。寒いか。両腕で抱えて温めつつ 撫でてあげた。