メモ

シリアル番号 表題 日付

1353

西洋が覇権をとれた6つの真因
2012/08/19

6つの真因とは

競争、科学、所有権、医学、消費社会、労働倫理

ニーアル・ファーガソン著「文明」

競争、科学はいわれなくとも分かる。労働倫理はキリスト教プロテスタントの影響だということも。所有権も「ソアソンの花瓶」の逸話で知っていた。経済学から消費社会が重要なのは分かる。しかしどうして医学となるのか?著者はアフリカの植民地化によりアフリカ奥地で公衆衛生や平均寿命が改善したとする。これがなぜ覇権維持に役立ったというのか???

著者は文明は複雑系だ、小さな刺激が予期せず連鎖によってゆっくりではなく、突然崩壊するという。これはまさにそうだ。

西洋での所有権は中世のフランスである。日本でも坂東武士が平将門を擁立してお公家さんに反抗したのは自分達が苦労して開墾した土地の所有権をもとめさ せようとしたことに尽きる。平将門は負けたがこの目的を達したのは源頼朝を中心とする鎌倉幕府だ。日本でも封建時代が始まるが共通していることは所有 権なのである。

これに対し中國や朝鮮の歴代政権は王とそれをとりまく科挙で選ばれた官僚群が支配している構造で、所有権は非支配層にはなかったのである。だから日本を例外とし、東洋は、西洋に負けたのだ。

September 9, 2012

トップ ページヘ