鎌倉プロバスクラブ卓話

横須賀海上自衛隊を視察して

正山堯

2007/12/11

鎌倉プリンスホテル

ロータリークラブの世界平和フェローの副会長として世界各国から集まった青少年を引き連れ、横須賀海上自衛隊を視察してまいりました。ICUとの協力で実現しました。タイ、アメリカ、ザンビア、オランダ、オーストラリア、ケニア、ウガンダ、イギリスの優秀な子供達でした。カウンセラー含め34名です。

日本の護衛艦が係留されているのは吉倉桟橋ですが、印象深いのはそこにたどり着くまでの警備がきびしいことでした。自衛艦「あけぼの」、「きりしま」、「しらね」、「あすか」、インド洋で給油活動から帰ったばかりの「ときわ」がずらっと係留されていて壮観でした。遠くからみると自衛艦の印象はたしたことはないのですが、近くから見ると迫力があります。

江戸幕府の小栗上野介がフランスの援助で横須賀に製鉄所と造船所を建設したのが軍港としての始まりです。日露戦争、太平洋戦争で帝国海軍の本拠地となり、戦後は米国海軍基地となっていますが、キティーホークの対面の吉倉桟橋が自衛艦基地となっています。

自衛艦の目的は沿岸防備、掃海作業、災害派遣、海外派遣の後方支援、国際緊急援助活動、(国際テロ対策)にあり、対空ミサイル、対潜魚雷などが装備されています。我々は基準排水量5,200トンのイージス艦「しらね」を視察しました。ちなみに「ときわ」は7,000トンです。「しらね」の速度は32ノット、乗員350名、艦対艦ミサイルSAM発射装置、20mm機関砲、76mm速射砲、アスロックランチャー(アンチサブマリン・ロケット)という魚雷をロケットで飛ばす装置、ヘリコプター2機搭載です。士官達が整列して挙手の礼で迎えてくれると、胸に熱いものがこみ上げます。米国人学生から海上自衛隊は憲法違反ではないか、米国はどうして日本をまもらねばならないのかという質問がでていました。

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December 9, 2007

Rev. June 3, 2009


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