MICROMVテープからのキャプチャー

2002年4月にMICROMVテープを使うビデオカメラを購入して旅先で記録したテープが20本以上になってしまった。1本1時間だから20時間以上あることになる 。Sonyのビデオカメラ、Handycam IP55のMICROMVテープの映像をIEE 1394接続(i-Link)経由、VAIO搭載のMovieShaker v.3.2でキャプチャ・編集し、MICROMVテープに保存している。これをカメラで再生してVHSテープに落とせる。DVDレコーダーがあれば、同じようにDVDビデオが制作できるが、いまだ持っていない。 古い2001年製のVAIOもDVDを焼くドライブは搭載していない。そこで2004年のDimension8400導入時にIEE 1394ビデオキャプチャPCIカードとDVD+R, DVD-R, DVD+/-RW ドライブを搭載して過去のMICROMVテープ資産をDVDビデオに焼こうと挑戦してみた のでここに報告する。

 

MovieShakerの出力フォーマット

MICROMVビデオカメラに付帯している編集ソフトMovieShakerをDimension8400にインストールし 、Sony Handycam IP55からIEE 1394経由キャプチャできることを確認。

しかしMovieShakerの出力仕様がAVI、MICROMV、MPEG1しかない。

<MPEG1経由>

MPEG1はCDで十分だが画質がよくない。MICROMVは実はMPEG2圧縮してあるそうだが、QuickTimeでしか再生できない。

<mmvファイル経由>

MovieShakerはキャプチャーしたままのファイルは.mmvという拡張子を持ったファイルである。 このままではDVD MovieWriter Ver.3は認識しない。拡張子をmpgに変えればDVD MovieWriter Ver.3に認識させることはできる。これを変換したキャッシュファイルはDVDビデオとして使えないというメッセージが出て失敗。

<aviファイル経由>

AVIファイルをDimension8400に付帯していたRecordNowでDVD-Rに焼いてみたが、再生すると音飛びがする。やはりMPEG2圧縮してDVDビデオファイル(拡張子.VOB)に変換しないと読み込み速度が間に合わないようである。面白いことに後半は音トビがなくなる。トラックの半径が減ってヘッドを通過する速度が遅くなるためだろう。

VAIOのMovieShakerで編集し、mmvファイルをaviファイルに変換する。2Gbある15分もののmmvファイル (mpeg2)が2倍に膨れてしまうので2分割しなければならない。これをポータブルHDに書き込むのにUSB1接続のため1時間以上かかる。Dimension8400はUSB2接続のため 、数分に短縮される。aviファイルは問題なくDVD MovieWriter Ver.3で取り込め、DVDビデオ(.ファイル拡張子は.VOBであるが、MPEG2圧縮してある)に変換してDVDに焼くことに成功。Dimension8400の再変換 ・書き込み速度は速い。 分割したファイルは連続して再生されるため、各編をオーバーラップさせる必要はない。

 

MyDVDではMICROMVテープからのキャプチャができない

Dimension8400に付帯していたキャプチャー・編集ソフト、MyDVDはMPEG2圧縮してDVDビデオを作成可能だが、MICROMVテープからのキャプチャができない。MovieShakerと競合している恐れがあるのでMovieShakerをアンインストールした後もMyDVDのキャプチャ機能は使えないままである。

 

DVD MovieWriter Ver.3でもMICROMVテープからのキャプチャができない

ソニーのサイトを調べるとUleadDVD MovieWriter Ver.1.5SE for DV/MICROMVがMICROMVのキャプチャとDVDビデオファイル出力が可能とわかった。

Ulead のサイトを調べるとDVD MovieWriter Ver.3に進化しているらしい。ビデオにBGMをつける付け方が30secリピートというのは気に入らないがやむをえない。MyDVDからの乗り換えとして購入することにする。

RecordNowでCDのバックアップは可能だが、これだけでは困る。RecordNowでできることはDVD MovieWriter Ver.3でもCDのコピーを含め、すべて可能であるのでソフトの入れ替えが妥当と判断。

多忙であったため、約1ヶ月の冷却期間をおいて9/24にオンライン発注。1週間程でとどく。MyDVDは干渉を避けるためにアンインストールしてからDVD MovieWriter Ver.3をインストールして試した。しかしDVDやCDは焼けるが、キャプチャができない。RecordNowもアンインストールするが、改善しない。Uleadの指示にしたがいDirectX9もマイコロソフトからダウンロードしてインストールしても、DVD MovieWriterから Sony Handycam IP55をリモートコントロールして再生はできるが、キャプチャボタンを押すと”キャプチャグラフを作成できません”のメッセージを出して停まってしまう。

Uleadに再度問い合わせるとソフトが正常にインストールされていないようだから、一度アンインストールしてやりなおせとのアドバイスをもらう。アンインストールもただ[プログラムの追加と削除]操作だけでなく、¥Program内の関連フォルダー、¥Windows内の関連フォルダ、\Documents and Settings\All Users\Application Data\Ulead Systems\ulead32.ini などをさがして徹底的に削除せよという。

ということはIEE 1394接続経由のキャプチャー機能で干渉の可能性のあるソフト、MovieShakerやSonicのMyDVD関連ファイルもさがして削除しなければならないことになる。¥Program¥Sonic¥に空のMyDVDフォルダとSonic DNLがあったので削除した。隠しファイルを可視化して、Windows, Program Files , Document and SettingsにあるMovieShaker、Sonic、Ulead関連の全ての残ファイルを見つけて削除した。

こうして周到に先行プログラムの痕跡を消し去り、msconfigでスタートアップグループの項目読み込みをしないようにセットしてコンピューターの免疫機能を殺して3回目の再インストールしたが、症状は改善しない。

IEE 1394には2つの端子があるが、MovieShakerで使った端子にカメラを接続するとDVD MovieWriterはハングアップする。MovieShakerが未使用の端子は問題なくカメラをリモートコントロールできる。これはIEE 1394デバイスコントローラ(OHCI Compliant IEE1394 Host Controller)を更新すればなおるのかどうか問い合わせ中。

ランタイムDVDプレーヤー

ランタイムDVDプレーヤーも同時にディスクに書き込んでみたが、これはソニービデオカメラのドルビーシステムをサポートしていないため、音が再生されない 。したがってランタイムDVDプレーヤーはディスクに書き込まない方がよい。ランタイムDVDプレーヤーを書き込んでないディスクを差し込むと、どのパソコンにもあるWindows Media PlayerやInter Video WinDVDなどのDVDプレーヤーが自動的に立ち上がり、DVDビデオはドルビーシステムも含め、再生可能である。 ランタイムDVDプレーヤーを書き込んだディスクを差し込むとランタイムDVDプレーヤーが勝手に立ち上がる。このようなときは一旦ディスクを取り出しておいてWindows Media PlayerやInter Video WinDVDなどのDVDプレーヤーをあらかじめ立ち上げてからからディスクを差し込むということをしなければならない。

 

MovieShakerでキャプチャ、DVD MovieWriter Ver.3で焼く

DVD MovieWriter Ver.3でMICROMVがDimension8400に直接キャプチャできない場合を想定して対策を立てた。MICROMVテープの映像をVAIOのMovieShaker v.3.2でキャプチャし、ファイルをデータバックアップ用ポータブルHDであるBuffaloHD-PU2/UC経由でDell Dimension8400に移し、DVD MovieWriter Ver.3でDVDに焼くという遠周りな方法である。せっかくDell Dimension8400のファイルシステムは2Gbの制限がないNTFSで、VAIOのように各編が9分以内(2Gb)に納まるように編集しなければならないFAT32でない し、IEE 1394ビデオキャプチャPCIカードも高速CPUも宝の持ち腐れになってしまうがやむをえない。

 

VAIOのUSB1接続の低速問題

面倒ではあるが、最低限の対策としてVAIO→aviファイル→Dimension8400が成功したが、時間がかかる。例えば19タイトルから構成される33分物のビデオの場合、ソニーのビデオカメラ、Handycam IP55からVAIOへのキャプチャーに1時間弱かかる。aviに変換するのが実時間の4倍の2時間ではあるが、タイトル毎に変換しなければならず、PCの前に常時座っているわけではないため、待ち時間ロスがあり、また19タイトル中3タイトルが変換ミスのために再処理が必要となること、9分以上のロングショットは2分割し、つなぎがスムーズになるようにカットすることなど余計時間がかかり、4時間。aviファイルをポータブルHDにコピーする時間がUSB1接続のため、3時間かかる。Dimension8400へのファイル転送は30分。Dimension8400で不要ダブル部のカットならびにタイトル名書き込み1時間、MPEG2再変換とDVD-R焼き込みに1時間で総合計11時間かかる。原版ができてしまえばコピーは30分で1枚作成可能。

 

VAIOの寿命が尽きると20時間分のビデオ記録はキャプチャー不能に

VAIOの寿命がつきると20時間分のビデオテープはただ積んどくになってしまった。顧客のアフターサービスをしないソニーはブランドを守れないだろうと思い決別した。ストリンガーに高給を支払うのは株主の勝手だが、好きにすればよい。

 

20時間分のビデオ記録キャプチャーの最後の手段

Live Camera用購入したInspiron 910にMovieShakerをインストールして、これでカメラからキャプチャーし、.aviで保存してHDで受け渡すという手があるのでそのうちにテストしてみよう。

 

編集とU-Tubeへのアップロード

編集はいずれWindows7機導入時、これに標準装備されるWindows Live ムービー メーカーで編集すればよい。

August 20, 2004

Rev. June 25, 2010


友人の下平氏はビデオ編集はPremiereで、書き込みはDVDit!を使っているという。編集は.aviで行い、mpeg2で書き出した上でDVDに焼いているという。ビットレートは内容によるが最大(8Mbps)に設定しているという。

June 24, 2010


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