2003年の主要プロジェクトとして進めて参りました「タイ・ドラマ交流プロジェクト」ですが、1月6日の道化のチャリティー公演(補助金申請がうまくいかず、また賛同金の集まり状況も芳しくなかったので、それを補うために企画されました)も無事成功裏に終わり、いよいよ大詰めを迎えて出発前になりました。この間いただいたみなさまの厚いご支援に心より感謝申し上げます。
賛同金は、1月7日現在で、46名、272,000円となっております。チャリティー公演で経費込みで80万円ほど集まり、予算的には目標を達成しました。これもひとえにみなさまのおかげと感謝しております。道化の方では来年以降の公演も計画しており、これらの費用はそのために使われます。
公演と交流先
その後いろいろと変動ありまして、最終的に4つの児童援護施設での公演をすることになりました。
1、子どもの村学園
約120名の孤児たちが学び住む学校。サマーヒル教育と仏教の理念にもとづく有名なフリースクール。
2、夢を織る家
約30名の孤児たちが暮らすコミュニティ。ここが中心になり、年一回の「チルドレン・フェスティヴァル」を開催。近隣の子どもたちも含めて2000人ほどが集まり、日頃楽しみの機会の少ない子どもたちに遊びや交流ゲームなどを提供。今回の公演に合わせてこのチルドレン・フェスティヴァルを前倒しにする。
3、愛を編む家
日本人の藤井由美さんとタイのピンパン・ゲーウスィーヌワンさんが共同で運営する児童援護施設。10名の子どもたちと暮らす。ここでは村の応援も受け、村のお寺で地区民も参加しての公演。
4、バーン・ナナー(多様な家)
ビルマとの国境町メーサーイにある児童援護施設。ビルマの遺棄された子どもたちが140名ほど暮らす。自分たちで劇団をもち、更正に役立てている。
いずれも遺棄、貧困、親との死別など困難な状況にある子どもたちが暮らす場所です。今回の公演はきっとよい思い出になり、子どもたちを励まし支えるものになることと思います。
劇団道化のみなさんも自分たちの公演のさなかに空き時間を見つけ、稽古に励んできました。今回の出し物は「何ができるかな」という劇遊びで、タオルやはたきなど身近な道具を使って動物に見立てて遊ぶものです。大道具が不要ということでまずはこれから行こうということになりました。
今後の支援も考えており、最後の三日間は道化の篠崎代表と中村制作部長も自費で視察に来ます。今回の公演もギャラなしの全くのボランティアで、チャリティー公演もそうです。会社組織として独立採算制を確立しているので、日頃はギャラなし公演はしないのですが、今回は特別とのことです。
またタイ国政府観光庁福岡事務所も旅行などを中心に実務での支援もして下さっています。
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