シリアル番号 | 日付 |
1319 |
2009/11/8 |
名言 |
日本が四方を海に囲まれた海洋国家であることは疑いない。その日本が日露戦争から第二次大戦までの間に大陸志向となってしまったところに日本のおおいなる悲劇の原因があった。日本国内に過剰人口と食料問題があって、それがゆえに満州は日本人が手にすることのできる無限の資源が眠っているようにみえたのであろうが、無論そこには先住の人間が住まっており、しかも隣には戦いになれば残虐の限りを尽くす世界最大の大陸国家ロシアが国境を接している。大陸国家であれば一旦緩急あっても、何らかの対処法をいろいろと見出すものだが、海洋国家の民たる日本人には大陸での困難に処する資質がない。 木を見て森を見ない、そして森の奥深くさまよい込んでしまう、日本の失敗はそういうことだったのであろう。大陸勢力がなかなか海洋に乗り出せないのと同じく、海洋勢力も大陸の奥深く入り込めない。それを日本民族は大きな犠牲を払って学んだことであろう |
言った人、出典 | 平城出身、満州国中尉として敗戦を迎え、朝鮮戦争を第一戦で指揮した韓国初の陸軍大将白善Y(ぺくそんよぷ)「朝鮮半島対話の限界」草思社2003年 白善Yは釜山近郷の多富洞(たぶどん)の戦いで北の侵攻を食い止めた。2010年89才 |
引用した人、他 | 岡崎久彦・渡辺利夫「中国は歴史に復讐される 繁栄か、崩壊かー赤い資本主義の全シナリオ」 |
Rev. June 26, 2010