多摩川の源流を求めて

小田急線和泉多摩川駅 から多摩都市モノレール芝崎体育館駅まで

日時: 2016年12月12日(月) 9:30 全員予定通り、小田急線和泉多摩川駅に集合。すぐ「登戸の渡し」のあった土手に登り、歩き始める。天気晴朗、富士もくっきりと遠望できる。目的地は18.3km先の多摩都市モノレール芝崎体育館駅だ。

距離18.3km、標高差51m

該当する渡しは登戸の渡しを出発し、菅の渡し、押立ての渡し(稲城大橋)、是政の渡し(是政橋)、関戸の渡し(関戸橋)、石田の渡し(石田大橋)、万願寺の渡し(中央自動車道)、日野の渡し(日野橋)

府中用水の放流口を渡ってしばらくゆくと落差2mを超える堰がみえる。これは二ヶ領上河原堰堤である。写真 の中央に堰のゲートの開閉装置があり、右に二ヶ領用水の取り入れ口がみえる。左に見えるのは三沢川の放流口である。二ヶ領用水と三沢川は交差するわけだ が、二ヶ領用水が三沢川の下をサイホンの原理で通過している。前回見た下流の宿川原堰とセットになっていて、二ヶ領用水は宿川原堰からの用水と合流する。



二ヶ領上河原堰堤

対岸は「菅の渡し」のあった菅の稲田堤(いなだつみ)だ。

稲城大橋の下を通過。押立ての渡しがあったところだ。更に歩くと是政橋に至る。

非常食としておむすび持参していたが、今回は9km歩いた西武多摩川線是政駅前のソバ屋「寿々屋」(11:00-14:00開店  042-361-3834)でとった。このほかにもレストランはいくつかある。前回は7km歩いて11:30でレストランは何処も準備中だったが今回は12:00を少し過ぎて丁度良かった。

加畑氏は富士周辺歩きに備えるために昼食後、是政橋を歩いて渡ってJR南武線南多摩駅から南武線で帰宅。彼によると20年前もこの是政橋を渡ったが、その時は老朽化した橋で今の斜張橋は建設中であったという。

更に上流に向かうと又小さな堰が見える。対岸は下水処理場だ。



「関戸の渡し」があった関戸橋をくぐり、小休止。

府中吉田橋をくぐり、「石田の渡し」があった石田大橋をくぐる。対岸は日野市で高層ビルがある。立川断層はこの辺りで消えている。

「万願寺の渡し」のあった中央自動車道橋をすぎると土手道は多摩川をはなれ、府中用水に漸近し、ついにそれをわたる。道なりに森の中を進むとやがて貝殻坂を下って多摩川の河原に下る。

貝殻坂は青柳段丘崖の立川市境にある。 江戸時代の文人斎藤鶴磯の著書『武蔵野誌』(1815)に, 「柴崎村と青柳村との境 多摩川に臨し所に貝殻坂という所あり。 此地の土柱に蛤貝の殻おびただしくあり。 古(いにしえ)はこの辺は入海なちろ土人(ところのもの)言伝う…」と記されている。しかしここは標高70mである。海面は縄文海進では2m、10万年前の間氷期でもせいぜい20m高かっただけであるのでこの貝は川船による交易でもたらされたのであろう。



貝殻坂

坂の下には府中用水にかかる根川貝殻坂橋という吊り橋を渡る。



根川貝殻橋


新しくできた土手から富士山におちる落日をみた。夕日の下を多摩センターと大和市を結ぶ多摩都市モノレールが走っている。日立がコントラクターだったと安井氏がいう。



富士の夕景

日野橋をくぐって立日橋の袂に上る。芝崎体育館駅から立川駅まで一駅多摩都市モノレールでむかう。立川で反省会。

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August 6, 2016

Rev. December 13, 2016


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