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657

ヴェルサンジェトリクスの樫の木(フランジェの樫の木)

2002/12/15

フランス東部ブルゴーニュ地方のフランシュ=コンテ(Franche Comte)の町オルナン(Ornans)。はコート・ドールのニュイ=サン=ジョルジュの東にある。その近郷のフランジェはギュスターブ・クールベ(Gustave Courbet,1819-77)の父の出身地。クールベは1864年「フランジェの樫の木」(The oak tree in Flagey)という絵を描いた(八王子の村内美術館蔵www.murauchi.net/museum/)「フランジェの樫の木」は「ヴェルサンジェトリクスの樫の木」(Oak of Vercingetorix)とも呼ばれている。

カエサルとガリアの英雄、ヴェルサンジェトリクス(Vercingetorixラテン読みではウェルキンゲトリックス、現代イタリア語読みでウェルチンゲトリックス)がガリア戦役7年目にアレシア(Alesia)で戦ったときの故事からこう呼ばれるのだろう。

アレシアはセーヌ河の一支流に囲まれた150mの丘の上にあった。5万未満のカエサル軍がこの城砦を長さ21km、幅129mの包囲網を築いて包囲し、内外の34万のガリア軍を破った。 ・・・ローマ人の物語 IV ユリウスカエサル 前

現在はただの野原になっている。アレシアの古戦場は正に『兵(つわもの)どもが夢のあと』

ガリア人が立てこもった丘の中腹にある小さな村、アリーズ・サント・レーヌ(Dijon近郷のAlise- Sainte-Reine)にはアレシア博物館があり、ガリア人の生活をしのばせる出土品が展示されている。また、ローマ軍の陣地跡にはカエサルが作らせた封鎖陣の一部が再現されているそうだ。2005年にここを訪れる。

Rev. March 17, 2008


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