◆ 「クビワ猫」と命名 ◆

[Kubiwa Cat Eationg]
(1998/09/19 撮影 at 猫の交差点近く)


・壁が崩れた日・

9月15日、猫の交差点の金網脇で、新顔猫 がちょこんと座っているのを見かけて「ニャー」と挨拶して手を差し出したら、 ちょっとためらったあとクルリと回ってこちらに向かって歩いてきた。 そして、グリグリとその頭を僕の手にこすりつけてくるではないか。
おぉやっと気を許してくれたか。この猫を初めて見かけて(6/12) から約3ヶ月、猫と人間の不信の壁が崩れた一瞬だ。 けっこう強い力でグリグリしてくる。急に可愛いヤツ、と思う。

しばらくの間、この場所で控え目に様子を見ていたこの猫が、 やっと人間に甘えることを覚えたということは、 この辺を通りかかる人たちが、こいつをいじめたりせず、 可愛がってくれているということでもあるのだろう。

こいつがオスであることも判明。オス猫がなついてくることは珍しい。 お友達になったので名前をつけてやらねばと思うが、どうも特徴が なくていい名が思いつかない。
(1998/09/19)


名前を考えた。
ちょうど胸から首の周りを白い毛がぐるりと一周しているので、 「クビワ猫」と呼ぶことにした。勝手に命名。 子供のよだれ掛けのようにも見えるが、「よだれ掛け猫」と呼ぶのも ちょっと変なので。

壁が崩れてから、こいつはなれなれしいほどに人を恐れる表情が 無くなり、この日もこうして誰かのくれたキャットフードをボリボリと ガッついていた(写真)。 目はパッチリと開き、ストロボで目の奥が緑色に光っている。 ペロリと舌まで出して。
ついこの間までのびくびくした感じが、 どうしてこうもコロリと変わってしまうのか、不思議だ。

ニャーと呼ぶと近づき、体をすり寄せてくるので撫でてやるが、 このクビワ猫くん の困ったところは、ちょっと匂いがきついことだな。 指先が猫臭い匂いになってしまい、家に帰るまでなにも触れなくなる。 耳たぶにザラザラとかさぶたのような感触があるのは、ダニでも ついているのだろうか。
今まで撫でて来た野良猫たちがキレイ好きだったらしく、 匂いを気にしたことはなかったのだが、君はもっと体をグルーミングした方が いいと思うよ。(聞いちゃくれないだろうけど。)

1998/09/19 T.Minewaki
2000/06/11 last modified T.Minewaki

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猫の交差点猫の日記MINEW

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