言語録

シリアル番号 日付

1062

2006/7/16


名言 大体旅行の印象記なんて、吾々素人の書くものは、自分のメモみたいなもので、他人様が読んで面白いなんていうようなしろものではあり得ないと思う。この頃流行りはじめた旅行記をよむこともあるが、ほんの短期間いて、英国がどうの米国がどうのと白々しく言えたものと思う。白々しいというような生易しいものではなくて、単に無知無能を暴露しているだけともいえる。こういう例は戦前にも数多あった。当時日本では外国のことを賞めると評判が悪かったので、みんな異口同音に、日本が一番、外国に学ぶ処は皆無と言ったではないか。こういう種類の狭い国粋論と一人よがりの馬鹿さ加減が戦争開始に貢献(?)したことは多大であったとも言える。
言った人、出典 白洲次郎
引用した人、他 原典は「プリンシプルのない日本」 小林秀雄が文春の編集長に白洲が旅行記を「三十枚も書いたとのことだが、素人は怖いものだ」と言った事を聞いて


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