丹沢前衛の山

2005年2月2日のwakwak山歩会の当初の計画は道志(忍野)の高座山・杓子山であったが、雪深く断念。丹沢前衛の山に変更した。大山の尾根の一つを浅間山(636m)に下り、高取山(556m)に縦走、そして念仏山、善波峠まで下って左折し 、吾妻山に至り、鶴巻温泉に下るというルートである。

コース図 赤色

8:30秦野駅集合。秦野駅から蓑毛までバス。蓑毛バス亭からは大島と利島が良く見える。裏日本に雪を降らせて乾いた強い北西風が海を渡って水蒸気を含み大島を過ぎるあたりから盛んに積乱雲を生じているのが見える。三宅島から小笠原方面では雪が降っているという。蓑毛からヤビツ峠経由大山(茶色ルート)に上る道を少し入り、右に分けて杉林の中を蓑毛越まで登る。蓑毛越からは新宿から渋谷に至る高層ビル群が見える。

蓑毛越で左に分けて登れば大山、真っ直ぐ峠を下れば阿夫利神社と日向薬師と書いてある。我々は右に分けて大山の尾根を浅間山に向かって下る。浅間山には NTTの巨大な中継アンテナがあるが、視界は杉の木立にさえぎられてない。ここから高取山へは 防火帯が形成する杉並木道の緩やかな下り道である。杉並木の向こうに海が高く見える。浅間山林道を横断して海抜420m不動越(イヨリ峠)を過ぎる。ここ を右に分ければ小蓑毛に、左に分ければ大山の大滝と大山旅館街に下るらしい。この道はかって秦野と大山旅館街をつなぐ県道701号大山秦野線があったとこ ろで、時を更に江戸時代までさかのぼれば大山参りの主要ルートの古道であった。しかし車社会になって消え去った。地元の有志が復元の汗を流しているそうだ。

登り返すと高取山だ。高取山は二等三角点があり。木立が伐採されていて見晴らしがよい。江ノ島、三浦半島、房総半島が良く見える。茅ヶ崎の裏の丘陵地帯もはっきり見える。 ここで昼食をとり記念撮影。高取山の急斜面を下って念仏山への途中の無名の山は右に巻く。念仏山も南側の木が伐採されていて見晴らしがよい。真鶴岬や初島が見える。眼下には弘法山(オレンジ色ルート)渋沢丘陵(青色ルート)が見える。

高取山から江ノ島、三浦半島、房総半島を望む

念仏山から真鶴岬と伊豆半島を望む 眼下に弘法山

念仏山から国道246の新善波ずい道の上を越えて善波峠に至る。左眼下に連れ込み宿多し。弘法山からの道を合わせて東進し吾妻山にいたる。ここからの眺望もよい。

吾妻山(あずまやま)の看板に日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐に三浦半島の走水から、舟で房総に向かう途中に嵐にあい、妻の弟橘比売(おとたちばなひめ)が海に身を投じて海神の御心を慰めたため無事房総に渡ることが出来た。征伐後の帰途、相模湾・三浦半島が望めるところに立ち、今なき弟橘比売を偲んで「あずま・はや」と詠まれた場所がこの吾妻山と伝えられているとある。

おなじような看板をどこかで読んだ記憶がある。1995年夏、JR二ノ宮駅裏の吾妻山に登ったときか。1994年夏、JR大磯駅裏の湘南平から高麗山(こまやま)に縦走したときかのいずれかであろう。

全行程雪はなく、地面は凍結していた。鶴巻温泉では弘法の里湯で一風呂あび、反省会。(Hot spring Serial No.211)

パーフォーマンス

場所

時刻

歩数

秦野駅 8:35発

-

蓑毛 9:00着 0
蓑毛越 10:10着 3,133
高取山 11:40着、昼、12:15発 9,116
鶴巻温泉 15:00着 20,700

February 3, 2005

Rev. November 26, 2012


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