クアラルンプール・ビンツル

1992年8月、クアラルンプール市開催第10回世界LNG会議にパネリストとして参加した。

サラワク州ビンツルにて

会議後、サラワク州ビンツルのシェル社のLNGプラントとその東にあるフィシャー・トロピッシ合成プラントを見学した。見積もりをしたためプラントのディテール一つ一つがなくかしかった。

 
大きな地図で見る

天然ガスを冷却液化して輸送する事業は沢山あるが、天然ガスを部分酸化法で水素と一酸化炭素の混合ガスに変換し、フィシャー・トロピッシ合成で石油を合成するプラントはここと南アフリカにあるだけだ。副産する合成水の多さをみて感慨を深くした。当時のバーレル10ドルの原油価格でもたまたま副産する合成ワックスが高価に売れて採算が合っていたが、バーレル40ドルを越えれば類似プラントは沢山できるだろう。ただエネルギー転換効率が低いのが地球温暖化を加速し、資源の枯渇を早める結果になりはしないかと心配だ。DME合成なら少し改善するが、抜本的なものではない。

October 29, 2006

Rev. December 2, 2008


トップページへ