メモ

シリアル番号 表題 日付

297

ボルタ・ド・マール

98/7/6

●貿易風を利用して西に進み、偏西風を利用して東に進むポルトガル人が発見した帆船航海法

●歴史家ピエール・ショーニュが「地中海的大西洋」とよんだイベリア半島、カナリア諸島、アゾレス諸島で囲まれる三角形に区切られた大西洋で発達した航海法。これら船乗りをマリネイロといった。

●コロンブスはこれを利用した。カーディスからカナリア諸島またはカポ・ベルディ諸島に南下する航路はコロンブス以前にマリネイロ達によって知られていたのだ。

●問題は貿易風帯と偏西風帯間をどう移動するかであった。熱帯無風帯(ドルドラム)に入って動けなくなると壊血病におそわれる。海藻だらけのサルガッソ海が魔の海と恐れられたのはこれによる。

●後にメキシコ湾流に乗って北上する航路をアントニオ・デ・アラミノスが開発し、古典的航路が完成する。

アルフレッド・W.・クロスビー著「ヨーロッパ帝国主義の謎


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