( 1997/8/12 撮影 at ツグリキン・シレ、モンゴル ) ( スケールは 10cm )
砂の斜面の下方に向かって左前方、2 メートルほどの広さで、白い陶器の
カケラが散らばっているように見える場所へ、近づいてゆく。
細部が見えてくると、それはやはり化石骨だった。今まで見つけたものよりも、
ずっとはっきりと骨だとわかる。やったぁ!
僕は骨格についてそんなに詳しくないけれど、これは背骨(写真右側中央)で、
これは手足で、これは歯(写真左手前)だろうな、とわかる。
歯の形が独特なので、プロトケラトプスであることは間違いないだろう。
歯がくっついている固まりの骨(写真中央上)は、頭だろう。
頭骨としての形は崩れてしまっている。
ほとんど1体分、そこにそろってありそうな雰囲気だ。 もしかしたら、すごいんじゃないかなこれは。ドキドキ。
のちの博士の鑑定によれば「これはプロトケラトプスだ。」
ということでしたが、やはり頭がくずれていることなどから、
そんなに興奮するほどのものではなかったようです。
うーん、これでもダメか。よっぽど完全なものでないと、
博士を喜ばせることはできないようだ。
[ 南ゴビ 写真日記 1997 | 思い出のアルバム | MINEW ]
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp