言語録

シリアル番号 日付

035

97/10/01


名言 われわれの目の前には敵がいる。それはわれわれ自身だ
言った人、出典 マンガの主人公ポゴ
引用した人、他 政治風刺漫画の主人公で、文字は読めるが読まないことに決めた、道徳的良心を持つ初代アメリカ人の役割を演ずるフクロネズミ。とある寄席芸人がこの言葉を地球環境問題に適用。

原語は(English Quotation Serial No.371)

まだ現役だったころの1995年頃、社長が朝の会の話題を募集しているので出せとの命令が降りてきた。そこでどこかの雑誌でみたこの言葉を提出したところ社長から電話がかかってきて、面白いから取り上げたいがこの言葉を言ったのはだれか教えてくれと聞かれた。残念なが覚えていない。その後、苦労して米国のマンガの主人公ポゴ が言ったことばだということが分かっただけである。

あれから10年以上の歳月が経た2009/2/17秩父の四阿屋山登山の帰りに池袋駅ホームの自動販売機で購入した井上ひさしの「ふふふ」の「お守り」という章でこの言葉に再会した。そしてペリー提督にたどり着いたのには驚いた。

まずこの新聞連載の政治風刺漫画を描いたのはウォルト・ケリーという人であること。そしてポゴの口癖が

We have met the enemy, and he is us.

であること。そしてこれは東インド艦隊司令官として浦賀沖に現れたかのペリー提督の兄、オリバー・ペリーが1913年にエリー湖で英国艦隊と交戦、これに勝利して敵艦を捕獲したとき、

We have met the enemy, and they are ours.

という名文句で連邦政府宛に報告した故事をもじったものだというものだった。「小説現代」に連載されたエッセイは2001-2005年に描かれたものだというから、私が知った頃、井上氏も知って、よく調べてくれたのだとおもう。とある寄席芸人が誰だったかはいまだにわからない。
 

Rev. February 18, 2009


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