メモ

シリアル番号 表題 日付

707

シオン賢人のプロコール

2003/04/29

1905年にロシア語で出版された二十四章からなる本議定書の内容は”世界支配論”である。たとえば

(1)自由と平等の思想を広め、その浸透を計り、個人主義を進める。同時に愛国心を忘れさせ、国家に対する帰属意識の弱体化を計る。さらに、自由、平等の名のもとに、世界の政治、経済を意のままに操る。

(2)非ユダヤ人の国々や権力者の間に争いを起こし、国を疲弊させ、争いに乗じて漁夫の利を得る(葛藤戦略)。

(3)国際、税金、投機などユダヤ人に都合のよい経済システムの網の目を各国に張りめぐらせ、各国の経済を破綻に追い込む。また、場合によっては恐慌を起こし、経済を混乱させ、ユダヤ人だけが巨額の利益を得る。

(4)3S政策によって愚民化を計り、人心を荒廃させ、健全な思想や行動がとれないように仕向ける。3Sとはスクリーン、セックス、スポーツのことで、この3つを与えれば、レベルの低い人間ほど正しい思想や行動がとれなくなり、扱いやすい。

(5)以上の四つの戦略を効果的に進めていくために、新聞、雑誌をはじめ、マスコミ、ジャーナリズムを積極的に活用し、必要とあれば、どんどん資本を投下し傘下におさめる。

である。これはユダヤ人を陥れる目的で書かれた、人類史上最大にして最高レベルの偽造書とか言われるが、今読めばジョークの類としか感じない。これ乗って動いたヒトラーはやはりすこしおかしい。

20世紀初頭のロシアの雰囲気はこの程度で、現在の世界はこのような危険性をさけるしかけが備わっているとおもう。たとえば、米国でロックフェラー家の力を削ぐために作られた、独占禁止法などそれ。米国メジャーを歴訪して設計情報の相互接続仕様はどうあるべきか聞いて回ったことがある。そのときメジャー同士はそのようなことを直接話し合うことは独占禁止法で禁止されているので、出来ない。我々のような第三者経由しか連絡しようなないので、大歓迎だと率直に教えてくれました。こちらもお返しに法にふれぬ程度の情報を与えたのはいうまでもない。

「人間性悪説」にたって陰謀などできぬように欧米では説明責任(アカウンタビリティー)、透明性などが導入されてきた。それでも、情報の秘匿は行なわれ、不十分なことはよく認識されている。世界ではワシントンコンセンサスにあるような、IMF、米財務省がクリントン政権下でウォール街と人事交流を間接的な餌にして巧妙に癒着したことなどが、スティングリッツ氏によって弾劾されている。

ひるがえって日本では人間性善説を流布して人民を愚民化するという陰謀が官僚によって立てられ、彼らの利益になるように日本人民は思うようにコントロールされて第二の敗戦になったわけである。その陰謀とは「何も考えない、何もしないという無作為の責任を秘匿する」という悲しいものだ。

とはいえ、陰謀史観にだけは引っかからないように用心している。陰謀史観は敗者が自分の怠慢を忘れるために飛びつく責任回避の本能的な思考体系だからである。日本でユダヤの陰謀説的本がたくさん売れるのも、日本人の精神的怠慢さを示すものとして悲しく思っている。敵はユダヤ人ではない。自らの内にあるのだ。

だいたい特定の民族を誹謗する事自体がその人の人格を貶める行為ではないか。自戒すべきものと思っている。

関連情報:シオン修道会


トップ ページヘ