シリアル番号 | 表題 | 日付 |
1041 |
トマソン物件 |
2006/05/18 |
赤瀬川原平の「千利休 無言の前衛」で紹介された概念。
路上観察学で、街で見つけた「存在してても意味がないにもかかわらず、なぜか保存されている不動産」
「作成者が芸術と考えていない芸術=超芸術」と定義され、「超芸術」の中でも不動産に付着するもの。読売ジャイアンツに助っ人として所属したが、さっぱり打てないゲーリー・トマソン選手にちなんだ命名 。
さしづめ、我がセブンマイルビーチファイルも「トマソン物件 」のコレクションかもしれぬなと思った次第。
鎌倉広町緑地にあるトマソン物件の例
横須賀市田浦町3-54で見つけた表示板
こうして5年経過したある日、写真家にしてトマソン観測センターの飯村昭彦氏から次ぎのようなメールが入った。
トマソンについて「利休」に初出とありますが、正しくは
白夜書房月刊誌「写真時代」に連載した「超芸術トマソン」が初出です。現在筑摩書房より文庫版で出ておりますのでよろしければお目通しください。
定義については「役に立たない」だけではなくてその上に「まるで芸術のように保存や展示、提示をされているように見えるそのあり方が芸術以上に芸術のようだ」というところもポイントになっております。
とあった。
トマソン物件の定義としてまるで「芸術のようだ」の要素を持たねばならぬとすれば本HPはその資格はないような気がする。ミセス・グリーンウッドの目は確かかもしれぬ、とチラッと思う。
Rev. May 30, 2011