9月19日(火)
今年もまた郵便振替で事故があり、貯金局に何度も電話してせっついてやっとあちらからの送金が口座に届く。去年もそうだった。去年は宛名ミスだが今年は明らかに貯金局のミス。
出発前の最後の準備で大忙し。去年は雨と台風に襲われたが今年は始まりは快晴だ。さて、これからどうなるか。みなさん、乞うご期待。(14:35記す)
空港で予定通り午後4時半過ぎに彼らを出迎えて、天気のよい高速道路を一路熊本方面へ。去年と同じ山下運転手ということで、デンマーク人参加者の顔がほころぶ。山下さんの人柄が去年彼らにとても好かれたのだ。レストランで夕食をとったあと、くねる山道を通って清和村緑川についた。さすがに気分を悪くした人一人。
夜の9時前に清流館に到着。緑川地区の人たちがみなで出迎えて下さる。枝尾振興会長の歓迎挨拶で交流が始まり、遠来の疲れもつかの間デンマーク人たちは忘れたようだ。ビールを飲みながら地元の人たちとおしゃべりする。暖かい雰囲気の中でいよいよセミナーがスタートした。(20日1:30)
歓迎挨拶をする清和の人たち
9月20日(水)
いよいよ今日から本格的なセミナーがスタート。昨夜の地元住民の歓迎を受け、ゆっくり休んだ参加者は朝起きてみる緑川の絶景にびっくり。午前の講義を受け持つ川口さんが手作りの竹とんぼや木の人形を贈り物でもってきてみなさん喜ぶ。このために数日夜なべをしてつくったそうだ。
さっそく川口さんの講義に入る。みなさん熱心に聴講している。(11:30)
講義を聴くデンマークの人たち
今日の昼食は渓流でそうめん流し。昨年は雨にたたられさんざんだったが、今年は天気も良くとてもさわやかだった。デンマークの人たちも大満足で、食事の後一時の河辺の遊びを楽しんでいた。
そうめん流しを楽しむ
午後は教育委員長の歓迎挨拶を受けた後、清和村や矢部村のエクスカージョン。最初はこの緑川地区にある鍾乳洞を訪ねる。美しい渓谷の上流に昇り、つかの間あたりの川景色を楽しみながら、鍾乳洞に入った。ここに最初に入るデンマーク人だから旗でも立てようかという冗談も飛び出す。
鍾乳洞の中から外を見る
その後は矢部町の延隆寺でお勤めの初体験。鐘もつかせてもらう。ここでお茶とおいしい和菓子をいただき一休み。お寺のあとは近くの通潤酒造で酒造り見学。もちろん今はシーズンではないのでつくってはいないが、見学用のパネルをみたりしながらその工程を学ぶ。最後はお楽しみの利き酒。さすがに大吟醸はおいしかった。
延隆寺での鐘つき
通潤酒造の見学
おしまいは五郎ヶ滝を見て、鮎の瀬大橋を歩いて渡る。今年は通潤橋が工事中なので放水が見れなかったが、充分満足できる旅だった。個人的にはこうした名所だけではなく、その途中の山道がとても美しくて、デンマークの緑豊かな南シェランを車で回ったときを思い出した。あのときは天国みたいに美しい田園風景だなと思ったものだが、ここの景観も引けは取らない。きっと彼らもこの美しさにある種の感動をしていることだろう。(23:30)
鮎の瀬大橋を歩いて
9月21日(木)
今日は天気が今一つで阿蘇高森経由で本田技研の大津町に行くも、せっかくの阿蘇の景色が楽しめないのが残念。
本田技研熊本では熊本県庁の小原さんと合流した。この見学の斡旋をしてくれた方だ。夏はノーネクタイ、ノースーツの熊本県庁。今日は半そでシャツにネクタイをしていたので、知事が替わって服装も変わったのですかと尋ねると、対外的なときだけネクタイだそうで、「ほんとはスーツも着ないといけないんでしょうけどね。今はこのほうが楽で」とのこと。去年から県庁の人たちに世話になるが、熊本県庁のイメージは官僚臭くなくてなかなかいいと思う。
説明の後、工場見学をする。写真撮影はお断りだそうで、産業スパイを警戒しているのかと苦笑い。25秒に一台のバイクができる完全流れ作業で、まるでチャップリンの「モダン・タイムス」を地で行っていた。のろい人はたいへんそう。最後の製品チェックでは空ぶかしを延々としたりで、暴走族の若者をここでやとえば一石二鳥だとの冗談も。最後はショールームでみなオートバイにまたがったりして楽しむ。親切に対応してくれた本田技研のみなさんには感謝します。
ショールームにて
熊本城でお弁当をたべるときに、協会関係者の藤森修一さん、上羽順子さん、伊藤さおりさんの三人と合流。熊本城を見て、その後は近隣の細川刑部邸に行く。昔の大名屋敷だが、中を懇切丁寧にガイドしてくれる。入り口の庭がきれいだった。(21:00)
細川邸を歩くクリスチャンとエミール
9月22日(金)
私が抜けた22日午後は時間が迫ったということで予定していた工芸館の見学はなく、4時からのショッピングタイムに入った。参加者は思い思いに熊本市の繁華街でお土産などの買物をしたようだ。
夜はディナーとコンサートの夕べ。熊本市の子ども劇場の方々がデンマークに関係したり関心ある人を集めて交流の機会をアレンジしてくれる。とてもおいしい食事の後、琴の連弾。そして子ども劇場のみなさんの山鹿灯籠踊りに会場の盛り上がりも最高潮だったそうだ。中には灯籠を頭にかぶるデンマーク人参加者も(エルセ)。みなさん、たいへん満足して戻ったとか。
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