ルート66 2008年

装備と費用

2008年9月のロータリークラブのハーレダビッドソン愛好者のルート66走破の第2回としてダラスからラスベガスまでのツーリングの装備と費用である。

地図

高速道路を走行するだけなら前回購入したRoad Atlas USA 2000で十分。しかしインターステート40の脇道であるルート66にはNational Historic Route 66 Federation発行のEZ66 Route 66 Gideが必須。これをもたない米国人グループがデッドエンドの脇道に入って頓挫しているのを目撃。

ホテルやレンタル会社周辺は事前にGoogle Street Viewで確認しておくと現地に行って探しやすい。プライバシー侵害が話題になるが、非常に優れたサービスである。ちなみに我が七里ヶ浜住宅地もカバーされている。

参考文献

968 怒りの葡萄 ジョン・スタインベック
972 Route 66 Adventure Handbook Expanded Third Edition Drew Knowles
492 オールドハイウェイ ルート66の旅 大塚浩司
987 Route66 & U.S. Highway Daytona 責任編集

GPS

GPSとしてGarmin社製GPSmap60CSxを採用。これにCityNavigator North America格納のmicroSDカードを装着し、RAM Mounting Systemでバイクのハンドルに装着する。

ホテル、レンタルバイクショップ、レストランなどの位置を旅行出発前に住所検索し、一覧表を作成しておく。毎朝出発時にこの一覧表から最終目的地を選び、ナビを開始する。

バッテリーはリチウムー水素単三電池2本を前日ホテルで充電しておけば、一日スイッチを切らないで使える。

GPS Garmin社製GPSmap60CSx

Garmin社製GPSのルート案内機能はナビゲーション時の自動ルート再探索機能が優れているため、当日の滞在ホテルを目的地とさだめ、ナビを開始し、 脇道のルート66に入り込んでも、即、再探査し、次のインターステート66への入口を教えてくれる。また常時全体像を表示していて左折右折の必要なときに クローズアップして詳細情報を表示する優れものだ。

サポート車としてレンタルしたハーツ車レンタカー搭載のナビは側道に出る度にリーガルUターンしろと無理難題を突きつける。Garmin社製GPSはそのようなことはない。したがってサポート車を運転するときもこのGPSを片手にもって使った。手持ちの ジープにパナソニックのナビを搭載しているが、ナビお勧めのルートを外れても最探索は行わない役立たずである。このようなものを開発して 平気で高値で売っているパナソニックの技術能力が疑われる。

交通事情により先導するサポート車とはぐれるリスクを考慮し、Garmin社製GPSを装備したバイクが後衛を務めたが、信頼できるGPSのおかげで、心理的に余裕のあるツーリングを楽しめた。

アマ無線

走行中の相互連絡用にアマ無線を使うものとし、機材一式持参とする。使用バンドは日本の免許範囲内で米国でシンプレックス用に指定されている145.02MHzを使うものと した。全員資格を取得する。

日米のアマ無線バンド比較

アンテナは当初ナンバープレートに装着したがサポート車との距離があって通信できないため、バックミラーに装着した。風防が最も電波状態がよいが傷をつけてしまう。

トランシーバーKenwood TH-22のバッテリーはリチウムー水素単三電池4本を前日ホテルで充電しておけば、一日スイッチを切らないで使える。

バックミラーに装着するアンテナとPTTスイッチ、ケンウッドのトランシーバー、ヘッドセット

ヘッドセットの結線は酷使されて断線しやすいので修理用にリチウム水素単三電池式ハンダゴテ(battery driven soldering iron)を携帯するとよい。ヴォリュームのつまみは1.5mmの六角ネジを使っているため六角棒スパナ(Allen Key、Allen wrench)を用意しておいた方が良い。

ヘッドセットの結線

携帯電話

徳山と坂間が個人で日本ナンバーの3Gを持っているため、同じ日本ナンバーの3Gをグループ共用として一台成田でレンタルする。米国内で米国の電話番号を 入力すれば直接話せる。仲間同士での通話は国別識別番号81をつける必要がある。いずれにしても料金は日本経由となり、国際電話料金がチャージされる。

携帯品リスト

ルートは一般的に高温だが標高が高いところでは気温は低く、9−10月の気温は32oCから7oCの範囲になる。したがって 防寒対策が必要となる。降雨は少ないが、備えは必要。

項目

パスポート(コピーを分けて所持) ビザなし渡航者の短期観光旅行はパスポートの有効期間なら米国への入国は可能 1
パスポート用写真 2
運転免許証(コピーを分けて所持) 1
国際運転免許証(コピーを分けて所持) 1
往復航空券 1
ビサ無し入国申請書類(ESTA) 1式
キャッシュカード類(紛失届け用に番号、届け先などメモしておく) 必要量
食費・ガソリン代金 ドル紙幣 20万円相当
無線従事者証 1
無線従事者証英訳(必須ではないが申請すれば無線局が発行してくれる) 1
無線局免状 1
無線局免状英訳(必須ではないが申請すれば無線局が発行してくれる) 1
Road Atlas USA 2000、AAAの地図、ホテル、レンタル会社周り Google Street View 必要数
National Historic Route 66 Federation発行のEZ66 Route 66 Gide(必須) 1
GPS、トランシーバー、電波時計の操作マニュアル 一式
ホテル名、レンタルバイク・車屋の連絡先を記した書類一式 1式
レンタル車保険に追加し、個人的に付保する海外旅行障害保険証 1
パスポート等貴重品入れ腰ポーチ 1
バイク用サイフ 1
米国用携帯電話(サポート車と各バイクに有った方が無線が使えない時の非常用) または3G対応携帯 グループに2式
トランシーバー(Kenwood TH-22、出来れば機種を統一するとよい) 1
ヘッドセット付ヘルメット(KETEL製が音質が良い、写真参照) 1
PTTスイッチ、アンテナ、コード類一式(KETEL製、写真参照) 1式
GPS Garmin社製GPSmap60CSxとRAM Mounting System 1式
ニッケル-メタルハライド充電式電池 6本
トランシーバー用ニッケル-メタルハライド電池用充電器Panasonic BQ-390(4本同時充電 100-240V) 1
GPS用ニッケル-メタルハライド電池用充電器Panasonic BQ-321(2本同時充電 100-240V) 1
工具一式(レンタル車には付属されていないので小故障用に必須)特にPTTスイッチ固定用1/2インチスパナ とGPS RAM Mounting Systemをハンドルに取り付ける7/16インチスパナ、プラスチック製留め具切断用ニッパー、イヤホンつまみ固定6角レンチ グループに1式
ケーブル結束バンド(プラスチック製使い切りタイプ) 数個
充電式ハンダゴテ soldering iron(ヘッドセットの半田修理用) 1
マグライト(不要) 1
デジタルカメラとバッテリーチャージャー(100-240V) 1
3G携帯電話(グループに1台) 1
目覚まし時計(ホテルのサービスで代用可能) 1
腕時計(ソーラーセル駆動、電波時計同期、気圧、温度、コンパス内蔵腕時計CASIO Protrek PRW-1500J-1JF) 1
バイク用ブーツ 1
バイク用グローブ(夏用・秋用) 2
サングラス 1
バイク用末広がり・ジーンズズボン(Levi Straus 517 W34 L33 ジーンズ) 2
皮ベルト・バックル 1
フリース・ヴェスト 1
革製チャップス(使わず) 1
ポリエステル・メッシュ・ジャケット 1
革ジャンパー(気温が10oC以下になる2,000mの高地用 として持参したがフリース・ヴェストで充分) 1
レインウエア上下 1セット
旅行用・乗用車運転用シューズ(スニーカー等) 1
旅行用スボン、ジャケット 1式
長袖シャツ(速乾性) 3
Tシャツ、下着、靴下セット(厚い靴下は速乾性がないため、薄い靴下を毎日洗い、厚い靴下は何回も使う) 3組
バンダナ(不要) 3
ヘルメット・インナー 2
洗面道具一式、フロス、歯ブラシ、タオル(速乾性) 1
紫外線防止クリーム 1式
ミネラルウォーター用ボトル(砂漠横断用) 1
常用医薬品、緊急医薬品(時差調整ホルモン、バンドエイドなど) 必要量
筆記用具、ノート 1式
計算機 1

バゲッジの重量は23kgに収め、ハサミや工具などはここに収納し、セキュリティーのためロックしないで預ける。GPGやトランシーバーは機内持ち込み手荷物に入れ、開示して検査を受ける必要がある。

往復航空券代金

150,910円

ホテル代金

ドル109円として161,408円

食費・ガソリン代・タクシー代・土産代・観光飛行

手持ち現金$1,800-残金$340=$1,460(109円として159,000円)

共有携帯電話器分担金

7人で1,458円

レンタルバイク代金

270,685(ドル108円) サポート車を交代で運転した青木、押川は交代で1台のバイクをシェアしたためこの半額

ナビ付きサポートカー代金分担金

7人で均等負担として一人約26,355円(ドル101.65円)

合計費用

案内人無しの2週間の旅でバイクを11日間乗り回す費用:769,816円(バイク交代組は634,474円)

ちなみに案内人付の1週間の旅でバイクを4日乗り回す費用は500,000円であるため、案内人無しの手作りは安上がりとなっている。

レンタルバイク店

http://www.eaglerider.com

同代理店

FREEDOM AMERICA INC.,
3540 Russell Road Suite #105. Las Vegas NV 89120
P:702-315-0539
F:702-315-0540

http://www.npny.com/
E-Mail:kimura@npny.com

Heritage Softail 4台

Road King 1台

契約に含まれるもの

レンタルオートバイ本体
強制保険
[SLI] 対人対物保険($1,000,000.00)
[VIP] 車両保険 (前回の盗難事件の反省にたち盗難を含む、フルカバーとする。最大責任額は20万円が限度)
ヘルメット(タンデムを含む) ただしヘッドセットが必要なため持参
サドルバッグ
ウィンドーシールド
ワイヤーロック/その他、鍵類

契約条件:グループの予約保証金$100/台

◆レンタル会社所在:

09/25/2008 - 9:30am
会社名:EAGLE RIDER ダラス
住 所:1010 North Loop 12 DALLAS、TX 75061
電 話:(972) 785-2200
地 図:http://www.npny.com/bikerent/map_img/Dallas.html

10/06/2008 - 9:30am
会社名:EAGLE RIDER ラスベガスオフィス:
住 所:5182 South Arville St. Las Vegas, NV 89118
電 話: (702) 876-8687
地 図01:http://www.npny.com/bikerent/map_img/vegas.html
地 図02:http://www.npny.com/bikerent/map_img/vegas02.html

◆デポジットについて

レンタル・オートバイへの保証金としてクレジットカード、もしくは現金、トラベラーズチェックなどでデポージットする事ができる。そのデポジットは利用者の責任から発生した損傷などがオートバイ返却時にあれば引き落とされる。

デポジットの額はFreedom America Inc.,を通じてレ ンタルした場合でVIP保険加入の場合$500

また、万が一のオートバイ破損において、最高賠償責任額はVIP保険加入の場合$2000

◆緊急時の電話連絡先(日本語):1-551-574-1361

◆キャンセル規定:

* 36日前 キャンセルチャージ無し
* 35〜26日前 全費用の30%
* 25〜16日前 全費用の60%
* 15日前〜当日 全費用の100%

旅行障害保険

手持ちのVISAゴールトカードによる海外旅行保険ではレンタルバイク、およびレンタカーによる傷害治療保険限度額は 150万円とのことなのでJTB-AIG海外旅行保険クレジットカード対応プランで治療・救援のみ1,000万円を付保。AIGはサブプライムの余波で株 価が1ドルまで暴落していたが前日米政府が8兆円を融資して倒産から救済したため、5,000円で安心して買った。

親族の介護旅費の限度額が150万円、手荷物の盗難2,000万円、死亡時の限度額5,000万円も妥当な線で問題ない。

October 16, 2008

Rev. September 1, 2014


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