タチンダイ、御所ノ内、殿入下、鎌倉山

2019年3月5日、グリーンウッド氏は恒例に従って鎌倉税務署から七里ヶ浜まで歩いた。数 日続いた雨の後の天気の良い日だった。

2月18日に常盤の峰伝いに桔梗山⇒峯山⇒八雲神社と 歩いたとき、いくつかの山道が下から 登ってきてこの尾根道に合流するのをみた。今回は鎌倉市役所通りから、この尾根道に登る登山口を探すのを目的として歩いた。むろん、今回も ViewrangerというケンブリッジにあるAugmentra Ltdという会社が開発したアプリでみえる道を検証するのが目的であった。

そのトラック記録は以下の通り。七里ヶ浜東の珊瑚礁までに歩いた距離4.65km。

市役所通りを西に向かい、3つ目のトンネルを出たところでトラック記録のスイッチを押す。南側には裏大仏ハイキングコースにある「カフェテ ラス 樹」に登る立派な階段がある。その北側にある一向堂緑地に入ろうとしたがフェンスがあり、入り口には施錠されて入れない。

100m程、西に向かって歩き、桔梗山からの尾根の鼻を回り込むとそこには2つの尾根の鼻に抱かれた広い谷底の平地で男達が弓道の練習をしていた。



タチンダイ下広場

その広場の右手の尾根の端にタチンダイへの入り口の標識があった。狭く急な坂道で足場は濡れていたし、矢が飛んでくるリスクもあったが思い切って登る。



タチンダイへの入り口の標識


かなり登ったところで視野が開け、下とおなじような整地された平場にでる。この広場は一面に青一色のオオイヌノフグリと黄色のタンポポに覆われていた。 奥は切岸になっており、「やぐら」と呼ばれる墓所もある。そこに看板があって発掘により此処が第7代執権・北条政村一族の北条氏常盤亭跡らしいとある。



オオイヌノフグリ咲くタチンダイ

タチンダイ入り口より市役所通りを更に200m西にゆくと御所ノ内という住宅地がある。ここの路地をのぼりつめ、住宅もなくなり、完全な山道に入った。地 図で旧野村総研への直線距離100mの地点と確認したのち下る。

市役所通りを200m西にゆくと殿入下という所にくる。この路地を入るとすぐ狭い道となる。気にせず登ってゆくと畠にでる。この畠を梅の木の林が取り囲ん でおり梅の花が満開である。まさに桃源郷(Xanadu)。



桃源郷


市役所通りにあるトラッテリア カチュッコは改装中で昼食はパスし、鎌倉山に登る。ここからは2月18日に登った桔梗山が見えた。左手の白い建物は旧野村総研、その向こうに六国見山、右手遠く見える山並みは建長寺半蔵坊周辺の峰々と思われる。



鎌倉山から桔梗山を振り返る

扇湖山荘の門前を通過する。正門はかなり風化が進んでいるが鎌倉市は修理する気配はない。年2回の公開日までに修理するのだろうか?後は七里ヶ浜東に下り、レストラン「珊瑚礁」でビールとカツカレーの昼食。


野草の生殖戦略

2020/2/21にNHKが放映されたのをNHKのスタッフであった友人に裏話を聞いた。 教師役はおなじく俳優山田孝之と教え子はアナウンサー役の林田理紗のコンビだ。林田里紗のカマトトが隠れたファンだったのだが。

オイヌノフグリは帰化植物である。花の茎が細く、虫がとなるたびに大きくゆれる。花は太陽の光によっ て開閉し、1日で落花するが2日めにもう一度開くものもある。花の中心にある蜜でハチ、ハナアブ、チョウなどの虫を誘う虫媒花だが、自家受粉も可能となっ て、したたか。

ウメは沢山花をつけるが、品種によってはメジべがなかったり、花粉が無かったりしてすべての花が受粉しないようにしてある。また自家受粉しなかったり、する品種もある。

ツユクサは雄しべは6本ある。そのうち2本が長く、花粉を出す。残りの4本は黄色くて目立つが、花粉は出さない仮の雄しべである。

チューリプは球根でふえるため、人類をだまして球根でふえている。チューリップは毎日、花弁が開閉する花弁の裏側と表がわで交互に成長するため、花弁は成長する。

ヘクソカズラには葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がある。独特の悪臭成分は、食害を受ける害虫などから身を守るためのものと考えら れている。しかしヘクソカズラがホシホウジャクという蛾の幼虫がこのむのは謎。食害を受ける害虫などから身を守るためのもの、すなわちアレロパシーである と考えられている。また、これら成分を持つヘクソカズラは、他の生物との生存競争の上で有利に働き生き残ることができたとも考えられている。

西洋タンポポは明治時代に日本に定着した単為生殖で種子をつける。つまり、花粉に関係なく、種子が単独で熟してしまう。そのため繁殖力が強く、都市部を中心として日本各地に広まりユニークな戦略を持っている。


野草の生殖戦略続き

2020/8/20にNHK「植物に学ぶ生存戦略」の続編が、ETVで  8/26(水)22:50〜23:20 放送があると小笠原さんが教えてくれましたので早速みました。

今回の野草の戦略役としては

オオバコ:人や車(牛車・馬車)が多く通る轍(わだち)によく生え、踏みつけに強いことからこの名がつく。

ハラン:寿司などの食品に付属する緑色のプラスチック装飾品をハランまたはバランという。これは、ハランを真似て作ったプラスチック製のものを人造ハランと呼んだのが起源である。

シロツメクサ 相利共生:詰め草の名称は1846年 (弘化3年)にオランダから献上されたガラス製品の包装に緩衝材として詰められていたことに由来する。日本においては明治時代以降、家畜の飼料用として導 入されたものが野生化した帰化植物。根粒菌の作用により窒素を固定することから、地球を豊かにする植物として緑化資材にも用いられている。

ネナシカズラ:全寄生植物で葉緑素がなく、その代わり黄色、橙色、赤などに着色する。

カラスウリ:日本の山野に自生するウリ科のつる性多年草。多年草なので毎年同じ場所で見かける。つるを伸ばし、周囲の樹木に絡みついて大きくなる。秋にな ると赤く熟した果実をつるからぶら下げる。カラスウリの花は、日が暮れると開花し、朝には閉じてしまう一夜花。カラスウリの花は、花びらは白色で5枚、そ れぞれの花びらの外側は糸のように裂け、真白なレースを広げたような美しさ。

家に自生するリュウキュウスズメウリ(オキナワスズメウリ)は似て非なるもの。ウリ科の一年草のツル植物です。実は、緑から赤へと変化します。実には有毒成分が含まれている。

キャベツ:モンシロチョウやコナガなどの幼虫の格好のエサになるため、食害(害虫)が問題となる。


草花の本姓 

2022/1/1 3回目。

ピーナッツ 花が咲く前に自家受粉する。受粉後、数日経つと子房柄(子房と花托との間の部分)が下方に伸びて地中に潜り込み、子房の部分が膨らんで地中で結実する

マムシグサ 雄株にみられた小さな穴が雌株にはありません。脱出できなくなったキノコバエたちは、仏炎苞の中で命が尽きる。鎌倉広町緑地にはこれが結構咲くが、我が庭にも咲いたことがある。

スミレ   閉鎖花とは,花を開かずに,自分で種子を作ってしまう花。イチジクの花が有名ですね。タチツボスミレは,4月に花を咲かせた後も,初夏までの 間に,せっせと閉鎖化を作り,種を作っています。自分のクローンを作っているわけです。タチツボスミレに限らず,都会に生き残っているスミレは,都会にい る虫に受粉してもらったり,閉鎖花を作ったりしながら,したたかに子孫を残しています。 種子が熟すと果実は3つに割れ,鞘の閉じる力を利用して,種をは じき飛ばします。さらに,ばら撒かれた種には,エライオソームと言う,アリが好む小さな「おまけ」の餌つき。アリたちは喜んで種を運びます。こうして,あ の手この手で,たくさんの種子を作り,それを広く散布しているのです。

Marrch 7, 2019

Jan.. 1 ,2022


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