冥(米)界よりいでし、我が名は『オンシツコナジラミ』!

(オンシツコナジラミは1970年代にポインセチアにくっついてアメリカからやってきたという説があります)

   

太陽の日を絶て! 新鮮なる風の通路を閉じよ!
枯れた葉をそのままに、葉も茂り放題混み合ったままにしておくのだ!

日光不足、通気不十分になった、しかもちょっとけばけばした植物に忽然とあらわれ、そしてその植物に触れた時、わらわらわらと無気味に舞い飛ぶ小さな白い悪霊。それが私。

私の飛び交う姿は「不快きわまりない」「ものすごく気持ち悪い」であろう?
ものの本には
「植物の汁液を吸い、排泄物にはすす病が併発し、葉色を悪くする」とあろう?
しかも
「成虫はとびまわるので防除の対象にはなりません」ともあるだろう? 
農薬でさえ効果を期待できるのは、幼虫のほんの一時期に対してだけなのだ。

きっきっきっきっ。( ̄ー ̄)

   


  
『るう』は生意気にも、この時期庭で野菜などを育てたりしている。一見喜ばしい野菜の成長だが、葉っぱの裏を返して見るがよい。 
きっきっきっ( ̄ー ̄)  

   

これが私。
当初お馬鹿『るう』は
「こーんなにきれいな白の虫が
害虫である訳がない」
と楽しんでいた。


ん? 『るう』め、なにか呪文を唱え出したぞ。何だって?
  

「ええとええと・・・悪霊退散の呪文は〜・・・
“アブロード、アブロードエースフロアブル、、ア、アドマイヤー、チェス、モスピラン、ダコニール、キノキサリン、いでよ大魔神〜!”
あれ? 違ってる? あら???」

ぶっはっはっは! 
確かにちゃんと唱えれば強力な呪文。が、使い方を間違えるとその呪の力は自分にはねかえってくるのも知らず、この「ハーブの庭」でその呪文を唱えるのか?

きっきっきっ ( ̄ー ̄)


改良園
2001年秋の園芸カタログより

で?
次はなんだって?

「ああん。呪文は長くておぼえられないから〜(^^ゞ
えええええい、悪霊退散っ! 黄色に集まれ、黄色に集まれ、、、、」

なんと今度は庭に悪霊退散の黄色いお札を立てはじめたのだ!

どこの“陰陽師”が知恵をつけたかというと、
埼玉は川口市の『改良園』。そのカタログにハーブの防虫シートというのが載っていたらしい。

そう昔からしっかりバレているのだ。
我々オンシツコナジラミは『黄色に弱い』と。

「よしこれだっ!」と、即手をまわした模様。

うううむ、安直な世の中だ。 悪霊を追い払うのも通販なのかいっ!(-_-メ)

しかし、いやはや、これにはさすがに困った!


   

狭い庭に6ケ所もお札をたてられ
「あああ、こっちにもお札が! こっちにもお札が! あああ。」まさに牡丹灯籠状態。

設置の翌日には早くも5匹の仲間が引っ付いてしまった。
他の害虫連も同様にくっ付いて息絶え、1枚のお札にはなんとナメクジじーさんまで張り付いていた。爺さんを上回る恐るべき粘着力なのか!!!

これではもう我が仲間は絶滅なり、と、虫の息(笑)の私のそばに、
新たに引っ付いてきたのは、あのカマキリ! 翌日は蜘蛛が多数! 


*赤矢印はカマキリの足(T.T)*

なんだ、このお札は“悪霊退散”じゃなくて“なんでもかんでも退散”か? 
きっきっきっ( ̄ー ̄)

そこで私は力を振り絞って叫んだ。
「なに、多少の仲間は退散させられるかもしれんが、私達を虐める奴等も退散してくれてるぞ! これはかえっていいことだ! 蜘蛛がいなくなれば巣に引っ掛かる仲間も激減だ! お札の効力の及ばないところで、みんな好き放題をやるのだああああ!」 

---------------------------

・・・と、かっこつけちゃったが、結局〜、私、少なくとも家庭菜園レベルでは、そーんなに凄い怨霊、もとい、害虫ではないのだ。たははは。
やってもせいぜい嫌がらせ程度〜〜〜〜〜(m--)m 
この嫌がらせに震え上がった『るう』が冷静さをなくして自滅するのを待ってるってわけさ。 タカラダニさんと同程度といったところか♪

さて、こんなちっちゃな庭で遊んでないで、どこぞの大規模温室にでもいこかなっと。


  

====ブラウザのクローズボックスでこのウインドウを閉じてください===