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953

リフレ派

2005/04/17

リフレーション(Reflation=景気を回復させるために行われる通貨膨張政策)に由来し、「経済の活性化のためにデフレを脱して、緩やかなインフレで経済を運行するべきだ」と考える人たちのことをいう。”田中秀臣がその代表格。

ではこのリフレ派、エコノミストの間で今日広い支持を得ているのかといえば、この景気対策を“非伝統的”そし専門家の間で賛意が形成されている一派ではない。

小泉、マスコミ、野口悠紀夫からなる構造改革派はリフレ派は責任を日銀に押しつけようとする政治的発言である。不況期に通貨政策で物価上昇が実現できるというこの種の考えは、誤った通貨数量説でもある。”と断じている。

野口への反論として、浜田宏一(イェール大教授)は“物価安定下でも大きな痛みを伴う諸改革をデフレの逆風の中で行う必要があるのであろうか。しかも不良債権を整理し、依存企業を整理した後、デフレ下で経済が活性化するのであろうか。そのために、これ以上失業者を増やし、倒産を加速化させるデフレの実験を国民に要求しようとするのであろうか」”と主張します。

小泉首相が口にする、「プライマリーバランスの黒字化」に関してはリフレ派は「ドーマーの公債命題」を引き合いに出して、その無効性を証明している。「ドーマーの公債命題」とは「公債利子率が名目経済成長率よりも低ければ財政は破綻しない」というものです。

リフレ派は“今日の日本の危機は、主にデフレによってもたらされた租税国家の危機である。その処方箋もはっきりしている。それはドーマー命題から導かれるように、「総需要の不足を解消し、成長率を安定的なものにする有効需要政策」である。”だからインフレ目標を設定しての超金融緩和政策を主張する。

リフレ派:大きな政府、民主党、ハーベイ・ロードの前提、クルーグマン教授、金融政策
構造改革は:小さな政府、共和党、マネタリスト、財政政策


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