メモ

シリアル番号 表題 日付

249

ハーベイ・ロードの前提

97/3/7

●ケインズ誕生の地から名を取った「ハーベイ・ロードの前提」という使われ方をする。「知的エリートが行う」という意味。

●「ケインズ波の賢人がハーベイ・ロードの前提に沿って動かす社会とは違って、民主政治の世界では、赤字予算に比べて黒字予算が生きのびる見込みは、はるかに少ない」ジェームズ・M・ブキャナン、「ケインズ財政の破綻」というように使われる。

●民主政治=利益誘導型の大衆迎合政治のためこうなる。

●「社会をコントロールしようという、人間にとって致命的な結果をもたらす危険性が極めて大きい努力に対し、共犯者とならないよう自らを守らねばならない」’74フリードリッヒ・A・ハイエク、ノーベル賞受賞記念講演。政治が市場をコントロール出きると考えるのは思い上がりーー「見えざる手」への信仰、ーーーハーベイ・ロードへの郷愁の払拭ーーー小さな政府の信奉ーーーサチャー、レーガン政権の政策

●日本はいまだハーベイ・ロードへの郷愁、「見えざる手」への恐れ、ケインズ的需要刺激策のみに執着し、自由競争による供給面の効率化を忘れてしまった。大きな政府に執着し、資本主義をひたはしる欧米にはるかに抜きさられた。

●3/7付け日経特集、疾走する資本主義「2020からの警鐘」より

ハーヴェイ・ロードの仮説ともいう。


トップ ページヘ