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神経細胞の分岐

2009/12/10 作成

ニューロンの構造

20世紀初頭 スペインの組織学者サンチアゴ・ラモン・イ・カハル(Santiago Ramon y Cajal)が世界で始めてニューロンの分岐構造を描いた。彼はイタリアの組織学者カミーロ・ゴルジ(Camillo Gorgi)の銀染色法を使って、他の細胞には触れずに一つの神経細胞の分岐を見分ける方法を開発した。(1906年ノーベル賞)

上図は彼が描いたヒト小脳のプルキンエ細胞1個の分岐図である。これら軸索や樹状突起はリン脂質によって絶縁されている。 神経インパルスは細胞体内部で始まり軸索の末端まで伝わる。そうするとリン脂質でできたシナプス小胞がやぶれて神経伝達物質が放出され隣の樹状突起のレセプターというタンパク質に触れる。神経伝達物質とタンパク質の鍵が合えば隣のニューロンが刺激を受けて 情報が伝達されるというわけだ。

脳には1,000億個のニューロンと1兆個のグリア細胞がある。グリア細胞はニューロンが作動する環境を作り出している。

デイビッド・ホロビン著「天才と分裂病の進化論

December 10, 2009

 


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