北の丸公園

2017/7/10 雨のため中止になった八ヶ岳登山の残念会としてまた暑気払いとして北の丸公園を散策後、公文書館、毎日新聞を回ってKKRのリラで「暑気払い」をするというS.Kのお誘いに参加した。

九段下にある昭和館に16:00集合。残念ながら月曜日は博物館はお休み。昭和館は窓の ない建物で戦中・戦後の国民の苦労を今に伝える目的だそうだ。明治神宮外苑の絵画館が明治期の国家興隆の記録に対し、如何にもみじめな記念館であるところ が対照的だ。昭和天皇の懺悔のようなものだろうか?

田安門から入る。ここは江戸城築城前は、田安台といわれていた百 姓用地で、そこに田安大明神(現・築土神社)があったことから名付けられた。江戸城造営後は、「北の丸」と称して、代官屋敷や大奥に仕えた女性の隠遁所と なった。千姫や春日局、徳川家康の側室で水戸頼房の准母英勝院の屋敷などがあったという。


田安門

田安門を入ってすぐ目につくのは巨大な武道館である。ポールマッカートニーが大好きな演奏会場だ。それを過ぎると北の丸公園がある。ロンドンのキューガーデン程ではないが、巨木も育ち、心地よいところだ。

公文書館は「航空の歴史」に係わる公文書の展示だそうだが、これも生憎、月曜日は休館であったというかそもそも7/8で終了していた。

毎日新聞社のロビーに戦中の1939年に、毎日新聞が三菱重工製の海軍九六式陸攻(「金星」発動機双発)ニッポン号を使って55日間かけて世界一周 した記念の模型を見た。米大陸はアラスカからブエノスアイレスまで縦断している。1937年に朝日が「神風号」で東京ーロンドンの連絡飛行に成功したこと に対抗したものであった。

飛行中の9月1日、ドイツが突如ポーランドに侵攻。これに対しイギリスとフランスが3日に宣戦したことで、第2次世界大戦が勃発。結局、ベルリンもロンド ンもパリも行けず、着陸予定のダカールでも、フランス領なので戒厳令が敷かれている有り様。何度となく交渉を重ね、「飛行禁止区域の尊重」を条件として、 やっとフランス参謀本部から着陸許可が下りたのであった。

2017/7/12


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