中央アルプス

木曽駒ヶ岳

2002年9月初旬、wakwak山歩会は中央アルプス主峰木曽駒ヶ岳(海抜2,956m)・宝剣岳(海抜2,931m)・空木岳(海抜2,864m)主脈縦走に挑戦した。木曽駒ヶ岳と空木岳は「日本百名山」に挙げられている名峰だ。残念ながら雨のため木曽駒ヶ岳だけにし空木岳は断念した。

千畳敷⇔木曽駒ヶ岳ルートは青色

朱色ルートは断念

第1日

熟年登山隊らしくロープウェイを利用して「しらび平」から一気に海抜2,600mの千畳敷まで上がる。ゴンドラ嬢が「しらび平」の名はシラビソが茂っている平地からつけられたと説明している。千畳敷では残念ながら小雨が降っている。カッパ上下を着用して八丁坂を登る。グリーンウッド氏は1999年9月中旬、八丁坂を登って、オトセイ岩の下で息苦しくなって引き返したことがあるが、今回は難なく登れる。登山道はよく整備されていて安全に登れる。霧のため視界は悪い。乗越浄土の稜線上に出ると風が強い。宝剣山荘にザックを置いて、汗で濡れた下着を交換し、15:30木曽駒ヶ岳往復に出発。(Hotel Serial No.232) 日没までに帰れないことを考え、ライトを持つ。途中メンバーの一人コンチャンが寒いと引き返す。汗で濡れた下着を交換したのは正解。ただ小一時間の往復であっても予備の衣服を持つべきと悟る。中岳を登り、下り、木曽駒ヶ岳山頂に着く。 霧で視界なし。記念撮影をし、宮に安全祈願をして引き返す。

見えなかった山頂の360度パノラマ

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木曽駒ケ岳山頂上にて

道中視界は30m位であったが、宝剣山荘到着直前に一瞬霧が晴れ、宝剣岳、三ノ沢岳が眼前に見えた。宝剣岳山荘に着いて振り返ると今往復した中岳と木曽駒ケ岳も一瞬見えた。

後日、伊那の中箕輪尋常高等小学校の学校登山で多くの生徒が遭難死した史実をもとにした新田次郎の「聖職の碑」を読んだが、遭難の原因となった伊那小屋があったのは宝剣岳山荘界隈であったようだ。

19:00には寝てしまう。夜中風の音強し。

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宝剣岳を背にして

第二日

5:00起床。昨夜作り置きしてもたった弁当を食べ、外に出ると風雨強く視界悪し。様子を見るため、一旦千畳敷に下る。雨はほとんど止む、極楽平に出て空木岳への縦走を継続するかどうか判断することになり、登坂再開。極楽平への登山道は尾根筋にあり、お花畑と這い松の中を登るので快適。しかし極楽平に出れば強い風で、縦走継続を断念。帰路につく。

時間がたっぷりできたので一風呂浴びた後、信州・駒ヶ根の名刹天台宗宝積山光前寺を訪れる。860年本聖上人ににより不動明王を本尊として開基されたと伝えられている。1100年の間、幾多の火災などに会ったが、武田、羽柴、徳川の武将の保護を受け、興隆を極めた。明治以降は多くの末寺が廃寺となったがいまだに樹齢数百年の杉の巨木に囲まれた境内には十余棟の堂塔を備え、長野県下屈指の大寺である。この寺には霊犬、早太郎伝説があり、早太郎の墓まである。門前の「やまだや保翁」で手打ちソバを食す。美味なり。周りはソバ畑。(Restaurant Serial No.190)

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光前寺で (クリさん撮影)

行程

第1日目(2002/9/11)

7:50JR小田原駅集合 → 山中湖・中央高速・駒ヶ根IC経由 菅の台駐車場(昼食) → バスでしらび平 → ロープウェイで千畳敷(海抜2,600m) → 15:00宝剣山荘(海抜2,850m) → 木曽駒ヶ岳往復(海抜2,956m) → 17:00宝剣山荘泊

第2日目(2002/9/12)

6:00宝剣山荘 → 千畳敷 → 極楽平往復 → 9:00千畳敷 → しらび平 → 菅の台駐車場 → 光前寺(昼食) → 12:00駒ヶ根IC

September 13, 2002

Rev. September 7, 2008


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