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「表現と対話の集い」での絵本朗読 | ||||||||||
山口県の北部にある日置町 (へきちょう) は、昨年町制20周年を迎えた、人口4700あまりの小さな町です。1996年に引越し、その年の6月に「日置フォルケホイスコーレ」と名付けて、フォルケホイスコーレの基本理念「生きた対話と共生」を実生活の中で実践していくこと、「生きた言葉による対話」の大切さを少しでも多くの人々と共有することを念頭に置いてささやかな活動を始めました。
それは、「りっぱなこと」を言う専門家は山ほど居るのにちっとも良くならない「不登校」という子どもの問題、「ノーマライゼイション」が大事だとみんな言うのにちっとも改善しない (それどころか入所型施設は今だに増え続けている)貧しい日本の障害者福祉の問題などなどに対する私なりの解決的介入でもあります。いつも心に留めていることは、「生きた言葉を生きた耳に」と「さざなみ効果 (ほんの小さな変化がやがては大きな変化となる) 」です。 1、目指しているもの |
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貝がら工作の様子 | ||||||||||
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2 今までにしてきたこと
(1)「どんぐり文庫」と名付けた、自宅の一室を使った文庫活動。 (2)「表現と対話の集い」という、20 - 30人の小さな集まり。土曜日の午後行うようにしています。今年の5月末までに15回実施しました。現在は2か月に1回程度のペースで無理なくやっています。内容的には、絵本の読み聞かせ、イドラットフォルスクというデンマークの民衆遊び、焼き芋会〈1月に3年連続〉、貝がらを使った作品づくり、福祉の実践活動や海外の福祉事情の報告会などをやってきました。自分自身のことばや身体で表現し、それをきちんと聴く (受けとめる)ということを大切にしています。また、できたらお茶や食事をいっしょに楽しむということも心がけています。また小人数であることも大事な要素で、対話が成立するためには10人前後が理想だと思います。 (3)1998年7月17日には、神奈川県の小学校教諭名取弘文さんの「おもしろ学校公開講座」を、地域の研修室を借りて行いました。普段の「集い」とは違った新しい出会いを町内の人々といっしょに経験することができました。 (4)「CAP北浦」の活動 (5)「レゴ・ロゴ」ルーム (6)小さな「旅するホイスコーレ」 (7)5月26日には、協会の「春のセミナー」でお会いした松本英揮さんが大阪に行く途中で、日置の我が家に立ち寄られ、「表現と対話の集い - 番外編」を行ないました。火曜日の夜ということで、5人の参加でしたが、スライド上映がおわった後、時の経つのも忘れて、環境問題について語り合いました。 (8)その他:高校生や大学生が、紹介されて、泊まりにきます。不登校であったり、親子関係に悩んでいたり、あるいはおもしろそうだからちょっと寄ってみただけであったりです。 (一泊2食付き無料。ただし、私の知人からの紹介に限っています。)この3年間でやってきたことは以上です。最終目標にしていること (重症心身障害の人々への地域支援、地域生活)はまだ形になっていませんが、ぼちぼちとやっていければと思っています。7年後にはなんとかなるだろうと気軽に考えています。 (原発事故や新ガイドライン法などの延長線上に破壊的な事態が起こらなければ)。 |
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そうそう、大事なご報告を忘れていました。この5月にやっとわが日置フォルケの看板ができました。2年越の我が家の共同作業です。 (カットを見てね)神社の修理に使った楠の廃材をもらって作りました。「どんぐり」の絵は2年前に長男が書いたものです。 | ||||||||||
3 日置フォルケホイスコーレの哲学 (?)
最後に、この3年間の活動の中で考えたことを整理してみましたので、思いつくままに書いてみます。みなさまの活動のヒントになるとうれしいのですが。ご意見をぜひお寄せください。
4 最後に - これから新たに活動に加えたいこと -
夢はどんどんひろがります。妻にはしばしば「妄想だ」と言われます。 (私もそう気づくことがたまにありますが)一歩ずつ確実に歩んでいることを確認しつつ、夢を話りあえることは、それ自体とても楽しいものです。これからも、グルントヴィ協会の方々ともたくさんの出会いと対話を積み重ねたいと思っています。お近くをお通りの際は、ぜひ「日置フォルケホイスコーレ」にお立ち寄りください。 (求む) |
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参考「心理臨床技術は、新たな地域文化を創造するために有効か」 |